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23/64

22 4階層

 俺はまたやってしまった。

 未だベットに横たわっているエマを見ながらそう思う。

 あの後エマの尻尾をじっくりと撫でまわし、築いた頃には暴走してしまった。情けない、3回中3回とも暴走してしまった。しかし今日のことでエマとの距離も近づいたような気がする。


 『ご主人!さっき何をしてたの?』


 ベットの布団にくるまれていたリムがこちらに向かって聞いてくる。

 

 「リム!いや、ちょっとスキンシップをしてただけだよ」

 『リムもスキンシップする!』

 「それは・・・・分かった。リムこちに来い」

 『わかった!』

 

 俺はリムを膝に呼び寄せ、体を撫でまわす。


 『ご主人、これがスキンシップ?』

 「ああ、体を撫でることをスキンシップと言うんだ」

 

 ん、なにも間違ってはいない。これは、これでスキンシップだ。俺は夜遅くまでリムを撫でまわした。



 「ん!寝てたのか、結局食事に行けなかった。今から行くか、エマ飯に行くぞ」

 「んっ、あ!タクシ様おはようございます。昨日は激しかったですね!」


 エマがにこやかな顔で言ってくる。その顔が少し怖いと感じたのは気のせいなのだろう。そう、ただの寝不足だ。


 「昨日食事に行けなかったから、今から行こう」

 「はい、あなた様の意のままに」


 あなた?何故いきなりあなた?まあいいか。

 

 宿を出て食事ができる屋台に向かう。俺達が向かった屋台はカウンターで食べるタイプの店だった。店の壁にはメニューと値段とが書いてある。まあ、俺は値段しかわからないんだがな、次は絶対文字を読めるスキルを取ってやる。


 「エマはどれ頼むんだ?」

 「私はこのオークの肉を頼もうかと思います」

 「え!オークって食べられるの?」

 「はい、豚と同じように食用でもいけます」

 「そうか・・・」


 どうしよう、いくらんなんでも、オークは食べたくない。しかしこれしか頼めないのも事実。


 「他に好きな食べ物はあるのか?」

 「そうですね、トードの肉とかですかね」

 「そうか・・・」


 蛙の肉とオークの肉どちらもいやだ。しかし、食べないと不審に思われる。ここは我慢して頼むか。

 俺はオークの肉を頼み食べることにした。

 オークの肉は豚よりも美味しかった。

 解せんオークが豚よりも美味しいとは。


 朝食を食べた後3階層までやってきた。途中で何人かの人物に遭遇したが、全員無視か会釈をし、一言も喋ることなく来た。どうやら、ダンジョンの中ではあまり関わりたくないようだ。おそらく、他の探索者に襲われることを警戒してのことだろう。おっと!エマの戦いが終わったようだ。エマは昨日、手こずったのゴーレムをなんなく倒した。この成長力は危機感すら覚えるな。

 

 今のエマのレベルはこうだ。


名前:エマ

年齢:11歳 

種族:獣人(犬)

状態:普通

ステータス レベル16→22

HP:186→230

MP:78→120

攻撃力:107→171

防御力:99→153

魔力:82→132

敏捷:118→182

器用:96→154

運:9→12

≪スキル≫

苦痛耐性3 料理2 裁縫1 身体能力強化2→3 忠誠3→5 短剣術2→4 腕力強化1→2 回避1→2 神聖魔法1→2 光魔法1→2 New脚力強化1 New集中1

≪ユニークスキル≫

勇者


(集中)攻撃がゆっくり見えたり、技や回避が多彩になる。



 相変わらずのご様子で・・・はあ、スキルの成長速度は俺と一緒かそれ以上だな。本当にそのうち追い抜

かれるんじゃないか?取り合えず追い越されないように頑張ろう。それからエマは3階層で戦い続け敵を瞬殺できるぐらいになったので、4階層に向かうことにした。


 4階層に下りるか場所を発見したが、それは今までと違い、螺旋状の階段になっていた。

 洞窟の中に階段があるとは、ほんとに不思議だな。一体誰がこれを作ったのだろう、俺はそう考えながら階段を下りていく、暖かいな、気温が上がっているのか?階段を一段下りるごとに、温度が上がっていった。下の方まで下りると、そこには信じられないような光景が前に広がっていた。


 「すごいなこれは」

 「はい、すごいですね」


 草原、そう、草原が広がっていた。それにしても明るい、今までの階層も明るかったが、この階層はケタが違う、まるで夏の昼間だ。そう思い天井を見上げてみると、そこには強大なエリクリスタル鉱石があった。その巨大なエリクリスタルが光だけではなく熱も生み出し、このような草原を作り出してるようだ。こんな明るい場所にいてたら時間の感覚が起きしくなりようだな、俺達は地図を見ながら草原に進む、地図ではこのまま、真っ直ぐ進むと5階層にいけるようだ。今までは入り組んだ道や、でこぼこした岩場を歩いてきたが今回は楽そうだ。と思ったら早速その間違いを正すかのようにオークの群れがこちらに近づいてきた。


 はぁー、どうやらこの階層も過酷のようだ。

 俺達は武器を抜きオークの群れを迎え撃つ。

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