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14 新たな剣技

俺は朝早く起き反物質のスキルで何を作るか考えていた。


 さて、どうするかな、文字を読めるスキルを作るか。経験値を共有するスキルを作るか。

 経験値共有のスキルを作れば俺が倒したモンスターの経験値がエマに行く、それに俺には取得経験値5倍のスキルがある。それを使えばエマのレベルは飛躍的に上がるはずだ。


 はぁ、今回は経験値共有にするか。

 エマに直接スキルを付けられればいいのだが、この反物質のスキルは他人には付けられないからな。

 それに、エマのレベルが上がれば俺も安心できる。

 そうと、きまったら、俺はさっそく反物質スキルを発動し経験値共有スキルを作る。



名前:ヤナギ・タクシ 

年齢:16歳 

種族:人間

状態:普通

ステータス レベル40

HP:520

MP:398

攻撃力:402

防御力:365

魔力:356

敏捷:371

器用:320

運:25

≪スキル≫

戦闘系スキル

剣術9 身体能力強化4 回避6


魔法系スキル

火魔法6 風魔法2 水魔法3 土魔法3


感知系スキル

気配感知3 危険感知3


補助スキル

鑑定3 超回復2  


日常スキル

熟睡3 料理1


特殊スキル

空間収納 スキル整理 成長促進大 取得経験値5倍 スキル成長大 従魔 契約無効 New経験値共有


≪ユニークスキル≫

絶対適応能力 反物質



(経験値共有)倒したモンスターの経験値を分配するスキル。このスキルを発動するには相手に触れ念じる必要がある。



 成功したか!



 「ん、おはようございます」

 「おはようエマ」

 「タクシ様、今日はお早いお目覚めですね」

 「今日はある実験をしようと思ってな」

 「実験ですか?」

 「ああ、もう成功したがな。エマちょっと失礼するぞ」


 俺はエマの腕を掴み経験値共有スキルを発動する。


 「あの、タクシ様、その、すごくうれしいのですが、そういうのは湯浴みをしてからにしていただけませんか」


 エマの顔が急激に赤くなり恥ずかしそうにしながら尻尾を振っている。


 「いや、違うんだ、エマ、これは俺のスキルを発動するのに必要な行為で」

 「スキルですか?」

 「ああ、詳しくは言えないが俺とエマの経験値を共有した」

 「それは、私の倒したモンスターの経験値がタクシ様に入るということですか?」

 「いや、その通りなんだが、俺が倒したモンスターの経験値も共有される」

 「だめです!タクシ様が倒したモンスターの経験値を頂くなんて」


 やはり来たか!


「エマ、逆に考えるんだ。エマが強くなればその分俺に経験値が入って来る。つまりその時までの先行投資だ」


 あれ、こんなセリフ前にもいったような気が?


 「なるほど!判りました。タクシ様のために一生懸命に貢ぎます」


 あれ、俺は何か間違えたか?このままでは、本当に紐になってしまう。


 「まあ、ほどほどにな」

 「はい!頑張ります!」


 その後、宿の食堂で朝食を取りエマに今日の予定を伝える。


 「エマ、今日は別行動だ」

 「どうして、ですか!」

 「俺は少し強いモンスターがいる西の森に行く、だから今日は別行動だ」

 「では、私はどうすればいいのですか?」

 「南の森に行っても、この宿でくつろいでもいいぞ」

 「判りました!南の森に行ってレベルを上げて来ます!」

 

 エマが怒声のような声になった。

 あれ、少し怒っている?




 俺はそれからエマと分かれ、西の門から西の森に向かう。


 ここが西の森か。

 おっ、どうやら早速来たようだ。



名前:ビッグボア

種族:ビッグボア

状態:普通

ステータス レベル17 ランク2

HP:102

MP:0

攻撃力:67

防御力:50

魔力:0

敏捷:21

器用:19

運:1

≪スキル≫

突進2


 ビッグボア、名前の通りイノシシがでかくなったようなモンスターだ。

 体力と攻撃力が高いが敏捷はそこまで無い。

 

 スキルから見るに、突っ込んで来るだけのモンスターだろう。


 そういえば、俺が戦うのはゴブリンジェネラルの戦闘以来だ。

 剣術レベルが9になった実力、試させてもらおう。


 ビッグボアがこちらに突進してくる。

 俺は新たな剣技、連撃斬を放つ。 連撃斬は双撃の上位の剣技で、一振りで6つの斬撃を繰り出せる技だ。

 正面から連撃斬を受けたビッグボアは綺麗に6つに解体された。


 くっ、この技も体に負担がかかるな。


 さて、次のモンスターを探すか。


 しばらくモンスターを狩り続け街に戻ると、何やら西の門に居る人達が騒がしい。

 何かあったか?

 馬車に荷物を乗せている商人に声をかける。

 

 「何かあったんですか?」

 「南の森にワイバーンが出たんだよ。いま冒険者ギルドが討伐隊を組んでいるところだけど、念のために隣街のエラスに行くところだよ」


 その言葉を聞いた瞬間、南の森に向かって走り出した。

 何故こんな時に、よりにもよってエマがいるときに。

 くそ、万が一に備えてリムを預けておけばよかった。

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