4、集う=後半=
4、集う=後半=
っお、もう昼か~・・・2人に声かけて、ご飯を食べて来るように促し、ついでに適当な弁当をお願いしといた(2人の昼食代と、弁当代を多目に渡す)
2人が30分ほどで帰って来たよ。手に合成袋をぶら下げながら・・・2人も弁当にしたようだ。弁当と飲み物を受け取り、2人からの質問など食べながら答えたりして、まったり過ごした~
昼食後。買い出し時に仲良くなったみたいで、面白娘に嬢ちゃんが色々と助言している。それを基に色々試しだした・・・良い傾向だな~
嬢ちゃんにいたっては、本格的に卵に氣を送りだしたよ・・・これ、まずいんじゃね? いつ孵化してもおかしくないな…タラ~リ(汗)
説明する前に孵化したらどうするか考えてると・・・強い、突き刺すような視線を感じたので、反射的に視線を返してしまった・・・俺もまだまだだなぁ~っと反省しながら、視線を一度外し観察をする事に
・・・距離があるけど、男女一組の男性から強い視線を感じるぞ。2人は視線を感じてなさそうだから、睨まれてるのは・・・俺? もしくは卵? あの距離で卵を確認できるかは擬問だが・・・こんな所に知り合いが居るわけじゃ・・・っ昨日の旅館の関係者? だとしても睨まれる覚えはないんだが・・・う~ん、よし。放置して嬢ちゃん達の様子を視守る事にしよ
迷いなく真っ直ぐきはりました~・・・卵と俺(俺を視る時のみ、睨みが効いてるって・・・っどうよ?)に視線を飛ばしながら。おまけに、隣の女性は卵に視線を固定したままだよ。2人して候補者だと!・・・美形カップルなど
死ね(凸)!!
ただ、気になるのは。女性が蒼褪めた表情で卵を視詰めてるんだよな~・・・何故に蒼褪める?
「少し良いかしら」
へ? 驚いて、相手をまじまじと視詰めてしまった
「・・・綺麗な人」
嬢ちゃんの一言に。我に返り、深く頷いてしまいましたよ・・・いや、仕方ないよ…ポリポリポリ(頬掻き)
・・・美男子だと思ってたら女性なんだよ! メッチャ格好いいよ! 惚れそうだ! ・・・面白娘は視詰めたままだ
「っと、失礼。何でしょうか?」
一言、詫びを入れて聞き返す事にした・・・男装女性は隣の女性をチラッと確認してから
「真ん中の2つの卵を、譲ってもらえないかしら? もちろん謝礼は用意しますので」
「すまないが、この卵は売り物でないんだ」
「そこを何とか、お願いできないかしら。この通り」…ペコリ(敬礼)
「理由を教えてくれるかな?」
此方の返答に御辞儀を止めて、暫くお互いに見つめたまま(相手は睨んだまま)、男装女性が溜め息を附き
「ハァ~(溜息) 自分は、この身に代えても護と誓った人を護り通せず。結果、大切な人を寝たきりにさせてしまい、その世話をする事だけが生き甲斐になりました・・・自責の念からなのか、10年の歳月の中で徐々に狂気に蝕まれていき、大切な人を貶める(侮辱・侮蔑・)発言をした相手(個人、集団問わず)を打ちのめすように。1週間前に暴走する狂気(貶め発言をした人物に対し)が消え、安らいだ状態になったのです。まるで誰かに・・・お嬢様が意識を取り戻した時に、同じ様な体験をしたと仰っておられた。お嬢様が外出を希望されたので、此方に足を延ばした所。自分やお嬢様を救ってくれた思われる存在(卵)を、見出す事が出来た」
「なるほど、貴方の理由は理解できました。隣の貴方の理由も教えて貰えるかな?」
隣の女性を促すと。怯えられ、男装女性が庇うように動いた・・・ぇえ? 怯えられた? 何故? 声かけただけだぞ? もしや。蒼褪めた表情で卵を視てたのって、俺が原因? 俺の存在自体が禁? ・・・2人(嬢ちゃんと面白娘)からも責める視線が・・・俺、何したよ…トホホホホ(凹)
俺が落ち込んでる間に、男装女性と女性の間で話に決着が附いたのか。男装女性が元の位置に戻り、落ち着いた表情(怯えは収まったようだ)で
