エルフの里
「さて、勢いよく出てきたは良いけどこれからどこ目指せばいいんだ?」
「とりあえずは1番近くにあるのはエルフの里ですが、エルフは異種族を嫌う傾向が強いです。いきなりは厳しいと思われますがどうしますか……?」
エルフか…耳がとんがってんのかなやっぱり。
「毛嫌いしてたらいつまで経っても目標達成できないさ!行こうエルフの里。」
「はい、ではこちらの方角になります。」
……さて、そろそろっぽいな…あそこの集落がエルフの里か…
とりあえず1番偉い人と話した方が良いよな。
ヒュッ
「ヤマト様!!危ない!!
「な、弓!?」
あ、あぶねぇ。ミミが手を引っ張らなきゃ当たってたかもしれねぇ。
「ゴメンありがとうミミ。」
そう言うとミミは俺と繋いでいる自分の手を見つめ始め、赤くなったかと思うとす、すみませんと言ってパッと手を離してしまった。
「止まれっ!貴様ら何者だ?何しに来た?ダークの使いの者か?」
長い金髪を後ろでまとめ、とんがった耳。あれがエルフか。胸でっか!
てかダーク?なんじゃそら?
「私たちはジパング王国からきた者です。族長と話をさせていただけませんか。紹介状もあります。」
おお、ミミ。さすがだ。
「ふん、ジパングのヒューマンか…片方は猫族のようだが…良いだろう。付いて来い。」
【エルフの里】
「何、ジパングからきたのか…ふむなるほど、それで君があの伝説の勇者だって?ふーん。」
金髪で長い髪を机に垂らしている。それにしても背が小さい。本当に族長なのか?この人。
それに族長。全然興味なさそうだな…
「それで伝説の武具が欲しいと言われてもねぇ?アレは奪われれば大変な代物だからおいそれと渡すわけにはいかないなぁ。君がそれを渡すに値する人間だと言うなら話は別だけどね。」
なるほど…何か依頼があるのか…
「それで?俺は何をすればいいんだ?」
「話が早くて助かるよ。実はね今エルフの里では内紛が起きている。ハイエルフとダークエルフの間でだ。」
「なんですかそのハイだのダークだのは?」
「ハイエルフは僕たちのようなエルフの事さ、それに対してダークエルフは褐色肌で黒髪のエルフなんだ。」
「それで?なんで内紛が?」
「うむ、実はねダークエルフが独立しようとしているんだ。なぜいけないかと言うとダークエルフが独立する事でハイエルフの能力、生態などに関する機密情報が漏れる恐れがあるからさ。」
「なんでダークエルフは独立を?」
「エルフの里はね、長年ハイエルフが族長を務めているんだ。そのためハイエルフの方がダークエルフより優れているかのような認識があるんだ。そこでハイエルフの女はダークエルフの男に人気でねぇ。ダークエルフはそれを良しとしないから、自分たちの国が欲しいんだよ。族長を急にダークエルフに移すとハイエルフが黙っていないし、泥沼の状況なのさ。」
「それを俺がなんとかしろと?」
「そう言うことだね」
「ヤマト様…無茶です。こんな種族間のイザコザに異種族が絡んだら無事ではすみませんよ?」
確かにかなり難しいとは思うけど…
独立するまで追い詰められるなんて…
辛かったんだろうなぁダークエルフ…
「わざわざ心配してくれてありがとなミミ、でももう決めたから、俺。」
「何を、ですか?」
「助けるって。俺が助けたいと思ったら助けるって決めたんだ。だからダークエルフも助ける。」
そう言ってミミの目を見るとミミはニコリと笑った。
「ならば、お供します。ヤマト様。」
「話はまとまったみたいだね。じゃあ君たちに弓打っちゃったお詫びも込めてアスリも連れてって。ダークエルフの里に行ってきてくれ。」
「よっしゃ!行こうか!アスリ、よろしく頼む。」
手を差し伸べるとアスリは手を払った。
「私は他種族は好かん。お詫びで行くだけだ。あまり馴れ合うな。」
「貴様っ、ヤマト様になんて無礼な…!」
「いやいやいいからミミ。まぁいいや気楽に行こう」
早速波乱万丈になりそうだなぁ




