43 ダンジョン決戦1
恐怖、絶対の信頼を置いている自分達のボスが1人の人間に殺された。
そもそも人間に会うなど初めての経験、自分たち最強という信念が崩れる。
リザードマンがいきなり動かなくなったな、ボスがやられたからか、戦わないならそれでもいい。
そのまま奥に進もうとした瞬間後ろから、突然襲ってきた。
リザードマンはプライドを傷つけられ圧倒的強者であるタクシに襲いかかる。
来るのか。それなら経験知の煮えになって貰おう。
足に力をいれ、襲ってくるリザードマンの間を高速で通り過ぎる。
その刹那、複数のリザードマンを切り裂いた。
後ろで地面に倒れる音が聞こえた。
リザードマン達はタクシが通り過ぎる瞬間すら見えなかった。
それでも、向かわずにはいられない、それがリザードマン。
他のモンスターよりも知能が高いからこそ、自分たちより強い者を許さない、それが下等な人間ともなれば。
まだ向かってくるのか。剣に風魔法を纏い向かってくるリザードマンに剣を振るう、それを盾で受け止めようとしたが、まるで盾などないと言わんばかりに切断し、肉体を切り裂く。
らちが明かない、俺は残りのリザードマンにファイヤーアローを放つ。
4匹のリザードマンが絶命する。
次にウオーターカッターを放ち5匹のリザードマンを切り裂く。
残りは剣王技、飛剣斬を放ち一気に切り裂く。
リザードマンを収納し先を進む。
20分ほど歩いた。しかしそこは行き止まりだった。
はずれか。
なら、次は右の道に行こう。確率的には後2分の1だ。もしかしたら次でいけるかもしれない。
道を引き返し右の道に入る。
俺は自分で気付かないうちに足が速くなり、襲ってきたモンスターを速切っていく。
この間にもエリスが狙われる可能性もある。エマとリムがいれば安心だとは思うが万が一の為に速く終わらせよう。
10分ほど早歩きで歩いていると。またリザードマンの群れを発見した。
俺は有無を言わせず。速、倒しにかかる。
剣王技、飛剣斬を放ち半分のリザードマンを断絶。
襲ってきた複数のリザードマンは剣技、連撃斬で6匹倒し、ボスのリザードマンと向き合おう。
大剣を背負い立派な胸当てを装備している。
さっきのリザードマンよりは強そうだ。
リザードマンから剣が頭上に振るわれる。それを受け止め弾く。軽いな、さっきレベルが上がったことで更に筋力が上がったか。何度か剣を合せて見たが、遅く、威力が乏しい。
もちろんリザードマンが弱いわけではない、しかしタクシが強くなりすぎたのだ。
ゴブリンに手こずっていたころが懐かしい。
俺はリザードマンに本気の一撃、それは剣を断ちリザードマンの体を両断した。
残りのリザードマンは咆哮を上げ襲ってきたが、一瞬であの世に屠る。
正解か。
20分ほど歩き。
扉を見つけた。そうとても巨大で鉄のような感触の扉。ここまできたら扉というより門だな。
今までとは違いこの扉おそらく、ここがこのダンジョンのボスの部屋なのだろう。
このダンジョンで色々な思いをしてきた。それがこれで、終わりだ。俺は色々な思いを巡らせ扉を開ける。
重いな、普通の人ならこの扉は開けられない、ここまで来る者なら開けて当然ということか。
更に力を加え、ギギギという嫌な音を立て、開いた。
ここは、なんだ。
広い広い、空間が漂っていた。丸いドーム状の空間で要所要所の壁に茶色の波線状の装飾が施されていた。
誰もいないのか?
そう思った瞬間扉がひとりでに閉じ、右腕が吹き飛んだ。
何!超回復で右腕を直し、直ぐその場を離れる。
俺は右腕がなくなった場所を観察する。そこには黒い巨大なゴリラのような存在がいた。
あれは、うん、鑑定。
名前:ブラックコングデビル
種族:コング
状態:普通
ステータス レベル75 ランク7
HP:1023
MP:356
攻撃力:945
防御力:863
魔力:369
敏捷:876
器用:680
運:23
≪スキル≫
拳8 回避8 腕力強化8 脚力強化8 身体能力強化8 生命力強化7 集中7 危険感知6 気配感知5
化物。
ランク7大きな街が滅ぶレベル。
それにしても予想外の強さ、ランク6が来ると思っていたがまさかのランク7、なるほどダンジョンが攻略されないわけだ。
ここまでダンジョンを攻略してもこんな奴倒せるわけがない。
やっぱり一人で来るんじゃなかった。
はぁー、ため息をつきながら再生した右腕でと左腕で剣をしっかり握り、向かっていく。




