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6、綾目の想い

6、綾目(あやめ)の想い




 さて、戻って来たけど・・・3人の吃驚(ビックリ)した様子と守護結界(認識阻害)が持続されてる事から時間は余りたってないのかな?・・・確認してみるか


 「すまんが、3人が驚いてる理由を聞いてもいいか?」


 「貴方と櫻殿。それと、孵化したばかりの・・・蛇? 蜥蜴? が、突然消えて。どうするか話合ってた所に、唐突に現れたから吃驚した・・・っうん? 蛇? 蜥蜴? みたいな生き物は消えたままだな」


 花梨の答えに他の2人が うんうん 頷いてる・・・ふむ。亜空間に居た時のみ、時間がながれた感じが? 全体的に時間の流れが違うのか? う~ん、どちらもありそうだな~…ポリポリポリ(頬掻き)


 「あの生き物は、蛇や蜥蜴でなく龍! 君達に渡した卵は霊獣と言われる特殊な生き物の卵だ」


 「ぇえ(吃驚) 龍って空想の産物じゃ。しかも霊獣って・・・私達のは一体何が生まれるんですか?」…わくわく(渇望)


 「残念ながら、どんな生き物が生まれるかは、俺にも分からん」


 桃ちゃんが期待して質問してきたけど、俺にも何が生まれるかなんて、分からんしな~。綾目さんと花梨は、霊獣って言葉に反応が薄かったから、どちらかと言うと可愛いモノ系を望んでいるのかな? ・・・話を先に進めよう


 「櫻ちゃんは、すでに最終決断を下したので、産れたばかりの霊獣(龍)と一緒に居ても問題ない・・・っが、此方での説明途上で、1人が消えたままだと、君達も話処ではないだろうし。霊獣(龍)をある場所に預けて、一緒に来て貰った」


 3人は驚いたように櫻ちゃんを視る。櫻ちゃんも3人を視返して


 「・・・僕は、あの子と一緒に居る事を選んだ。皆も、大地(おじ)さんの話を聞いて、自身に最適な答えを出してください」


 「後悔はないのか?」


 「・・・ありません・・・っあ、願いは自分達が関係しなければ、無茶な事でも叶えられる。但し、過去は変えられないけど・・・」


 櫻ちゃんからの答えを聞いて、花梨は眼を瞑って頷いていた


 「さて、話を戻すと。孵化速度の早め方の説明途中だったっけ?」


 3人がそれぞれ頷くので、早め方の説明で合ってる感じだ


 「3人共。卵をしっかり持って、意識を卵に集中する・・・っと、何かを感じられないかな?」


 「流れを・・・感じるよ~「感じる「感じます」」」


 3人共の返事が重なったな・・・桃ちゃんは先に始めてたから判るが、後の2人。綾目さんは何となくって、感じだな。花梨は正確に感じているようだ。護衛みたいだから、何かしらの武道を修めていそうだが・・・っう~む、氣の扱いを知って・・・っいや、無意識的に使用していたのかもな~


 「その流れを増減させる事で、孵化速度を速めたり遅めたりできる・・・速めるなら増量は2~3倍位が最善(ベスト)だぞ。多すぎたら逆効果だ」


 「櫻殿の卵が説明途中で孵化したのは、この技術を使用していたからか?」


 「そうなんですよ~。(うち)も教えて貰ってましたが、流れを感じるのに手間取ってしまい~」


 花梨からの質問に桃ちゃんが答えてくれたよ・・・因に櫻ちゃんは{「えっへん!」}と胸をそらしてるよ。胸があれば眼福なんだけどな…ポリポリポリ(頬掻き)


 「教えれるのは、現状ではここまでかな? ・・・後は各自でやって貰っていいけど?」


 どうする? 的な事を全員に聞いた所


 「孵化の時期に差異(バラツキ)が合っても、綾目様と一緒に呼ばれる事は可能か?」


 「調整は可能だよ・・・するかい?」


 頼むとの返事を貰ったので、じいさんに要請しといた(櫻ちゃんが呼ばれた時に、色々取り決めしたんだな~これが)。他は・・・


 「(わたくし)達が、現時点から姿を隠す事は可能でしょうか?」


 「ん? 可能だよ。但し、現時点で最終決断を下した場合のみ! っと、なるけどね」


 綾目さんは、もう決めてるみたいだな・・・花梨は驚いてたが、綾目さんと相談して決めたかったのかな?


