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異世界で転生した俺は勇者へ  作者: ハヤブサ
狐コンコン七変化
14/38

邂逅

そうだ、三年前の日本だ。

「あれ?でも別に大地震はあったけど、被害は全然なかったし、そんな重大でも無いような気が。」


ってあれえええ!?

いつの間にか三年前の俺に乗り移ってる!!

懐かしいなあこの学ラン……


ん?ビルの壁にある大型テレビで

地震ニュースが流れてるな。


「えー。速報です。ただいま地震がありました。発生源は茨城県。推定震度6。地震の被害は今の所見られません。」


そうそう、地震の発生源がこの辺だったんだよな。

で、なにすりゃ良いの?俺は。


「うわっ!地割れだぞっ!!気をつけろ!」


地割れ……?あ、本当に地面割れてる。

つーかこの地割れ、底が見えねえな。

見てると飲み込まれそう……


そう思った瞬間俺の下の地面が崩れ、

俺は地割れの穴の中に引き込まれてしまった。


「おいっ!ガキが1人落ちたぞ!!レスキュー呼べ!!」


「うわああああああああ!!」

なんだこれ!!まだ落ちてんのか!!

これ底、あるのか!!!?


「うわっ!いてっ!」

ドンッと尻もちをついた俺は

周りを見渡した。


「コレは……なんだ??」

俺が目にした光景は信じ難いものだった。

赤いツノを二本生やし、物凄い筋肉量。

そこにいたのは、首輪をし、足の片方に足枷がはめてあるオーガだった。


「バカなっ。何故元の世界にオーガがっ!?」


すると怪物は目を開け驚いた事に喋った。

「あぁ??なんだてめぇヒューマンか?てかここどこだ??俺は狐族の村にいたはずだが…。」


「お、おい。なんでお前首輪されてんだよ。」


「あ?そりゃあ捕虜よ。オーガと狐族は今戦争してっからな捕まっちまった俺はこうなるさ。まぁ俺は今逃走中なわけだが。それよりここはどこだ?」


「ここは、日本、いや違うな。お前らからすると異世界だ。」


異世界という単語を聞いたオーガはピクっと反応した。

「異世界……なるほど、事態が読み込めてきたぜ…。」


するとその時、どさっとまた上から降ってきた。


「きゃっ」


尻もちをついた女の子は紛れもなくちょっと小さいロマだった。しかし毛がきつね色である。


「ロマッ!?なぜここに??てかその毛!」


「えっ!?なんですか??貴方誰ですか?」


俺の事を知らない??それにやけに明るいぞ…?

まさか、このロマは3年前のロマか…!?

だとすると、この状況、いったいなんの意味が?


「あぁ?お前俺に食事持ってくる狐族のガキじゃねーか。脱走した俺を追いかけてきたか?」


「はい…貴方が【まやかしの森】の方へ逃げたのを見て……」


「あぁ俺は森へ逃げ込んだよ、だけどいつの間にかここにいた。おそらくこれは幻覚だろう。」


「いえ、コレは幻覚ではありません。おそらく次元の裂け目に吸い込まれたのでしょう。」


次元?どういうことだ?


「この森は幻覚だけ起こすわけでは無いのです。異世界との【邂逅かいこう】の場所とも言われています。


「邂逅?」


「ええ、ごく稀に異世界と空間が繋がる事があるらしいのです。私も初めて遭遇しましたが。」


「ふーん。なるほどねぇそれでこのヒューマンと出会ったってわけか。」


でもなあ不思議な事があんだよな。

「さっきから思ってたんだけどさ、ここの空間は俺の元いた世界じゃ無いわ、たぶん。」


「どういう事だ?ヒューマンのガキ。」


「俺も地割れの中を落ちたらここに着いたんだ。明らかに地割れにしては底が深すぎたし、それにこの異様な雰囲気…俺のいた世界じゃないな……。」


「じゃあここはどこなんだ!??」


「おそらくですが……魔王の転生と何か関わりがあると思います。先代魔王が死んでからちょうど500年…最近森の様子も変でした。」


でも確か、テラローシャは3年前

魔王は現れなかったって言ってたよな…?

だとするといったい……?


「ムッ!!誰だ!!!?」

オーガのオッサンが叫んだ先には

闇の球体があった。

あれは確か…テラローシャの時も…

球体の中から人影が現れた。


「ふ、ふふふ。転生に成功したようだ。しかし、この肉体…やはり自分ので無いとしっくりこないな…。さて、滅ぼすとするか……ん?ここはあの異世界じゃないな。」


な、なんだ??この異様な殺気は……!!

オーガのオッサンもロマも

汗が滲み出て、足が震えている。

男はこちらを振り向いた…


「君たちは、誰だね??おっと先に名乗るが礼儀か…私の名前はガラムだ。ガラム・デモンズ。」


「デモンズ!!!?まさか、お前……」


「あぁ私が眠ってから数千年、呼び方が出来たらしいな…そうだ私が、」


「【魔王】だ」

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