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02 スキル確認

 地下2階の研究室にやってきた。

 目の前に見えるのは複数の研究者達と、丸いガラスのカプセルに厳重に覆われている次元の穴だけだ。

 それにしても、不気味な穴だな、あそこに入るのか?そんなことを考えていると先生から話が飛んできた。

 

 「最後にこの次元の穴に関する注意をしておこう、我々は次元の穴に入れる適性者だ。しかし、それでも最初のうちは軽い頭痛や吐き気などがあるだろう。しかし異世界にいれば、じきに慣れる。だからパニックにならないように」

 

 「博士、開けてくれ」

  

 アンジェリナ先生がそう言うと、博士はあるボタンを押した。すると丸いガラスのカプセルが半分に割れ、地面に吸い込まれていく。

 

 「1列に並んでついてこい」

 

 先生がそう言うと、生徒達は次元の穴に入っていく。

 さて、俺は一番最後について行くか。


 俺は次元の穴の中に足を踏み入れた。

 その瞬間。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 なんだこれ気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。


 「どうしたお前!」

 

 前方の生徒達が聞いてくる。

 しかし、俺の耳には聞こえず。俺はただ襲ってくる。気持ち悪さにのた打ち回っていた。

 気持ち悪い・・・・オエェェー

 俺は気持ち悪さのあまり吐いてしまった。

 すると前方を歩いていた先生が、騒ぎを聞きつけやってきた。

 

 「どうした!」


 「先生こいつがいきなり倒れて」

 

 「どういうことだ?初めてだからといってここまで苦しむやつは過去いなかった。」

 

 「この苦しみようは、このままでは不味い。お前たち一回戻るぞ、私はこいつを医務室に連れていく」

 

 先生が俺を背負おうとした瞬間、先ほど襲ってきた気持ち悪さは吹き飛んだ。あれ、治った???

 

 「おい大丈夫なのか先生がいぶかしげに聞いてくる」

 

 「はい、何だかわからないですが大丈夫になりました」

 

 「そうか・・・念のため医務室に行くか?」

 

 「いえ大丈夫でこのまま続けてください」

 

 「そうか、また体調が悪くなったらすぐに言いに来るんだぞ」

 

 ひと騒動あったが生徒達は再び次元の穴を進んでいくのであった。

 それにしても、さっきのはなんだったんだろうか?いきなり気持悪くなったと思ったらいきなり治った。

 今は気分も悪くない、それどころか気分はいい何故だ?あれこれ考えてるうちに先頭はすでに次元の穴を抜けた。


 次元の穴を抜けるとそこは異世界だった・・・ではなく建物の中だった。

 

 「ここは、4年前に作った即席のシェルターだ。ここには武器や防具や食料などがある。さて、説明した通りこの次元の穴の近くにはモンスターが近寄ってこない、しかしその範囲はせいぜい150メートルほどだ。お前たちも近いうちにここで訓練をしてもらう、その時もしもモンスターに襲われ勝てないと思ったらすぐ150メートル圏内まで逃げ帰ることだな。では、そろそろステータス確かめてもらう、ステータスは念じれば出てくる。それとステータスは他人には見えないから安心しろ」


 念じれば出るのか便利だなこんな感じか。



名前:ヤナギ・タクシ 

年齢:16歳 

種族:人間

状態:普通

ステータス レベル1

HP:15

MP:4

攻撃力:6

防御力:2

魔力:5

敏捷:4

器用:6

運:5

≪スキル≫

剣術1 火魔法1 回避1 熟睡2 

≪ユニークスキル≫

絶対適応能力 反物質



 ・・・・・・・・・・・・・・・・やばい、なんだこれ!スキルがおかしなことになってる。

 ユニークスキル反物質?反物質ていったら次元に穴を開けた張本人じゃねーか、何でこんなスキルがあるんだ???

 

 「お前達ステータスは開いたな、それではステータスの説明をする。

 HPは自分の生命エネルギーがどれだけあるかということだ、当然だが0になると死ぬ。

 次にMPだがこれは魔法などを発動するときに使うエネルギーだ、これが0になると魔法は発動しない。

 攻撃力は相手に与えるダメージの量。

 防御力はダメージを受けたときにどれだけダメージを減らせるかということ。

 魔力は魔法の強さ。

 敏捷はどれだけ早く動けるかということ、武器を振るスピード、魔法のスピードにもかかわってくる。 

 器用はどれだけ物を扱えるか。

 運は確立などにかかわる。


 スキルは普通のスキルとユニークスキルがある。ユニークスキルは特殊でスキルレベルが存在しない、しかしどれも強力な力をもっている。ユニークスキルは修得しようと思っても修得できるものではない、ほとんどは生まれつきのものだ。その人が持っている固有の価値観や環境などが影響される。だから同じユニークスキルを持つも者はまず存在しない。それと、スキルの詳細が知りたいものはスキルをじっと見れば詳しい情報が出てくる」


 そうか、このスキルは生まれつきのスキルだったのか・・・・そんなわけあるか、スキルをじっと見れば詳しい情報が出てくるんだったな、こんな感じか?



(絶対適応能力)自分自身に危険が降りかかったときに自動発動し、あらゆるものに適応し、さらにはその適応したものの能力を使える。但し降りかかる影響が大きいと適応するのに時間がかかり、その間は気分が悪くなったり痛みを伴う。一度使うと30日間使えなくなる。 

*再使用可能まで30日


(反物質)膨大なエネルギーを秘めた物質。そのエネルギーでどんなものでも作ることが可能、但し一回のスキル発動で作れるものは大きさ質量に関わらず1つまで。一度使うと3日間使えなくなる。

*再使用可能まで0日


 なんだこれ!そうか、さっき次元の穴で苦しんだのはこの絶対適応能力のせいか、確かに先生が気持ち悪くなったりするって言ってたけど、それが俺に危険が及んだと判断して絶対適応能力が自動的に発動したってことか。

 しかし、このスキル・・・・見なかったことにするか。

 絶対適応能力は自動発動だがら仕方ないが、反物質のスキルは使わなければ、無いのと同じだ」


「さて、スキルは見終わっただろう次のクラスが控えている早く帰るぞ」

 

 その後、再び次元の穴をくぐり教室に戻り明日の予定を聞いて解散となった。

 生徒は寮に行きそれぞれの部屋に案内された。寮といっても1人につき1部屋、内装はまるで高級ホテルのような作りだ。

 キッチンにエアコンにパソコンに冷蔵庫、さらには個室風呂までついている。

 さすがに、多大な額を各国が投資しているだけのことはある。まあ、俺はこのベットさえあればいいがな。

 俺は早速ベットに寝転がることにした。今日は色々あって疲れたな、明日に備えて今日はもう寝るか。

 明日の授業は4人でチームを組んでモンスターを倒す実戦訓練とかいってたな。

次回、戦闘が始まります。

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