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31 始まりと勘違い

今日は暑いです。

 「ほんとですか!」


 俺はこの街にいる間だけという条件付きで、仲間にすることを認めた。


 「ありがとうございます、まさか受け入れてもらえるなんて思っていなかったので、それで明日もダンジョンに潜られるのですか?」

 「そっちの都合がよければ」

 「こちらはいつでもかまいません、では明日の朝こちらに参ります」

 「宿は何処に取ってあるんだ?」


 そう聞くとティーヤさんが大声で怒鳴ってきた。


 「お前に何故そんなことを言わなきゃいけない!」

 「黙りなさい!」

 「しかし」

 「命令です!」

 「分かりました・・・」

 

 そう言うと、しぶしぶといった表情で引き下がった。


 「タクシ様申し訳ございませんでした」

 

 そういいながら頭を下げてくる。


 「いや、別に気にしてない、とりあえず明日の朝、適当な時間に来てくれ」

 「はい分かりました」


 2人はゆっくりとベットから立ち上がり、ドアから出て行った。

 

 「エマはよかったのか?」

 「2人が仲間になることですか、大丈夫です。あの位なら私達に影響はないでしょう」

 

 あれ?何の話?話がかみ合っていない?


 「そうか、それはよかったな?」

 「はい、もしあの女がタクシ様を誘惑すれば速殺しましょう!」

 「え!なにか言った?」

 「いえ、なにも言ってません」

 「そうか・・・」


 殺すって聞こえたけど幻聴かな、ん、疲れてるんだな、もう外は暗いし早く寝よう。


 俺達は空間収納に入っている食べ物を食べ眠りについた。




 あのエリスとかいう女タクシ様の優しさに付けこんで、何か企んでいますね。

それにあのティーヤとかいう女、タクシ様に無礼なことを今度無礼なことをしたら許しません。



 あれ横から寒気がする?窓開いてないよな?


 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ここは、タクシが止まっている宿から少し離れた宿舎。


 「よかったのですか、ダンジョンに一緒に行くなどと言って、それに彼は本当に勇者なのですか」

 「それが判らないから調べるのです。私の予知で見えたのは彼が圧倒的な強さでモンスターを倒していく姿です。あの強さは勇者のスキルでも持っていない限り説明がつかない程の強さでした。それに私の予知は必ず意味があるものを見せます。だから可能性としては高いと思います」

 「彼が勇者だった場合アバルス様を止めるのに協力してもらうのですか?」

 「はい、タクシ様が望むのであればこの体を差し出してでも協力してもらうつもりです。もちろん彼の意思を第1に優先しますが」

 「エリス様・・・」

 「とにかく、ティーヤも彼に対して失礼のないようにしてください」

 「承知しました」


-----------------ーー

 

 店で食事を済ませ、屋台で食料を買い込み空間収納に入れ、2人が来るのを部屋で待つ。


 「とん、とん、とん」


 扉が叩かれる。


 「どうぞ」


 そう言うと扉が開かれ2人が入って来た。

 ティーヤさんは腰に剣をさし、鉄の鎧を身に纏っている。

 エリスさんの方は白い布の服に、丈夫そうな木の杖を持っている。

 

 「タクシ様おはようございます」

 「おはようございますエリスさん」

 「タクシ様私のことはエリスと呼んでください、敬語も不要です」

 「分かった。ではエリス今日からよろしく」


  なんかやりにくいな。


 「よろしくお願い致します」


 さっそく、ダンジョンに向かい4階層で2人の実力を確かめることにした。

 その確かめる相手はモールのようだ。


 「エリス様、私が行きます」

 

 ティーヤさんが白く光った剣を鞘から抜きモールに向かって剣を振るう。

 だが剣を振るう瞬間、地面に穴を掘り回避された。

 さて、これからどうするかな?

 彼女は気配感知も危険感知も持っていない、それは彼女が不意打してくる敵や障害物のある場所での戦闘経験が足りないことを意味している。ステータス的には彼女が勝っているが、モールには地の利がある。


 モールは地面から飛び出し鋭い爪でティーヤさんに襲いかかる。

 

 「くっ」


 かろうじて横に避けたが右腕に少しかすってしまった。


 「こんなモンスターに私が!」


 すぐに剣を振るうが、再び地面に潜られ避けられた。

 あれではかなり厳しそうだ。どうやら一対一での戦闘は慣れていないようだ。

 ティーヤさんは集中のスキルで相手の出てくる場所を特定しようとする。


 「来る!」


 そう言いティーヤさんは地面から出てきたモールの攻撃を避けようとせず、体で受け止めた。

 何を!


 そう思った瞬間、モールの爪が彼女の鉄の鎧で防がれた。

 

 「剣技、双撃」


 そう言い、モールを二つに切り裂いた。

 あれは硬化の能力か、身に纏っている物も強化できるとは便利なスキルだな。

 しかし攻撃は防いだものの、衝撃は防げなかったようで剣を地面に突き刺し体を支えている。


 「ティーヤ!」


 エリスがすぐさま駆け寄り回復魔法をかける。


 「あまり無理はしないでください、あなたが倒れたら私は困ってしまいます」

 「申し訳ありません、しかしこんなところで止まっていてはエリス様を守れませんので」

 「それでも無理はしないでください」

 「エリス様!分かりました次からは気をつけます」

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