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41 再会

 魔法使いがリムに向かってファイヤーボールを放つ、リムはそれをお構いなしに受け、近くの剣士に触手を振るう。剣士は剣で受け止めようとしたがそれごと吹き飛ばされ木にぶつかり気絶した。


 「直接攻撃を受けるな!回り込んで攻撃しろ!」


 1人の男がそう言いリムを取り囲むように陣形を組み一斉に攻撃を仕掛ける。

 リムは跳躍しそれを避け空中で背中から羽を生やし飛んだ。


 「空中までとべるだと!ふざけやがって」


 ルカスがそう叫び魔法使いに水魔法の準備をさせる。

 

 「撃て!」


 魔法使いは杖を振り上げウオーターアローを放つ、それと同時にリムもウオーターアローを放つ。


 「馬鹿な!」


 空中でぶつかり合い水しぶきを上げる。リムは次に風魔法エアカッターを撃ち魔法使いの胴体を切り裂いた。ルカスはそれを見て怒り狂いリムのいる空中まで跳躍し、斧技、兜割を使う。リムは空中を飛ぶのに慣れておらずその攻撃をまともに食らい地面に激突した。


 いくらリムでも硬化だけで防ぐのは不可能な一撃、その攻撃をまともに受け少し苦しんでいるように見えた。


 「畳み掛けろ」


 ルカスの言葉に一斉にリムに襲いかかる。それは土煙を上げ過激さをまし小さなクレータが地面に出来た。

 

 「やったか?」


 槍を持った男がそう言う。土煙が晴れそこを見る。そこにはスライムどころかその残骸さえなかった。


 「ふん!消滅したか!」


 「下だーー!」

 

 ルカスが槍の男に叫ぶ。しかし、その時にはすでに遅く地面から来る攻撃に対応できず串刺しになった。

 リムは爪スキルを使い地面に穴を掘り一気に地上に攻撃を仕掛けたのだ。スライムの柔軟な体だけが翼の形をとったり、爪の形をとり、自由に吸収で奪ったスキルを使えるのだ。


 リムの爪で串刺しになった槍の男を即座に吸収する。そこに最後の剣士が仲間もろとも切り裂こうと攻撃を仕掛けようとするが、土魔法で壁を作られ遮られる。壁を壊した時には既に仲間は吸収されていた。


「くそが」


男は焼けになり剣技、双撃を繰り出す。それをあっさり避けリムは触手を細長い針状のものにし剣士に向けた。男はリムがそれ以上行動をしないと思い双撃を再び放とうとした瞬間、身体が動かなくなり訳もわからず死んでいった。


その死体の太ももには小さな針状の傷があった。これはキラービーとが使っていた毒針についていた毒だ。リムは自分の触手を針のように変え、攻撃された時に太ももに突き刺し毒を注入したのだ。結果、身体は痺れ脳まで毒が回り死んだのだった。


 すぐ横に矢が深く刺さる外したわけではない外れたのだ。後方、木の陰から弓を引き絞った後の姿が見えた。触手を木に振るう、直ぐに慌てて木の後ろに隠れる。これでこの一撃は避けられるはず、そんなつかの間の安心感、木を背中合わせにし攻撃の機会を覗う。


 「うっ!」


 気がつくと、胴体にリムの触手が巻き付き、木に押しつけられるように縛られていた。


 「離せーーー」


 そう叫ぶが次の瞬間リムは木ごとその男を触手で握り切断した。

 その折れた木は近くで気絶していた。剣士の男の目の前に倒れ押しつぶされた。


 「化物め!」


 ルカスはあらん限りの声でそう言う、しかし直ぐに笑う。ルカスは部下達が殺されるのをただ見ていたわわけではない。リムを倒す準備をしていたのだ。

 ルカスの片手には小さな空瓶が握られていた。


 「これは力を一時、2倍にしてくれるアイテム、まさかお前のようなスライムに使うとは思っていなかったが仕方がない」


 ルカスはそう言い、己に力を入れる。すると筋肉が今までの2倍に膨れ上がった。


 「行くぞスライム」


 斧をしっかりと握りリムに向かう。


 「死ねーーーーー」


 そう言いリムに渾身の一撃を放つ。

 

 「キーン」


 ルカスの放った一撃は剣音をたてながら見覚えのある人物によって止められた。


 『ご主人!遅い!』


 「お前は!!!」

次から普通の視点に戻ります。

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