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47/64

46 始まり

 まさか、異世界に来て次元の穴の話を聞くとは思わなかった。

 正直いってあちらの世界の連中がどうなろうと構わない、それに、放っておいてもどちらが勝つかは明白だ。

 この世界は魔法があるとはいえ、地球の科学力にはかなわないだろう。


 ただそうなると学園に通っている連中は助からないだろう、政府はある程度犠牲がでてから化学兵器を使うだろう。地球の人類は想定していない物に対策をするのは苦手だ。ある程度犠牲が出てから本格的に動き出す。

 

 捕えられた連中がどの程度情報を漏らしたかは分からないが、漏らした情報によっては少し危険だな。

 

 「その捕えられた連中はどうなったんだ?」

 「王国に連れて行かれ地下の牢に幽閉されています」


 情報は全て筒抜けだな。温室育ちの連中が拷問に耐えられるとは思えない、直ぐに吐いて現在は万一の取引材料として丁重に扱われているだろう。


 何にしろ、ティーヤを狙っていた連中が死んだ以上、更に追手がくるだろう。

 この街から早々に立ち去った方がよさそうだな。


 「取り敢えず、この街を離れよう暗殺者が死んだとなると、必ず何らかの方法で確かめてくるはずだ。その前にここを立ち去ろう」

 「いえ、私は王国に戻りたいと思います」

 「王国に?危険じゃないのか」

 「はい、しかし一番安全な場所ともいえます。王国ではお父様がご病気の中、兄と私どちらを王にするか争っている勢力があります。その勢力を味方に王国内部から兄を止めたいと思います」

 

 真剣な顔だが、暗殺までしてきた兄を殺すではなく止めるかやはり甘いな。


 「もしもの場合は自分の兄を殺す覚悟はあるのか」

 「え!・・・その覚悟もあります!」


 厳しそうだな、腕が僅かに震えている。流石に肉親を殺すのは気が引けるようだ。

 はあー、しょうがない俺がホローするか、エリスとティーヤはすでに仲間だ。流石に兄に殺されたんじゃ目覚めが悪すぎる。


 「分かった、しかし」

 「私がエリスの護衛をします」


 となりで聞いていたエマがそういった。

 

 「エマどうしたんだ急に?」

 「私は・・・やりたいことがあります!」

 

 エマはエリスに向かって口を開く。

 

 「エリス!」

 「はい!」


 エリスは急に話しかけられ驚き声が裏返った。

 エリスはエマに嫌われてるんじゃなのいのかとも思っていたからだろう。


 「あなたが、兄を止めた暁には奴隷制度を廃止すると約束してください!」

 「奴隷制度ですか?」

 「私は奴隷だった。ある貴族に飼われ人間以下の扱いを受けてきた。そんな人をこれ以上生み出したくない」

 「エマ様・・・・・・分かりました。約束します。私が兄を止めた暁には奴隷制度を廃止して見せます」

 「それなら、その時までエリスの護衛をします」


 そういった後、俺に向き直った。


 「タクシ様、申し訳ありませんがここどお別れです。私は二人とともに王国に行きます」

 「エマ・・・お前の覚悟受け取った。ここでお別れだ。俺は万が一の戦争のためにさらなるレベル上げをする。それとこれはプレゼントだ」


 ダンジョンから手に入れたブラッドダガーを渡す。


 「これはなんですか?」

 「ダンジョンの財宝から手に入れた短剣だ。この短剣は血を吸うことで強くなるらしい使ってくれ」


 その短剣を握りしめ、こちらに抱きついてきた。


 「かならず、また会います」

 「ああ、かならずもどってくる。それともう一つプレゼントだ」


 スキル反物質発動!

 

 俺は反物質を発動し黒い靄を目の前に出し、そこに通信をイメージする。



名前:ヤナギ・タクシ 

年齢:16歳 

種族:人間

状態:普通

ステータス レベル82→87

HP:1112→1163

MP:926→956

攻撃力:962→999

防御力:900→935

魔力:895→930

敏捷:934→1014

器用:860→900

運:38→39

≪スキル≫

戦闘系スキル

剣王5→6 身体能力強化8→9 回避9→10→New見切り1 腕力強化6→7 脚力強化5→6


魔法系スキル

火魔法9→10→New火炎魔法1 風魔法5→6 水魔法5 土魔法6


感知系スキル

気配感知6→7 危険感知7


補助スキル

鑑定7 超回復2→3 生命力強化6


日常スキル

熟睡4 料理1


特殊スキル

空間収納 スキル整理 成長促進大 取得経験値5倍 スキル成長大 従魔 契約無効 経験値共有 必要経験値5分の1 New通信


≪ユニークスキル≫

絶対適応能力 反物質


(通信)離れたとことでも意思疎通が可能、疎通する相手は触って念じれば完了。相手からも通信することも可能。


 成功だ。

 

 「タ・タクシ殿!今のは何なんですか!」

 「そうです、あんなの見たことないです!どのようなスキルなのですか!」

 

 顔が近いそんなに近づかなくても話すから。


 「これは俺のユニークスキルだ。効果はどんなものでも作れるスキルらしい、スキルですら作れる」

 「そんなスキル聞いたこともない!タクシ殿それは勇者のみが使えるスキルなのか?」

 「そうです!そんな反則級のスキル聞いたこともありません!」


 いやだから近い。

 二人を落ち着かせベットに座らせる。


 そして横にいるエマの手を取り念じる。

 そして、通信する。


 エマ聞こえるか。


 タクシ様!聞こえます。これはなんですか!

 

 これは俺のスキルだ。もし王国に行く間、何かあればこれで話しかけてくれ。

 

 タクシ様・・・次ぎ会う時はいろいろ話してくださいね。

 

 ああ約束する。全て話す。


 それより、エマが勇者だということを言っていいか?


 タクシ様がいいならいいです。それにいつまでも隠し通せるものでもないので。


 分かった二人に話す。


 通信を切り二人に話しかける。

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