「私は、10年前に誘拐されてしまい、救助された時には心と身体に深い傷を負っていまた。救助されて以降は、心を閉ざし、全てを拒絶し、現実を見る事ができませんでした。知れば心が完全に壊れる事を知っていたんだと思います・・・1週間前に、何かに包まれ癒してくれる存在に出会いました。姿は見えませんが、私の心が壊れないように守ってくれているようです・・・私と同じ様に救ってくれた存在が花梨さんにも居る事を知りました。無理を言って花梨さんと一緒に外出してきたのです、導きを信じて辿り着いた先に、癒してくれている存在(卵)に会えました」
主従関係の2人か・・・確率的にどうなんだ? 主従で選ばれるって・・・しかも、お嬢様の方は壮絶な過去を背負ってるな・・・怯えの原因は、過去から来る恐怖か・・・
「すまんね~。お嬢さんには、辛い話を強要させてしまったな。申し訳ない」…ペコリ(謝罪)
詫びを入れると。お嬢さんは儚げに微笑んで、首を横に一振りしてくれた
「2人に、卵を譲る事にします。譲るにあたり注意事項があります・・・取り敢えず座って貰えますか?」
、2人の喜びと怪訝な顔を確認し。嬢ちゃん達に詰めてもらい、2人の座る場所を確保した。全員が腰を据えたのを確認して語りだす
※※皆が座ってる位置関係※※
藁敷物を六等文にし卵を中央上、お嬢様が右上、男装女性が左上。俺が中央下、嬢ちゃんが右下、面白娘が左下
「さて・・・卵を譲るにたる方々が集ったので、このまま説明し譲渡してもいいのだが・・・その前に、自分は 嶋 大地 っと言う。短期間か長期間か判らんがよろしく♪」
俺の自己紹介に、嬢ちゃん達も名乗り返してくれた・・・嬢ちゃん=本 櫻。面白娘=海 桃子。男装女性=部 花梨。お嬢様=庭 綾目。って、所だ
「まず。注意事項と、今後の事についての決断をしてもらいたい・・・ただし。今回の決断は仮初めで、孵化後に人生を変える最終決断をしてもらわねばならにい」
一旦止めて視渡し、続きを語る
「まず人生を変える決断だが 端的説明! 今までの生活を、全て捨ててもらう事になる・・・っと言うのは。友人、知人、家族等々と一切連絡が取れなくなるからだ」
その言葉に櫻ちゃん以外、それぞれの反応があり花梨からの質問が
「誰とも連絡が取れなくなるとすると、失踪や誘拐に当たるのでは?」
「普通に姿を眩ませらばそうなるな~・・・今回は色々と情報操作されるから、失踪や誘拐と騒がれる事はない」
花梨に答えると、今度は桃ちゃんから質問が
「え~と、それは犯罪なのでは? それと情報を集める事も駄目なんですか?」
「ばれれば犯罪かな?」…クッククククク(妖しい笑)
っお、桃ちゃん退いてるね~・・・花梨には睨まれてるよ。軽い冗談だったんだが…ポリポリポリ(頬掻き)
「あぁ~、情報操作も契約上の事なので犯罪にはならんさ。それと、今まで送ってきた人生に附いての情報収集は不可能だよ・・・ただし、気掛かりな事があるなら申告するように。可能な限り優遇処置を施されるように、取り計らう事はできると思う」
「う~ん、例えば。私が居なくなる変わりに、ある人の病気が治り、幸せな家庭を築けますか?」
「病気はどうにかなるとして。幸せの方は、少しでも芽があれば可能だと答えておこう」
こちらの答えに、桃ちゃんは満足そうに頷いてるよ。花梨は擬問を持ったようだが
「失礼だが。貴方にそれだけの権限が与えられてるのかい? 病気がどうにかなるって、大病や不治の病とかでも対応できるのかい? ましてや、人の幸せなんて。例え可能性があったとしても・・・」
「権限はないが、融通を利かす事はできる。人によって幸せは色々ある。本人が望む方向で行われるし、できる限りの補助を附ける事はできる・・・病気の治療方法等は、公表されてる事柄が全てではない」