 「あ、あの・・・最後に一目 会いたい人が居るんですが、駄目ですか?」


 「ん? 今回 知り得た情報を流さないって、縛りしかないよ? 会いたいのなら会っても問題ない」


 桃ちゃんも、決めてるみたいやな


 「ごめんなさい、その・・・っお願いがあります」


 「? なんだい?」


 「一緒に会いに行って下さい」…ペコリ(お辞宜)


 ・・・っえ? とんでもない事、お願いされたよ? ・・・一体、誰に会いに行くつもり? ・・・俺を同伴って? ・・・綾目さんと花梨が何とも言えない顔してるし・・・櫻ちゃんが腕に抱き附くし・・・桃ちゃんは頭を下げたまま返事を待ってるし・・・あ、返事しね~と駄目じゃん


 「え~と、附いて行くのは構わんが。う~ん、直ぐに行く?」


 「っあ、はい♪ 少し距離があるので早めに行きたいです」


 ふむ・・・それなら動き出した方がいいな


 「あ~と、桃ちゃんに同行して来ようと思うけど、皆はどうする?」


 「・・・一緒に行く」


 「(わたくし)も同行さして貰います。それと、最終決断をこの場で・・・孵化後も生まれる生き物と共に歩むつもりです・・・関係者の情報操作、お願いします」…ペコリ(最敬礼)


 「っえ? 綾目様・・・」


 「・・・ごめんなさい。でも、それが一番良いと思うのです」


 何か悲しそうに花梨に謝ってるな、過去の事件はよほどの事が起こったのか? 金持ちのお嬢様と護衛みたいに視えるし・・・怖いね~


 「・・・判りました。自分は何処までも綾目様に附き従います・・・貴方・・・いや、嶋殿。自分も最終決断は、生まれる生物と共に歩む。っで、頼む」


 花梨が突如、呼び方を丁寧にしたよ・・・何か怖いぞ…ゾクゾク(身震い)


 「え~と? 綾目さんと花梨の最終決断を受理します・・・現時点を持って、2人の情報操作を開始します」


 「あ、(うち)も最終決断は、生まれる子と一緒に歩みます・・・ただ。最後にお母さんと会って、お話がしたいです。だめですか?」


 いや、泣きそうな顔で言わんでくれ…ハァ~(溜息) ・・・ ・・・ じいさんと会話中 ・・・ ・・・ …フゥ~(一息)


 「許可は下りたよ・・・会いに行く前に孵化しても、会えるように頼んどいたから、問題ないよ」


 「あ、ありがとうございます」…ペコリ(最敬礼)


 「これで、全員が決断を下したので道すがら色々話すよ・・・っあ、桃ちゃん。因みに目的地まで何時間ぐらい掛かる?」


 「だいたい、半日ぐらいです。電車3時間、乗合自動車(バス)1時間って所です」


 ふむ。今、3時だから、効率良く行って、夜7時過ぎに到着になる・・・会う前に、小物類とか色々仕入れたいし、櫻ちゃん用に思い附いた小道具も・・・だとすると。明日の朝の出発にしたいが・・・


 皆に考えていた事を伝えて、了承を取り。今日は買い物に充てる事にする






 駅前に旅館案内所が在ったので宿屋の手配と共に、欲しい小物類の売ってそうな場所と女性服専門店等の場所を教えて貰った


 宿屋は、昨日ふざけた事をしてくれた旅館なら、2人部屋と4人部屋が空いてるとの事なのでお願いした(20時までに入館!)・・・昨日の件を持ち出して、同じ様な事はするなよ! っと、釘を指しておく


