29 7階層
先頭のオークジェネラルに目にも止まらぬ速さで近づき、剣を力いっぱい振る。
「んっ!」
オークジェネラルは何とか槍で防ぐが、あまりの威力に後方に吹き飛ばされた。
これで分断完了、オークジェネラル、かつて俺が一度だけ戦ったランク4のモンスター、さてあの時と比べてどれぐらいかな。
『ウオオオーーーーー』
後ろに飛ばされたオークジェネラルは自分のプライドを傷付けられ、咆哮をけたたましく上げる。
でかい声だ。
鼓膜が破れそうだな。
オークジェネラルは間合いを詰め、槍を向けこちらに鋭く突き刺してくる。
確かに早い、しかし避けられないほどではない。
攻撃を横に避けオークジェネラルの動きを観察する。
オークジェネラルは何度も攻撃をしてくるが、全て紙一重で避ける。
オークジェネラルは攻撃があっさり躱されることに怒り狂い、槍技を出して来る。
槍技は槍が一瞬加速し、こちらに襲ってきた。
早い、しかしこれも避けられないほどではないな。
俺はその攻撃を避け、オークジェネラルに間合いを詰め、片手で拳を握り顔面に繰り出す。
「はっ!」
顔面にヒットしたオークジェネラルは10メートル程吹き飛び後ろの木に思いっきりぶつかり、口から血を吐きだす。顔面は骨が折れたのか骨格が歪んで見えた。
終わりかな?オークジェネラルはゆっくりとこちらに来るが、その歩みはすでに遅く、槍を杖代わりにしてこちらに来る。それでも歩みを止めないのはオークジェネラルのプライドなのだろう。
オークジェネラルは俺のもとまでき、最後の力で突きを放ってくるが、俺はその突きを横に払いのけ首を跳ね飛した。
ランク4のモンスターもすでに相手にならないか、エマの方はちょうど最後のオークを倒しているところだった。
ランク3のモンスターを複数相手をしても勝てるようになったか、本当にすごいな。
名前:エマ
年齢:11歳
種族:獣人(犬)
状態:普通
ステータス レベル32→40
HP:325→432
MP:203→274
攻撃力:285→377
防御力:269→346
魔力:219→308
敏捷:300→396
器用:270→359
運:16→19
≪スキル≫
苦痛耐性3 料理2 裁縫1 身体能力強化5→6 忠誠7 短剣術6→8 腕力強化3→4 回避4→5 神聖魔法2 光魔法3 脚力強化2→3 集中2→3 危険感知1→2 気配感知2→3
≪ユニークスキル≫
勇者
ん、本当にすごい。
ついにエマもレベル40台突入か、ランク4のモンスターもそろそろいけるだろう。
オークを収納し、森を進むとそこには、ランク4のハイベアー亜種がいた。相手はエマがし、神聖魔法を短剣に纏い、攻撃することで勝った。
エマはレベルが上がったことで、神聖魔法を連発できるようになり、ランク4のモンスターを倒せるようになった。これでこの階層のモンスターは大丈夫だろう。
モンスターを倒しながら30分ほど歩き、ようやく7階層の入口まで来た。
7階層の入り口は階段ではなく、平らな道が斜めに続いている石の道だった。
どうやらここからは再び洞窟のようだ。
斜めの道を歩いていき、平らな所まで来た。
ここからは道を選んでいかないといけないようだ。
目の前には大きな空洞状の道が3つあり、どれを選べばいいか分からない。
ここからは地図が無いので、勘でいくしかない。右に行くか、左に行くか、それとも真ん中に入るか・・・・・自分では決められないのでリムに決めてもらおう。
「リム、どの道がいいと思う?」
エマの腕に抱き抱えられているリムにそう聞く。
『真ん中!』
リムが元気よく言う。
真ん中か、俺は右か左で悩んでいたが、悪くない判断かもしれない、俺たちは真ん中の道に進むことにした。
道は前に行くほど広くなっていき、横の長さは20メートル以上長くなった。それにしてもさっきまでの階層とは打って温度も下がり、空気も悪くなった。
「エマ大丈夫か?」
「大丈夫です。少し息苦しいですがしばらくすればなれます」
『キュキュウ』
「!」
「!」
「タクシ様、今の鳴き声!」
「ああ、少し奥の洞窟から聞こえたようだ。戦える準備をしておけ」
気配を殺し、ゆっくりとした足取りで鳴き声のした方に向かっていく。
「あれはリザードマン!」
洞窟の隅から相手を視認した。
二足歩行で緑色の肌をしたトカゲのような顔、身長は成人男性と同じぐらいあり、ほとんどの者は片手に盾、もう一方の手には剣を装備している。その中でも奥にいる真黒な肌をした奴に鑑定をする。
名前:リザードマン亜種
種族:リザードマン
状態:普通
ステータス レベル43 ランク5
HP:612
MP:56
攻撃力:548
防御力:529
魔力:86
敏捷:463
器用:465
運:12
≪スキル≫
剣術9 爪4 回避7 身体能力強化7 腕力強化4 脚力強化4 生命力強化5
ついにランク5のモンスターが来たか・・・・ここはいったん引き返そう、普通のリザードマンもランク4で、それが30体ほどいる。さすがにあの数はきついだろう。
俺達はモンスターを倒しながらダンジョンの入り口まで戻ってきた。
「!!!・・・・・」
見られてるな、この視線初めてダンジョンに入ろうとした時も感じたものだ。
あのときは分からなかったが、今ははっきり見られていると感じる。
さてどうするかな?




