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3.ステータス文化編

重大な勘違いをさせるような文章が発見されましたので修正しました。

———

 しょうたは王様に言われるがままに呪文を唱える。

「ステータスオープン!」

HP:1734

MP:802

筋力:230

敏捷:256

頑丈:453

精神:520

魔力:832


スキル

『言語理解』『光魔法』『闇魔法』

称号

『異世界からの来訪者』『魔術師の卵』

———

 さて、上記の文章は小説家になろうを見ていらっしゃる方ならどの方も見たことがあるだろう。

異世界に飛ばされてなぜかステータスが表示されるあの展開だ。

正直に言おう。

私はどうもファンタジー作品でこのステータスが出るのがどうも苦手だ。

VRなら理解できるのだが、ファンタジーの作品でこの数値に意味を見出せないからだ。

実はここ最近までこの数値は文字数稼ぎに利用するために生まれた文化とすら思い込んでいたくらいだ。

よって少し辛口になることを許してほしい。


 VRの大作SAOが生まれてから、ゲーム風の世界に転生ないしは転移するという話も多く見られるようになった。

いわゆるVRと異世界ファンタジーのハイブリットタイプだ。

その多くの作品でステータスの表記が併記されるようになった。

もともと大元はTRPGのステータス表、それがドラゴンボールの戦闘力というとてつもなくわかりやすい形に昇華され、そしてなぜかなろう文化で花開いた。

SAOのようなVR作品において、ステータス表は高い親和性を持つ。

ゲームをやっている時に自分の成長を実感できないのは致命的だ。

ステータスは手っ取り早く成長を実感できる上、現実でもやしだったとしても活躍する機会を得られるのだ。

おまけに見た目でなく、まさに中身をそのまま評価してくれる素敵なシステム。

どの物語でも主人公補正くらいはあるかもしれないがどの人間も鍛えれば努力したその分数字となって帰ってくる。

それは絶対に裏切らない、絶対のものだ。

ある意味すべての人間が平等にチャンスを与えられ、努力によってその成果を得る権利を持つゲームだからこそのシステムだ。


 ではファンタジー世界の場合はどうなのか。

まずどの人間もまさかゲームと同じようにチャンスがある訳ではないのがVRとの大きな違いだ。

みんなステータスが見られるのであれば恐ろしいほどきっちりとしたカースト制度が蔓延するだろう。

でなければ存在する意味がないからだ。

幼いながらにすべての職業を勝手に政府に割り振られるなんてことも考えられる。

下手すればスキルのしょぼい子供はすべて奴隷みたいなケースだって考えられる。

スキルのしょっぱい異世界人を見捨てるような世界観ならなおさらだ。

ステータスが本人しか見られないというタイプなら起き得ないかもしれないが大抵チェックする道具が存在する。


 だいたい能力バトルにするのであれば正直スキルだけにすればいい。

それも相手に見える必要なんてない。

なんとなくこいつは魔力が高そうだとか、記述で見せたほうが想像もしやすいしどれくらい強いのかもなんとなくわかる。

そもそも主人公はステータスを数字で出されても平均がわからないから自分が強いのか、弱いのかもわからないのだ。


 ステータスのある世界を簡単に言うなら常に履歴書が背中に貼られているような世界観だ。

正直魅力的とは思えない。

だいたい筋力はともかく、知識とか数値化できるものなのだろうか。

勉強できる頭の良さと機転のきくという頭の良さは違う。

なにをもってしてその数値がはじき出されているのだろうか。

疑問は晴れない。


 そして一番の問題点がインフレによるステータスの無意味化だ。

主人公のステータスがunknownになったりバグったり、ひどい作品になるとそもそも途中から出てこなくなる。

なら最初から必要ないのでは?

スキルに至っては数が多すぎて使ってないスキルのオンパレード。

完全にステータスに振り回され始める。

そもそもステータスのいいところは成長の実感があることだ。

チート作品のいくつかではもともと能力がカンストしていたりすることがわりとよくある。

これでは成長もへったくれもない。

それならただ単純に最強の一言で済ませたほうが面倒なことが少なくて済む。

矛盾も少なくなるし。


 つまりファンタジーとステータスは油と水の存在だ。

やるのであればVRで十分だ。


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