 買い物は女性服専門店を先にとの事・・・



   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・



 買い物で大分時間取られたよ(19時回った所)・・・女性の買い物を舐めてた…ガックシ(凹)


 小物類は明日にして、急いで旅館へ。受附をした後、部屋に荷物を置いて食堂へ、ご飯だ~・・・昨日の昼以降は、今日の昼の弁当しか食べてないんだよな~…シクシクシク(泣)


 ご飯中の話題の1つとして。櫻ちゃんに、伝え忘れた事があるので夕食後に、亜空間へ赴く事を伝えると、何故か皆で赴く事に


 食後に皆で4人部屋に赴き、部屋全域(扉含む)に守護結界(認識阻害)を張り、部屋の存在を消し桃源郷へ跳ぶ。


 桃源郷への扉に触れる時に、多少の騒動(ゴタゴタ)になった(花梨が騒いだ)。櫻ちゃん(経験者)、綾目さん(躊躇なく触った人)が抵抗なく触って跳んだので、花梨が慌てて触り、最後に桃ちゃんが興味深く触る。皆が跳んだのを確認して俺も跳んだ











 周りを視渡して、皆を視附ける。櫻ちゃんは翠雨(レイン)を抱き、綾目さんが極光(オーロラ)を抱えて、花梨が隙なく構え(極光(オーロラ)に対して)、桃ちゃんが環状水流(ウォーター・サークル)を観察している。各者各様の体を表しているな


 皆を集めて環状水流(ウォーター・サークル)の中心にある石柱へ


 「この石柱は日時計を表していて、0時と6時の方角に俺と櫻ちゃんの御神木(若木)が植えられている。御神木(若木)は各人が霊獣を孵化させたのち、亜空間作成って技能を進化させる事で手に入る。詳しくは、その時に話すよ」


 「今回は、その御神木(若木)に活力を与える方法で、必ず寝る前にしてほしい事だ・・・取り合えず、俺の御神木(若木)でやり方を視せるよ」


 御神木(若木)前に移動する


 「今からやる事は、卵にも使用している事の強化版だ。詳しい事は省くな。俺と櫻ちゃんは氣(ss)に該当する。他の人は、能力次第で公称は変わるけど、基本は一緒だ。御神木(若木)に氣(ss)を送り込む訳だが注意事項がある・・・自身の氣量が減れば減るほど身体の動きが悪くなり、枯渇すれば意識はあるが思考能力は低下するし、身動きが取れなくなる・・・だから、枯渇するまで送り込むと、ここで一泊する事になるぞ。最低でも扉と生活魔法の水1回分の氣量は残すべし・・・俺から御神木(若木)に流れる力を感じ取ってみてくれ、始めるぞ」


 御神木(桃の若木)に手を当てて氣(ss)を流し込む。氣操作で強弱を附けて感じ取れやすくしてみる



   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・



 「っと、この様にする・・・感じ取れた?」


 櫻ちゃん以外の3人が視線で会話しているな~・・・高度な事するよ


 「時間は頂きましたが、3人共に感じ取る事ができました・・・流れが太くなったり細くなったりしてくれたので、違和感を強く感じる事ができた。一定の流れなら、無理だったかもしれない・・・流れに細工してくれて、ありがとう」


 「ありゃ・・・細工してたのも気附かれていたか」…ポリポリポリ(頬掻き)


 「・・・あからさま過ぎる。でも、素人に教えるのは最適みたい・・・」


 「じゃ、櫻ちゃん。枯渇近くまで持って行ってみよか・・・過失(ミス)って枯渇しても部屋に運び込むので心配ないよ」


 「・・・心配はしてない・・・やる」


 櫻ちゃんを先頭に、皆で櫻ちゃんの御神木(龍血樹(リュウケツジュ)の若木)に向かった


 結果、櫻ちゃんは見事に枯渇した。お姫様抱っこで部屋に運んで寝かし附け、皆に{「お休み~」}っと言って、俺も寝に向かう・・・綾目さんが内密に相談があるとの事なので、部屋の鍵を開けたまま一眠りだ。来た時に起こしてくれるように頼んである






