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異世界で転生した俺は勇者へ  作者: ハヤブサ
オーガとファントム
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その後

俺はテラローシャを倒すと周りの空間が消え、元の世界に戻った。それと同時に他のみんなも戻ってきたようだ。すると俺を見るなりミミが抱きついてきた。


「ヤマト様っ!無事でしたか!」

「お、おいミミ。ああ大丈夫だよ、お前らこそ平気か……って知らない奴がいる!!」


そこには見た事ない竜族とダークエルフがいた。するとヨミとアスリが説明し始めた。


「こいつは、エン・ヤリフ。戦いの中で変態……ゲフンゲフン、友情が芽生えてな。」

「よろしく。ヤマトくん」

「お、おう」


「そんでこいつがナラギ・ドラヌルじゃ。なんかヤマトの匂いが嗅ぎたいらしいぞ、ほれ。」

「きゃっ!あーくんかくんか。」


ナラギはヨミに背中を押されると俺の懐に入ってきて、恍惚とした表情で一心不乱に俺の匂いを嗅ぎ始めた……あまり動揺しなくなったので、俺は少し変態に慣れてきたようだ。

そしてそれより気になる事があった。


「ヨミ……その姿。お前何があったんだ?」


するとヨミの表情は暗くなり、匂いを嗅ぎ続けているナラギをどけて、俺の胸に顔をうずめた。


「戦いの中で勝つためにこの姿になってしまったんじゃ。見ないでくれ、醜い……じゃろ?」


ヨミは顔をうずめているため表情は分からないが、声が震えている事がわかった。だから俺はヨミを抱きしめ、本心からの言葉を言う事にした。


「そんなわけねえだろ。俺たちは友達以上恋人未満?の関係じゃねえか。そんな小さい事気にするなよな。」

「……ヤマトは……ずるいのじゃ。」


そう言うとヨミはぎゅーっと俺の事を抱きしめ返してきた。しばらくそうしていたが、ミミやアスリの目が厳しくなったので、離れた。するとヨミが何やら話したい事があるそうで、みんなが近くに集まった。


「それでじゃな。ナラギから敵についての情報があるらしいから聞いてくれ。」

「そうね、今周りを見てみると私とエン以外は死んじゃったみたいだけど、ならアンタ達も見たでしょ?敵を倒す時黒い球体が出てくるのを。」


確かに出てきていたな。さっさとどこかへ消えてしまったから気にしなかったが。


「アレがなんなんだ?」

「アレはね初代魔王復活への一歩よ。」

「……!?どういう事だ?」


「あの黒い球体はもともと魔王の一部なの。それが転生される時、私たちの体内に埋め込まれたらしいわ。アレは戦いの中でダメージを受けるたびエネルギーが溜まっていくの。そしてそのエネルギーが満タンになった時、もしくは死んだ時に身体から離れ、魔王の元へと帰るのよ。」


だからテラローシャは自分を殺したら魔王が復活するとか言ってたのか。


「じゃあもう5人分のエネルギーが魔王に行っちゃったって事か……復活するのか?」

「いえ、あの程度のエネルギーでは復活しないはずだわ。でもテラローシャが裏で何かしてたみたいだし、わからないわね。」

「そうか、じゃあ今できる事は情報を集める事ぐらいだな。」


「そうね、私は旅に出ることにするわ。もう一度力とはなにか、見つめ直してみる。」

「その旅、私も付き合うわ。私もさっきのヤマトくんとヨミちゃんのを見て、男も捨てたもんじゃないってわかったしね。私も本当の愛を見つけにいくわ。」

「エン……!そっか。なら行こう。」


その後、少し話した後エンとナラギは旅立ってしまった。そして去り際に聞いた事は伝説の武具はテラローシャが壊してしまったらしい。俺はガックリとうなだれたが、そのままオーガの里に帰ることにした。

【オーガの里】


「ガッハッハ!!本当にファントムを潰してくるとはな!!素晴らしいぞ!!どうだ!?クリマを嫁に貰ってはくれんか!?」


とんでもない事言い出したなこのおっさん。しかもクリマはクリマでなんかまんざらでもない顔してるし…


「悪いがまだ敵はいるから、結婚はできないかな!」

「なに?敵?どういう事だ?」


俺は族長に初代魔王の存在などを教えた。族長は驚いていたが、話を最後まで真剣に聞いていた。


「ふむ。なるほどな、初代魔王か。残念ながらココではそれ以上の情報はないが他でならわからん。新しい村に行くのもいいが今まで行った里などにも行ってみると新たな情報が手に入るかもしれんな。」


「そうだな。色々と調べてみようと思う。」


「ま、何かあったら相談しろ!ワシが手伝ってやる!もしくは娘との結婚でもいいぞ!!ガハハ!!」


「あ、ああ。ありがとう、わかった。」


俺たちは族長とクリマに別れを告げ、オーガの里から出た。さて、どこへ行こうか。

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