30 尾行者?
街の門に入ってエマに小声で話す。
「エマ、誰かに付けられている」
そう言うと、少し驚いた声で問い返してきた。
「本当ですか」
「ああ、どうやら初めてダンジョンに入った時も見られていたらしい」
「まさか!ルカスの手の者ですか?」
「いや、それならすでにダンジョンで襲われている。おそらく別件だろ。とりあえず捕まえて吐かせよう」
「分かりました。では作戦はどうしますか」
「今からエマと別れたふりをして、人気のない路地に誘い込み挟み撃ちにする」
「分かりました」
「タクシ様、私は行きたいところがあるので先に失礼します」
よく聞こえるように大きな声でそういう。
「ああ、俺も行きたいところがあるから、ここでいったん別れよう」
俺も同様に大きな声でそういう。
「そうですか、では私はこれで」
エマがそう言いながら人ごみに紛れる。
俺は人気のない場所に来た瞬間、一気に路地に走り込む。
路地に走った瞬間、後ろからフードをかぶった2人組が路地に駆けこんで来た。
「さて、何者だ」
路地で待ち伏せをしていた俺がそう問いかける。
2人はすぐに引き返そうとするが、そこにエマが現れ逃げ道を防いだ。
「逃がしません!」
エマがそう言い2人に襲いかかった。
「やめろー」
「そうですやめてください、私達は怪しいものではありません」
2人がそう言ってくる。
しかしこの声、女性?
「エマ、とりあえず話を聞こう」
エマをいさめ、持っていたロープで2人縛る。
「さて、まずはフードの中を見させてもらう」
フードに手を掛け、ゆっくりとめくると、そこには金髪ロングの気品がありそうな美少女と黒髪ショートでしっかりしてそうな美女がいた。
「お前達、早くこのロープを解け!」
黒髪ショートがそう言ってくる。
「ティーヤ、少し黙っていてください、申し訳ございません私どもは貴方様に危害を加えるつもりはありません」
「エリス様、頭を下げる必要はありません、だいたいこいつが本当に・・」
「黙りなさい!」
ティーヤと呼ばれる人物が何か言おうとした瞬間、エリスといわれる人物が叱りつけた。
どうやらそんな悪い人たちではなさそうだ。おっと!今ので少し人気が出てきたな。
「とりあえずここから離れよう、さすがに騒いだせいで人気が出てきた」
俺はそう言い、縛ってあるロープを外し、宿に連れて行った。
「さて、話を聞こうか」
「はい、私の名前はエリスといいます。そしてこちらがティーヤです。私達はある目的でこの街に来ました」
「その目的とは?」
「申し訳ございません、それは言えません・・・」
申し訳なさそうな顔で黙り込んだ。
はあー、これ以上聞いてもめぼしい情報は得られなさそうだな。
「話は分かった。それでこれからどうするんだ?」
「タクシ様の仲間に入れてもらえませんでしょうか」
「仲間?」
「はい、ここに来た目的の1つにレベル上げることが含まれているので、タクシ様とエマ様させよければお仲間に入れてもらえないかと」
仲間か、しかしこの2人は信用ができない、それに肝心のレベルはいくつだ。
名前:ティーヤ・エルメラル
年齢:16歳
種族:人間
状態:普通
ステータス レベル31
HP:394
MP:36
攻撃力:276
防御力:332
魔力:26
敏捷:212
器用:168
運:13
≪スキル≫
剣術8 回避6 忠誠5 硬化4 腕力強化4 身体能力強化4 脚力強化3 生命力強化2 集中2
≪ユニークスキル≫
騎士
(騎士)本物の騎士に与えられるスキル、レベルアップ時に防御に補正がかかる。
家名持ち、ますます怪しい、しかもこのレベル、ただ者ではないな。
それにユニークスキル騎士、このスキルで国の関係者の可能性が高くなったな。
名前:エリス・サハラ・ブレンガルド
年齢:15歳
種族:人間
状態:普通
ステータス レベル23
HP:189
MP:201
攻撃力:163
防御力:153
魔力:209
敏捷:89
器用:150
運:10
≪スキル≫
杖術4 風魔法4 水魔法4 火魔法3 土魔法3 回復魔法3 気品3 所作2 王圧2
≪ユニークスキル≫
予知
(王圧)的全体を威圧し動きを止めることができる
(予知)未来をぼんやり知ることができる。但し予知の発動はランダム。
ん、こっちもやばそうだ。それにしてもこの名前・・・・サハラ王国・・・・ん、気のせいだ。サハラなんて名前よくあるだろう、たぶん・・・
まあ、レベルは合格か、これなら少し鍛えればリザードマンの攻略に役立ちそうだ。
この町にいる間だけ仲間にするか。




