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27 キラービート

 ハイベアーは近くで見ると普通の熊の2倍ほどのサイズがあった。

 ハイベアーはこちらに大きく長い爪を振るってきた。

 遅いな、俺の感想はそれだけだった。


 タクシは普段からエマの驚異的な成長の速さに危機感を覚えているが、その成長速度はタクシ本人も同様である。しかしタクシは自分の成長速度(異常性)に全く気付いていない、それはこの世界の人間、特に冒険者などと極力関わらないようにしてきた為だろう。自分がどれだけ異常な存在かに気付くのはもう少し後の話し。


 「はっ」


 ハイベアーの一撃を避けた後、剣を眉間に叩き込みそのまま体を両断する。ハイベアーはゆっくりと半分に分かれ地面に2つの物体となって倒れて行った。


 弱いな、ランク3ならこんなものか。


 「タクシ様さすがです!」


 エマがこちらに来てそう言った。


 「ここのモンスターは今のエマの手に余る。だからしばらく、俺が倒してエマのレベルを上げる」

 「そうですか、分かりました!」


 ええ!物判りが良すぎる!一体どうしたんだ?


 「そうか、ではいくぞ?」

 「はい!」


 6階層に続く道も真っ直ぐ進めば着くようだ。

 この階層は平地で歩きやすく早く進めた。

 ところどころでモンスターが襲ってきたが、尽くモンスターを一刀両断していった。


 結構な数を倒したな、さて、エマのレベルはどうなったかな?



名前:エマ

年齢:11歳 

種族:獣人(犬)

状態:普通

ステータス レベル27→32

HP:278→325

MP:166→203

攻撃力:241→285

防御力:214→269

魔力:178→219

敏捷:246→300

器用:217→270

運:14→16

≪スキル≫

苦痛耐性3 料理2 裁縫1 身体能力強化4→5 忠誠7 短剣術5→6 腕力強化3 回避3→4 神聖魔法2 光魔法3 脚力強化2 集中2 危険感知1 気配感知1→2

≪ユニークスキル≫

勇者

 

 んっ、これなら何とかなるだろう。

 

 「エマ、そろそろモンスターと戦って見るか」

 「はい、早く戦いたいです」


 やる気満々でそう言ってくる。


 「そうかそれならこれから戦ってくれ」

 「はい!」


 しばらくすると50メートル程先からハイベアが来た。


 「行きます!」


 エマは短剣を引き抜き、前かがみで勢いよく突っ込んでいく。


 『グッオオオ』


 ハイベアーは咆哮を上げ、爪を振るってくるがバックトラストで避け、振るってきた腕に傷をつける。

 そして、ハイベアーの脇を通り過ぎ腹を切り裂き、後ろからハイベアーの首に掴まり頸動脈を切り裂いた。


 ハイベアーは腹と首から血を噴き出しながらもエマに攻撃をしようとするが、腕を上げた瞬間、自分の体重が支えられずゆっくりとした動作で倒れていった。


 早いな、そして技も多彩になっている。短剣の軽さ、動きやすさを最大限に利用している。


 ハイベアーを収納した後、再び6階層の入り口に足を進める。


 しばらく歩くと気配感知にモンスターが引っかかった。

 あれは、蜂か?1メートル程の巨大な蜂が高速で向かってくる。


 「エマ手伝ってくれ」

 「はい!」

 

 相手は5匹、強さはどれぐらいだ?


名前:キラービート

種族:ビート

状態:普通

ステータス レベル25 ランク3

HP:296

MP:0

攻撃力:263

防御力:268

魔力:0

敏捷:290

器用:230

運:5

≪スキル≫

爪3 針2 牙1 回避5 生命力強化4 腕力強化4 脚力強化3 身体能力強化2 飛行2


 普通だな、しかしスキル針か、これは毒針だろうな。


 「エマ、針には気をつけろ、おそらく毒がある」

 「分かりました。私が2匹相手をします。タクシ様は残りをお願いします」

 「まかせろ」  


 まずは分断だな。

 俺は近づいてきた蜂達に火魔法で壁を作り、2匹と3匹に分断する。


 「エマ右を頼む」


 俺は左側におびき寄せた3匹を相手にする。


 蜂はその場でホバリングをしこちらを見つめている。

 それにしても、ブンブンという羽ばたき音は俺の大嫌いな音だ。

 直ぐに終わらせよう。


 魔法を唱え、一匹に放つ


 「エアカッター」


 風の刃が襲いかかるが素早い動きで避けられた。しかしこれは予想済み、俺は魔法を避けた瞬間の僅かな間に近づき、胴体を切断する。


 残りの2匹は打ち合わせでもしたかのように同時にお尻を向け、針を突き刺そうとしてくる。そこに、剣王技、飛剣斬を放ち対処する。飛ぶ斬撃は蜂のお尻から胴体辺りまでを貫通し、後ろの木まで切り裂いた。


 1匹は避けられたか、飛剣撃を上手く躱した蜂は、高速で周りを飛び俺の隙を伺っている。

 そこで俺はわざと横腹に隙を作り相手を誘導する。


 来た!


 蜂は見事に俺の横腹に針で攻撃を仕掛けてきた。俺はそこにカウンターで剣を横に振るう。


 「さっ」


 蜂は剣を躱せず腹部から剣が入りお尻が横に真っ二つにり、地面に落ちていった。


 『ギュッグググ』


 少し浅かったか、蜂は地面で暴れている。俺は蜂のもとまで行き、止めを刺そうとした瞬間、前足でジャンプし鋭い顎で首を狙って来た。しかし、瞬時に剣技、剣光を放ち首を切り飛ばした。


 危ない!もう少しで首が無くなるところだった。

 止めを刺す瞬間こそ気をつけないとな。

 さて、エマの方はどうかな?

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