☆★☆ 綾目 ☆★☆


 大地さんが退出した後。花梨には、桃子さんを連れて御風呂に入る様に進めました。花梨からは{「綾目様も、ご一緒に入りましょう」}っと言われましたが、何とか説き伏せる事が出来ました(何かに感附いた様ですが)。櫻さんと2人だけの時間を作る事が出来ました。疲れてる櫻さんに話掛けるのは、気が引けますけど。


 「櫻さん。疲れてる所ごめんなさい」


 「・・・何?」


 「大地さんの事です・・・大地さんに向ける櫻さんの好意は。友人知人に向ける友愛? 家族に向ける家族愛? 愛おしい人に向ける恋愛(アイ)?」


 (わたくし)の真剣な顔に、何か思う事があったのでしょう。上半身を起こそうと四苦八苦する櫻さんに手を添えて、上半身を起こし、背中に枕と布団を差して入れ寄り掛からせます


 「・・・っん、ありがと。綾目さん、何を焦っているの? 焦りは要らぬ過失(ミス)を誘発する」


 (わたくし)は、確かに焦っているかもしれません。ですが、大地さんや皆さんと、一緒に行動していくなら必要な事と判断したのです。


 「(わたくし)達が大地さんと一緒に行動するなら、大地さんの欲望を何処かで発散させる場を作らなければなりません。爆発させれば、皆さんに被害が行く可能性があります」


 「・・・大地(おじ)さんが僕達を襲うって事?」


 (わたくし)は頷き


 「溜め込めば必ず爆発します・・・発散させる方法は2つ。1つは(わたくし)達の誰か、もしくは全員と関係を持つ。春専門の人達の所へ赴いて貰う。(わたくし)が思うのは、この2つです」


 「・・・それは・・・」


 「(わたくし)的には、2つ目は却下です」


 櫻さんも頷いてます


 「必然的に残るのは1つ目です・・・ここで問題なのが、意志を無視して関係を持つか。意思を尊重して関係を持つか。です」


 「・・・だったら僕が受け持つ。僕は大地(おじ)さんをあ、愛してる、異性として」…カァ~~(赤面)


 良いモノを見せて貰いました…御馳走様(♪)


 「櫻さん。無理をしてはいけません。身体が成長途上で無理をすると、余分な負担が身体に掛かってしまいます。負担が掛からない程度に、馴染ませて行くべきです」


 「・・・っじゃ」


 「櫻さんの身体が馴染むまでの期間は、(わたくし)が受け持とうと思います。大地さんに想いを寄せる1人として・・・櫻さんが正妻として、(わたくし)が妾として、共に支えて行く事を許して貰えるなら・・・お願いします」…最敬礼(土下座)


 「・・・ど・・・っどうして、僕の前でなく後ろに控えようと思うの? 誰が視ても僕より綾目さんの方が・・・」


 櫻さんが、困惑した様子で聞いてこられましたので、(わたくし)の現状を話す覚悟を決めます…ス~ス~ハ~~ス~ス~ハ~~(精神統一)


 「そうですね。櫻さんには、知る権利・・・っいえ、違いますね。同じ男性(大地さん)を愛する者として、櫻さんには知っていて貰いたいのです。(わたくし)の秘密を・・・大地さんにも、後程 話す予定です」


