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39 リムの実力

暇があったので書けました。すいません前の話から突然視点が替ってしまって、リムの戦闘シーンを描くのにどうしても第三者目線になってしまいました。ですの後2、3話はこの視点で行きます。

自分の文章の能力のなさが辛い(泣き)

 振り下ろされた斧はリムの触手によってあっさり止められた。その事実、ルカスはけして手加減したわけではない、確かに全力の一撃でこそなかったがそれでも自分の7割ほどの力を出した。それはかつてAランクに昇格する要因となったワイバーンの討伐依頼に於いて止めを刺した程の一撃だった。

 ルカスはこれでもかというほどの驚きの表情を浮かべる。しかしそれは失敗だった。そのせいで斧に入れていた力が僅かに抜け、リムに助ける隙を与えてしまった。


 「はっ!」


 ルカスは自分の失敗に僅かに声を発するがそれはもう遅い、リムは斧の力が弱まった瞬間ティーヤを触手で回収しエリスに元に置いた。

 スライムが人間を助けるという余りに現実離れした事態に誰もついてこれなかった。しかし直ぐに離れた意識が戻ったのはルカスの部下達だった。部下達はルカスが手加減して斧を振り、たまたま止められたという認識であった。彼らからしてみればスライム如き下等モンスターに自分たちのボスの一撃が止められるなど、手加減したとしか思えない事態であった。その間違えが彼らをリムのもとまで誘う。


 斧をもった人物が一番に傲慢な態度でリムに向かう、リムはエリスとティーヤを守るように前に出る。

 2人の表情は言葉も出ないという形相をしており、他人が見たら間抜けな顔だと思ったところだろう。


 「くそっ、スライム如きが邪魔しやがって、たまたまギルマスの攻撃を止められたからって調子に乗るなよ!」


 斧が勢いよくリムに振り下ろされた。その瞬間ルカスが必死に止めようと声を張り上げるが、それはすでにもう遅い。


 「うで、おれのうでが~~~~~~!!!」


 折れていた。その腕は折れていた。今まで幾度となく倒してきたスライム、抵抗もなく断ち切れたスライム、そのスライムに放った一撃は貫通することなくリムのジェル状の体で止められた。そう、これはゴーレムやティーヤが使うスキル硬化の能力だ。リムはゴーレムを吸収することでこの能力を得た。


 「お前ら下がれ!!!!!」

 

 ルカスがそう言い部下達が後ろに下がるが、腕が折れた男だけはその痛みに命令が聞こえず退却が遅れる。そこにリムの触手が襲いかかった。触手には硬化のスキルが付与されておりそれが更なる高みの威力を生み出し鋼の鞭を生み出した。硬化を付与していない状態であっても振るえば車が軽く凹むレベル、その攻撃が首元に襲いかかる。


 周りで見ていた者たち全員が畏怖した。あのスライムの柔らかな感触でできた身体の一部が首を跳ね飛ばしたのだから。死体となったものは無残に倒れ、首から血があふれるだけの物になっていた。しかし恐怖は続くその死体をスライムが覆いかぶさり徐に取り込み始めたからだ。冒険者たちはその光景をまるで災厄を見るような表情でみた。それはこの世界では常識とされるおとぎ話、誰もが一度は聞いたことがある話である。


 500年前、狩に行っていた少女が怪我をした小さなスライムを発見した。その少女は気まぐれに持っていた薬草をすり潰し怪我をしている場所に塗った。それ以来スライムは少女についてくるようになり、一緒に狩をしたり遊んだり日々を過ごすようになった。しかしそれは長くは続かず戦争が始まった。この時代は非戦闘民であっても戦う義務があった。

 

 少女はスライムと別れ戦争に向かう。しかしスライムはこっそり後を付いてき少女が休んでいる簡易な部屋に侵入した。少女との再会それだけがスライムが願ったことだった。しかし、その思いは裏切られる。部屋に侵入し、見た光景は大好きな少女があられもない姿で兵士たちの慰み者になっていた姿だった。そう、はなから非戦闘民である女、子供には戦力など期待してはいなかった。ただ兵士たちの憂さ晴らしとして使う目的で集められたのである。


 それを見たスライムはその兵士の口に入り込み、自らの体として取り込んだ。それを見ていた他の兵士たちは一斉にスライムに攻撃したが全て無効化され取り込まれていった。スライムは虚ろな目をした少女のもとまで行き、元気づけようとする。しばらくすると、少女が口を開く、自分の想いが届いたことに感激する。しかし、少女の口から出てきた言葉は残酷な物であった。「私を殺して」その時スライムは怒り狂い自分の心にどす黒い感情を宿すのを感じた。その1年後その辺りには何もなかった。国も人も動物も怒り狂ったモンスターに全て取り込まれたのだと。


 この恐ろしげなおとぎ話と酷似したスライムがいま目の前で仲間を取り込んでいく、その思いはそれぞれだが恐怖という感情は互いに共感していた。


 「お前らーーー!落ちつけ!」

 

 ルカスの声が部下たちの畏怖を取り払い平静を取り戻す。彼らとてBランク冒険者、修羅場もいくつも越えてきた。所詮おとぎ話はおとぎ話、戦闘モードに直ぐに切り替わる。


 リムはすでに男を取り込み自分の煮えにした。

 そしてこちらも戦闘モードに入る。

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