花梨は、最後の答えに何か思い当たる事があるのか、剣呑差が増した表情になったよ・・・
「詳しくは最終決断を下す時に決めましょうや・・・っで、注意事項に関してなんだが、進めて良いかい?」
周りを確認した所。反対はないようなので話を進める事にした
「まぁ~、ぶゅちゃけちやうと。この卵達は普通じゃない。気附いてると思うがね・・・っでだ。卵の孵化には特殊な方法が用いられている・・・っが、方法は後回しにして。孵化後には必ず卵の殻を食べさせてほしい。これ重要だから」
今の所、問題なさそうだな・・・後回しうんぬんの時に脱力てたね~
「もし、食べさせなかったら?」
「産まれる雛との信頼関係が壊れるし、その時点で記憶封印され元の生活に戻って貰う。それだけだよ・・・罰則は無し、安心でしょ」
花梨からの質問に答えたように罰則は一切無しだ、こちらが迷惑かけてるからな~…ハァ~(溜息)
「あの、記憶封印って」
「君達が、今回の事を断った場合。記憶が残ってると色々とまずいからね、俺と会った以降の記憶を封印させて貰う」
桃ちゃんの質問に返し、周りを見ると。桃ちゃんは唸り、花梨は考え込み、綾目さんと櫻ちゃんは・・・流すですか?・・・話進めよ…ポリポリポリ(頬掻き)
「さて、肝心の孵化方法だけど・・・孵化させる気がある方のみ、卵を持って貰えるかな?」
櫻ちゃんと接続している卵の孵化前に説明できて良かった~・・・皆さん、躊躇わずに持ったね~
「孵化方法だけど。実は、何もしなくても問題なく孵化するだが・・・卵が養分にしてるのは、各自が生きる為に発散している生命力を集めて吸収しているんだ・・・1週間前に、君達が感じだ異変から既に吸収が始まっていた・・・勿論。君達に負担は一切ない・・・日数が経過してから事後報告になって申し訳ない」…最敬礼(土下座)
この時だけは正座して謝罪しましたよ・・・皆さん、複雑な顔してますね
「こちらの対処が遅れた上に、君達の所在地が判らなくてね・・・ある人物にお願いして、この場所に集まって貰うように仕向けて貰った・・・勿論、裏でね」
「・・・だから、今日中だったんだ」
櫻ちゃんの確認に頷きで答えるも、他の方々は益々複雑そうだな~・・・まぁ~、仕方ないか。負担ないからと言って、生命力を勝手に吸われれば、いい気はしないもんな~…ハァ~(溜息)
「孵化させるのに現状でも問題ない・・・っが、孵化速度を加速させ([ピキッ])・・・」
言葉の途中で、櫻ちゃんが持ってる卵にピキッっと亀裂が入ったよ・・・櫻ちゃんは困ったように視てくるし、回りは固まるし…ポリポリポリ(頬掻き)
櫻ちゃんの頭を軽く…ポンポン(頭叩き) っと叩き。{「大丈夫だよ~」}って、伝えて認識阻害の結界を起動させる(修行した結果、守護結界の種類増加)
「 <<我が守り 主を守り 友を守り 皆を守る その存在を隱せ 守護結界(認識阻害)!>> 」
…薄い膜の穹窿
辺りを透明な膜が包み込むように展開した為。皆が緊張し警戒するが、事情を説明して事なきを得る。ただし、1人だけ眼を輝かせているが・・・亀裂が入った卵に集中するよう、皆に促し(特に櫻ちゃんに)、視守る事に・・・数分で産まれたよ。ただ・・・
龍? が産まれたよ!
西洋竜でなく、東洋の細長い龍だ・・・蛇(蜥蜴)に視えなくもないけど、龍だ!
櫻ちゃんは普通に触ってるな・・・爬虫類系? に、嫌悪感がないようだ・・・他の子も驚いてるけど大丈夫そうだな
取り敢えず説明は後にして・・・櫻ちゃんに、殻を食べさせるよう促しながら、俺の手を取って貰う
つづく
漢字を何個か旧字体に変更 例、気=氣 神=神と神の二種類
呪文を囲いました
カタカナ表記に漢字を当て嵌めてみた。(例)アヤメ⇒綾目
カタカナ表記を漢字に当て嵌めを一部修正