 (わたくし)の身に起こった出来事を、包み隠さず櫻さんに話して聞かせます



   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・



 櫻さんは、最後まで話を聞いてくれました。話が終わった後に、泣きながら抱き附いて来ました


 「・・・一緒に幸せになろ。一緒に大地(おじ)さんの奥さんになろ。一緒に愛して貰おう」


 櫻さんが、そう言ってくれました。(わたくし)も嬉しくて泣いてしまいました・・・櫻さんが第一夫人で(わたくし)が第二夫人らしいです


 櫻さんには、これから大地さんに抱かれようと思ってる事を打ち明けます。大地さんの性欲を制御(コントロール)する為に・・・抱いて貰えるかわかりませんが


 「・・・頑張って、僕も負けないよ」


 っと、激励を貰いました・・・櫻さんは限界だったみたいで、お休みになってしまわれました。布団を敷き直して寝かし附けます・・・寝顔が可愛いです♪











 櫻さんの寝顔を愛でていると、花梨と桃子さんが戻ってこられました


 「お帰りなさい。御風呂(大浴場)はどうでしたか?」


 「はい。大変気持ち良く入る事が出来ました。綾目様もお入りになられてはどうでしょうか? ・・・勿論、お供致します」


 「そうですね。(わたくし)も入らして貰って来ます、花梨はゆっくり休んで下さい・・・花梨。入浴後に大地さんに相談事がありますので、先に寝て置いて下さい」


 「綾目様、それは・・・」


 花梨が何か言おうとしましたが、じっと眼を視詰めてきます


 「ハァ~(溜息) 分かりました・・・綾目様、大地殿の部屋の前までは一緒に行動させて貰います。明日の朝、部屋に迎えに伺いますので宜しいですね」


 「あの・・・花梨?」


 「女性が殿方の部屋に赴く前に入浴を済ませるとは、そういう事です」


 「あぁっぁあぁぁ・・・あ、あのですね。花梨」…カァ~~(赤面)


 手を翳されて(わたくし)の言葉を遮られてしまいます


 「綾目様も子供ではないですし、家の事も片附いています・・・綾目様の態度を視れば気持ちも察せられます。自分的には、かなり不本意ですがね」


 「あぅ~」…カァ~~(赤面)


 花梨には隠せていなかったようです・・・花梨には止められると思っていました。不本意でも了承してくれたので、その点は凄く良かったです


 「では、綾目様の用意が整いましたら浴場へ向かいましょう・・・桃ちゃん、すまないが暫し部屋を留守にする。鍵は持って行くので、戸締りはしっかり。先に寝ておきなさい」


 「分かった~、先に休ませて貰うよ・・・っあ。出て行く時に鍵 閉めて貰っていいですか~」


 「では、出て行く時に閉めて行くよ」


 「お願いします。それじゃ~、お2人ともおやすみなさ~い」


 「おやすみ」


 「おやすみなさい・・・準備出来ました、行きましょう」


 「分かりました」


 花梨と連れ立って大浴場に向かいます・・・



   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


   ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・



 花梨に全身を洗われてしまいました・・・大地さんの部屋に入ったのは、大地さんと別れて2時間程たった後でした・・・











 花梨には頭が上がりません。あの事件以降は護衛兼世話係(花梨が、無事に侍女(メイド)の資格を修得できていた事に、嬉しく思いました)として。幼少の頃は、姉にして友人という立場で(わたくし)を支えてくれました。今は花梨以外に愛おしい妹達と、愛する大地さんが出来ました(想いはこれから伝えるのです)


 想いを新たに、寝ている大地さんを起こしに掛かります


 「大地さん・・・大地さん・・・大地さん」


 揺さ振りながら声を掛けると、3回目で起きてくれました


 「ん・・・おはようさん」


 「おはようごさいます。それと、すいませんお休みの所」


 「構わんさ・・・それで、相談事とは?」


 「単刀直入にお聞きます。(わたくし)達の身体に、欲情はしていますか?」


 「・・・」


 「・・・」


 「ハァ~(溜め息) 全く欲情していないと言えば嘘になるな・・・皆、可愛いし綺麗だからな、男なら誰でも催すだろ。しかも、其の内の1人が部屋で俺と2人きり。普通なら襲われる状況になってるのに気附いてるか?」


