ドワーフとマーメイド
な、なに戦争だと!?
「何で戦争なんかに!?」
「あ、アレはつい先ほどの事、我々の族長の娘マリン様とドワーフの族長の娘ナナ様がいつもの様にケンカなされていて………」
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【2時間前】
「あら、ナナ。今日も刀なんて打ってるの?もっと女の子らしい遊びした方が良いわよ?」
「刀は遊びなんかじゃないよっ。まぁ女の子の遊びとかぶりっ子ぶってるマリンに刀の良さはわかんないと思うけどねーー。」
「なに?ナナ。アンタ羨ましいんでしょう私が。ナナもてないもんねー。刀ばっか打ってて、男の人としゃべれないんでしょう?」
「そ、そんなん知らんわ!ウチは鍛治だけ出来れば良いの!!男なんか興味ないもん!それよりマリン、アンタこそ男にモテる割には男と話す時嫌そうな顔して喋ってるじゃん!怖いんでしょ!」
「ふ、ふんっ。違うわっ。私は怖いんじゃなくて興味がないだけよっ!男なんてイヤらしいだけだわっ。まぁそこだけはチビの癖に胸だけでかいアンタにもわかるでしょ。」
「チビっていったな!!!この!サカナは大人しくエラ呼吸でもしてろっ!!」
「エ、エラ呼吸……!なによっ!このっ!チビ!」
「エラ!」「チビ!」「エラ!」「チビ!」
その後両方とも泣き出してしまい、後からやってきた族長たちが…
「おお、我が娘よ…どうしたんだ?」
「あ、あのサカナ女がチビっていじめてきたの…グスッ」
「マリン…どうしたんだい…?」
「あのチビが私の事エラって馬鹿にしてきた…グスッ」
「「なんだとぉおおお!!!?」」
「「戦争だ!!!!!!!」」
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「で、こうなりました。」
…………
「で、じゃねえだろ!!マジでただのケンカじゃねえか!なんじゃそら!」
「お願いです、助けてください!このままだとファントムに攻められてしまいます!!」
んー確かにそれは困るな…
「行きましょうヤマト様。この騒動を収めれば武具も一気に2つとも手に入ります。」
「確かにそうだな!仕方ねえ、やるか!」
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【マーメイドとドワーフの国境】
わあああ。ガシャ、ガキン!
「おうおう、こんなもんか!?マーメイドってのはよぉ!?」
「なにを言う!貴様らこそこんなものか!?」
親同士もケンカしてんじゃねえか……
「あの〜〜」
「「なんだ!!!?」」
「ジパング王国から来ましたヤマトと言います。こんな争いやめましょう。ファントム軍も攻めてくるかもしれないですし。」
「ふんっ!これは誇りの問題じゃ!部外者が口出すなっ!!」
「はぁ〜ドワーフは相変わらず野蛮ですなぁ?マーメイドは話を聞きますよ、もちろん。」
「なんじゃとぉ??じゃあ儂も聞くわ!!!」
聞くんかい。