爆弾ウナギ
俺たちの話を聞く、という事で
戦争は一時休戦になった。
「それで?儂らの誇りは傷つけられたまま戦争を止めろ、という事か?」
誇りに拘りをもってるみたいだな…
割と厄介だぞ…どうする…?
「一族の誇りをかけての戦争、というのなら一族の誇りをかけて、どちらが先に怪物を倒せるか、を競えばよろしいのでは?」
ナイスだミミ!
「なるほどのう、良い考えじゃ。して獲物はどうする?」
「そうですなぁ、ふむ爆弾ウナギ、などがいいのでは?なかなかの大物ですし。」
「ふむ、ええじゃろう。よし。なら今からでも行くぞ!!者共!集ええい!!」
「お待ちを。」
「……?お主は?」
「エルフのアスリと申します。この度の勝負、ナナ殿とマリン殿が発端と聞きました。なれば、その2人が爆弾ウナギを狩るのが道理かと思いますが。」
「なっ!娘たちにやらせろと申すのか!」
「おや?自信がないのですかな?ドワーフは。私は娘の力を信用してますよ?ねぇマリン。」
「くっ。信用しておるわ!!良いだろう!良いなナナ!」
「負けないわよ!!」
「ウチがアンタに負けるわけないでしょっ!!」
バチバチと火花が散っている…
本当に仲悪いなあの2人。
「では見届け人として私たちが付いていくという事でいいですか?」
ふむ、ミミが言うようにその方が良いだろうな。
俺たちはどちら側でもないし。
「よかろう。ただし人は1人で良い、ヤマトとやらお前1人でいけ。」
えっ俺1人?割と不安だなぁ
なんかミミもアスリも不安そうな顔してるし…
まぁ仕方ないか…
「わかりました。俺が行きます。」
「「よろしく。ヤマト」」
マリンはウェーブがかった青髪と赤い瞳をしていた。
ナナは赤い髪でポニーテール。金色の瞳をしている。
「ああ、よろしく。」
「爆弾ウナギは【地獄沼】にいますから。気をつけて行ってらっしゃい、マリン。」
「はい!父様。」
地獄沼ってヤバそうな名前だな…
「負けんじゃねぇぞぉ!?ナナ!」
「あったりまえよ!親父!」
いざウナギ狩りへ!!!