 溜め息をつかれましたが、(わたくし)の眼を視て答えてくれました


 「では、襲い掛かりますか? 今は、花梨も部屋に戻って休んでいるはずです・・・目の前に餌が転がっていますよ?」


 此方の眼をしっかり視ながら


 「何を考えてる? 襲われる事を希望しているのか? ってか、花梨が部屋の前まで一緒に来たのか? 良く1人で入室させたな」…ハァ~(溜め息)


 「襲われたい訳ではありません。ただ・・・」


 いいよどんだ(わたくし)を急かす事なく、紡がれる言葉を待ってくれています


 「・・・欲望の我慢をされるのも限界があるはずです。欲望を吐き出す相手として、春専門の人を買う? (わたくし)達の誰かを襲う? (わたくし)と櫻さんは、大地さんに想いを寄せる者として、春専門の人を買いに走ってほしくありません。櫻さんの身体が出来上がるまで、(わたくし)が受け持ちます・・・女としての機能は、無くしてしまいましたが、満足して頂けるようにあ務めします・・・お願いします」…ペコリ(土下座)


 畳の上で、深く頭を下げて(土下座)、大地さんの答えを待ちます


 「・・・ ・・・ ・・・」


 長い沈黙の後・・・


 「俺も綾目さんに・・・いや、皆に好意は持ってるから、綾目さんの気持ちは嬉しく思う。確かに、欲望を抑え附けるにも限界はある。中には別の事に向けて、欲望を消化できる人も居るだろうがな。俺としては専門職の人で欲望を発散させるつもりだった・・・鑑定を使えば病気持ちは回避できる! っかも? っと考えていたしな」


 (わたくし)は顔を上げて、大地さんを伺います


 「まだ、櫻ちゃん以外に言ってないけど。俺には皆を巻き込んだ責任がある・・・合意の上なら抱く事もあるけど、襲う事は一切ない! ・・・俺が櫻ちゃんを抱くまで、欲望を受け持つなどと、自分を犠牲する必要はないんだよ?」


 「(わたくし)も自分を犠牲にするつもりはありませんよ? 少し誤解が入っているのを感じます」


 大地さんが{「?」}顔されています


 「(わたくし)も好きでもない男性に、身を任せるつもりはありませんよ? (わたくし)が、櫻さんの身体が出来上がるまで受け持つと言ったのは・・・櫻さんは成長途上です、無理をすれば身体に悪影響がでる可能性があります。大地さんを受け入れる準備が整うまで、欲望を逸らせたいのと、後の2人が自身で抱かれたいと思うまで、間違っても、手を出させないようにする為でもあります。それに、(わたくし)以外は乙女ですからね」


 これから話すのは勇気がいります。場合によっては大地さんから白い眼で視られる覚悟を決めないと・・・眼を瞑り、手を()()る っと握り、深呼吸をして精神を落ち着けます・・・大地さんは(わたくし)の言葉をじっと待ってくれています


 「(わたくし)は10年程前に、複数の男性に襲われ凌辱を受けました。その時に過激な暴行(拷問)も受け、女性の各器官は・・・切り取られ食べさせられました。特に子袋は◆から引き摺り出され、全ての傷口は焼き(ゴテ)で焼かれました・・・」


 いきなり頭を包む様に抱き締められました、身体が過去の記憶からか硬直しましたが、直ぐに解けました。そのおかげか泣いてる事に気が附き、大地さんの胸をお借りして暫く泣き続けました。その間、何度も何度も頭を優しく撫でてくれました・・・気持ちよく、暖かい何かが全身を包む様に満たし、気持ちを落ち着ける事が出来ました・・・大地さんには悪いですが、このまま話を続けさして貰います。満たされた感じがたまらないです。櫻さん、ごめんなさい


 「襲われてから何日間経って、救助されました(救助隊が駆け附けたのは10日後らしいです)。(わたくし)が最後に覚えているのは、混濁した意識が痛みで覚醒した時に、何故か花梨が居て、斬られた瞬間までです。救助隊に花梨も居たそうです」


