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異世界で転生した俺は勇者へ  作者: ハヤブサ
狐コンコン七変化
13/38

まやかしの森

「さて、さっそく次の国に行きたいんだけど、どこが近いんだ?」


「ここからなら、狐族が1番近いな」

アスリは地図を見ながらそう言った。


「狐族か…彼らの特徴は?」


「まぁ特徴といえば、彼ら固有の能力【変化へんげ】だろうな。変化が上手くできれば一人前らしい。」


変化か…便利そうな能力だな。


「でも狐族って【まやかしの森】が有名ですよね。」

蚊帳の外だったミミも入ってきた。


「なんだそれ?」


「その森に入ると、自分の記憶の中を探られて、幻覚が見えてくるらしい。まぁ私のような強い精神を持っていれば関係ない話だが。」


「ふーん。でもそこの森に入らなきゃ良い話だろ?」


「ま、まぁそれはそうですが…」

【狐族の村】


「えっ!?まやかしの森へ行ってこい!??」


「ええ、まやかしの森に伝説の武具は納められていますから。」


そう言ったのは狐族の族長だ。きつね色の耳と尻尾を持っている、美しい女性である。


「なら、仕方ない。行こう。」


「くれぐれも幻覚には気をつけてください。何人もあそこで亡くなっていますから…ロマ、貴女もついて行きなさい。」


「……はい」

そう言って出てきたのは狐の耳と尻尾をし、長いストレートの髪をした女の子だった。1つ違うとすれば…


「耳も髪も尻尾も、黒い………」

そうなのだ、何故か黒い。

他の狐族は皆きつね色である。


「その子は…呪われた子なのです。まぁその話は良いでしょう。とにかく、気をつけてください。」


妙な雰囲気のまま、俺たちは森へと出発した。

【まやかしの森】


「全然幻覚なんて出てこねえな。」


「噂は尾ひれがつくというからな。」

アスリは相当自信があるらしい。


「もう!2人とも気を引き締めてください!」

ミミはプンスカ怒っている。


「………来る。」


ロマがそう呟いた瞬間、辺りはまばゆい光に包まれた。


「なっ、なんだ!!!?」


光が収まって辺りを見渡すと誰もいなかった。


「何が起きた!?皆無事なのか!?」


「………てか、ココって……見たことあるぞ…。」

そうだ、ココは……


「地震だーーーー!!!」

周りのオッサンが叫んだ。

地震、確かに揺れている。

それもかなり大きい。


「地震くらいで驚くなよ…」


そう言ってる青年を見つけた。

というか青年は俺だった。

あの制服は中学!そしてこの地震。

コレは…【あの日】だ。


「三年前の元の世界だ……!!!!」

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