伝説の武具
「ゆ、勇者?俺が?」
「ええ、この国では昔から伝承がありまして、およそ500年に一度程の周期で勇者が現れるというのです。我らはそれを信じ、日々祈っておりました。」
な、なるほど、神が言ってたように俺以外にも転生した奴らがいんのね…でも
「なんで勇者を現れることを祈ってたんだ?」
「そうか、勇者殿はこの世界の事を知らぬのですな。では簡単に説明しましょう。」
「この世界は様々な種族が住んでいます。例えばヒューマン、エルフ、ドワーフ、竜族、マーメイド、オーガ、代表的なのはこれらですが犬族や猫族狐族など、他にも多数の種族が住んでいます。長年この種族は争ったりしながらその均衡を保っていました。しかし3年前、異変が起きたのです。」
「異変?」
「ええ、突如現れた【ファントム】を名乗るたった5人に私たちの軍がやられてしまって……それからは種族間での戦争はしないようになり、ファントムとの泥試合が始まったのですが、相手は強い。なんとか防ぐだけの攻防が続いています。」
「3年あっても滅ぼされてないなら勇者なんて待たなくても良いんじゃないか?」
割と接戦になってるような気がするけど
「滅ぼされてないのは、あちらが意図的にそうしているようです。彼らは各種族が隠し持つ伝説の武具を探しているため迂闊に破壊活動が出来ないからです。」
「伝説の武具?」
「ええ、選ばしものが手にした時、その武具は真価を発揮し大いなる力を手に入れられると言われています。」
それをファントムとかいう奴らは狙ってるのか。
「話はわかった。んで俺はどうすれば?」
「勇者殿貴方には各種族を説き伏せ伝説の武具を手にし、ファントムを潰して欲しい。」
「各種族って長年戦争してたんだろ!?それって相当大変なんじゃ…??」
「ええ、ですが我らにはそうするより他に手段はありませぬ…!!」
相手種族を自分の力で納得させ説き伏せる。全くもって自信ないけど…まぁ、しかし一度死んだ人生だ。やれるだけやってみよう!
「わかった、俺、やってみるよ!」
「ありがたい!!!…して、勇者殿お名前は?」
「名前?ヤマトだ不動大和。」
「そうかヤマト殿。ではヒューマン国王の名の下に!勇者ヤマトに伝説の武具を授ける!…これを。」
宝箱?おお、武具って何が入ってんだろ?やっぱり剣かな?剣だよな、やっぱり。開けてみよう。
「こ、これは……!!」
「腕輪だ。伝説の腕輪。なんか凄い効果があるらしいが詳しくは知らぬ。」
「地味っ!!!!」