 思い出すだけでも、心が潰れそうです。花梨には怖くて聞けませんでした。御風呂に入った時に、左肩から胸に掛けて朱色の線が現れた時は息が止まりました



 “花梨は困ったような顔で”


 “「自分が冷静サを失った時に受けた傷です。傷自体は癒えているのですが、身体が火照ると浮かび上がる様です」”


 “(わたくし)の手を取り、傷に触れさせながら”


 “「お嬢様に頂いた留針式装身具(ブローチ)を、胸に付けていたおかげで助かりました・・・お嬢様は自分を護ってくれたのです」”



 その時、花梨から感謝の言葉を貰い、救われた気がしました・・・花梨の胸で泣いたのは秘密です・・・大地さんに抱かれて要ると花梨以上に安らぎを与えられます。気を取り直して


 「(わたくし)が目覚めたのは、救助されてから3年の月日が流れた後でした。目覚めた当初は、皆さんに喜んで貰えたみたいです。ただ、父様が近附いた時に、奇声を発して意識を無くしたそうです。次に目覚めた時は、心を閉ざした状態だったそうです・・・1週間前に、(わたくし)の意識が覚醒するまでは、物言わぬ人形と化していたそうです。意識が戻ってから、花梨から色々 教わりました・・・花梨は事件後、数年を掛けて侍女(メイド)の資格を修得した様です。しかも、ただの侍女(メイド)ではなく、複数の能力を併せ持つ総合侍女(メイド)です(本来、数年で取れる資格ではない!)。修得後は、常に側に居てくれた様です・・・(わたくし)に関する事で、事件後に大きく変わった事は2つあります。1つは、男性恐怖症です。これは、過去の事件が尾を引いているのが分かります。過去に父様が近附いた時の奇声は、これが原因でしょう。もう1つは身体に関してです。お医者様(女医)から{「女性特有の器官は、切除されています」}っと言われた時は、意味が分かりませんでした。(わたくし)の困惑を視て{「簡潔に申しますと。子供の産めない身体です」}っと解りやすい言葉で教えて貰えました。事実を知った時は精神的打撃(ショック)でした。子供を産めないと言う事実は、重くのしかかってきました。他にも色々ありましたが、唯一の救いっと言えるか分かりませんが、穢された時に、子を宿さずに済んで良かった事でしょう」


 一息に捲し立ててしましました。後は・・・


 「穢され、子を産めぬ、男性恐怖症に掛っている(わたくし)ですが、好意を持った相手に身を捧げたいと思うのは悪い事でしょうか?」


 最後は大地さんの眼を視詰めて話しました。大地さんは、優しく頭を撫でながら一言だけ


 「悪い事の筈がないよ」


 沈黙が辺りを包みこんでいますが、満ち足りた感じがします・・・


 「綾目さん、君の想いに対する答えは、俺自身を君に刻み附けよう・・・過去は過去、消し去る事は出来ないが、新しく上書きはできる。俺の女として。この先、他の誰かを抱いたとしても、綾目は俺だけの女だ!」


 大地さんの言葉に涙が止まりません・・・優しく髪を撫でてくれていた手で顔を上げさせられ、大地さんの顔が近附いて来ました、眼を閉じ・・・ ・・・ ・・・






☆★☆ 大地 ☆★☆


 …ハァ~(溜め息) 暴走してしまった・・・綾目さんから過去を聞いて、遣りきれない気持ちと共に俺の者にしたいと独占欲に駈られてしまった。抱いた事に後悔はない!


 行動責任(ケジメ)は着けねばな・・・悦び過ぎて意識を手放した綾目さんの身体を清め、新しく敷いた布団に寝かせて・・・俺も限界…パタリ・・・・・・(爆睡)




             つづく


空白部分を追加

漢字を何個か旧字体に変更 例、気=氣 神=神と神の二種類

桃さん ⇒ 桃子さん に変更

合併空間の内容を少し変更しました

アヤメ ⇒ 綾目 に変更。他のカタカナに漢字(当て字)を当てて視ました

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