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37、亀裂と天然洞窟の境目

37、亀裂と天然洞窟の境目




☆★☆ 桃子 ☆★☆

 (うち)達は、現在 亀裂と天然洞窟の境目に居る。亀裂から天然洞窟に降りるには、備え附けの(ロープ)を使用するみたい。花梨(りん)っちが、下の様子と(ロープ)を調べてる。周囲の警戒には、綾目(あや)っちの影蝙蝠達が当たってくれているので、暇を持て余している


 「よし。(ロープ)は、問題は無いですね。ただ、足場に関しては、注意が必要です」


 「・・・気温低下に関係する事?」


 「霜でも降りていましたか?」


 花梨(りん)っちの作業が終わった様で、調べてた事に関しての報告をしてくれけど、注意とは何だろ? (さく)っちと綾目(あや)っちが、問い返した様に寒さに関する事かな? 因みに、貫頭衣(ポンチョ)外套(マント)には耐暑や耐寒が付与されているのに、気温の変化が理解できる理由は・・・単に誰も頭巾(フード)を被ってはいないだけだったりする(今日は、全員が頭巾(フード)を被らずに行動している)。だから、顔で気温の変化を感じているんだょ


 「この寒さに関係する事?」


 「そうですね。亀裂に入った当初から感じていた肌寒さは、天然洞窟から漏れてくる冷気が原因でしょう。それと、綾目様の情報で聴いてた水気・・・湿気を含んでいる影響か、周りの岩壁が少し濡れています。但し、(ロープ)には濡れた形跡が感じられない事から、何かしらの特殊な加工が施されていると思われます・・・状況から鑑みますと、天然洞窟は、気温が低く、湿気も多い(綾目様 情報)。其の為、足元の岩盤などは濡れていて、滑り易くなっていると思われます。気温の低下 如何に寄っては氷結もありえ、危険度は跳ね上がります」


 「氷結が起こり得る程、天然洞窟は冷え込んでしまうのでしょうか?」


 「あくまで、可能性の1つです・・・〔鍾乳洞系の洞窟で、氷結など・・・〕…小声」


 (うち)も含んだ問いかけに、花梨(りん)っちが自身の予想で答えてくれた。綾目(あや)っちの更なる擬問にも、花梨(りん)っちは答えたけど、途中で小声になったので、聞き取れなかったょ


 「・・・注意事項は足元のみ?」


 「そうですね。状況によっては頭巾(フード)を被る事も視野に入れるべきですね。寒さと湿気 対策になるはずです」


 (さく)っちの注意事項の再確認で、花梨(りん)っちの頭巾(フード)を被る対策には、湿気の多い中で、氷結する程の寒さだった場合、自身の顔や髪が、湿気で湿った所が凍り付くのを回避する意味もあるんだろうな~っと思う


 「まず、自分が先に(ロープ)を伝って降ります。合図の後、1人ずつ降りて来て下さい・・・飛び降り禁止ですよ…チラッチラッ(視線) それと、紅蓮(グレン)。綾目様と一緒に最後に降りて来て貰える?」


 花梨(りん)っちが最初に降り、後に1人ずつ続いて降りるのは予定通りだけど・・・飛び降り禁止って、(うち)(さく)っちに向かって言ってるよね? 前例があるから反論はできないけど、けどねぇ~・・・花梨(りん)っちの言葉に、紅蓮(グレ)っちが立ち上がって頷いているょ~、何か可愛いっす♪


 「・・・ん」


 「は~い・・・」


 「判りましたは。花梨も、気を附けてください」


 「がぅ!」…ドン!(胸叩き)


 (うち)を含めた皆の返事を返した後に、紅蓮(グレ)っちが後脚で立ち上がり、胸を叩いたょ~。何か可愛いっす♪


 「ええ…こくり(頷き)。紅蓮(グレン) 宜しく~。では」


 花梨(りん)っちが、(ロープ)を掴み、亀裂と天然洞窟の境目まで移動し、(ロープ)を跨ぐ様に後ろ向きになり、其のまま後ろに跳ねる様に飛び降りた・・・ぇえ!


 (うち)は、慌てて亀裂と天然洞窟の境目まで移動し、覗き込むと・・・小刻みに跳ね乍ら降りる花梨(りん)っちの姿が(岩壁を蹴って飛び跳ねているのが判った)・・・あっと言う間に下に到着したみたい。着地の瞬間、姿勢を崩したのが視えた! 脚が滑ったんだろうな~っと思う。岩壁を蹴る時には足を滑らしてる印象は無かった


 「がぅがぅ」…くっいくっい(下を指す)


 紅蓮(グレン)が鳴きながら下を指しているので、花梨(りん)っちからの合図が来たんだと思う。次に降りるのは、(うち)だから


 「漆黒(クロ)っち、行くよ~・・・うんしょっと、じゃ~先に降りるね~」…シュタ!(手上げ)


 漆黒(クロ)っちが、頸の周りに纏わり附いたのを確認してから、(ロープ)を握って、花梨(りん)っちと同じ様に、(ロープ)を跨ぎ、お尻を突き出す様にしながら、膝を曲げない様に伸ばしながら、足の裏でしっかりと岩壁を踏み締め乍ら、一歩一歩と下に降りて行く。身体能力が高くなってるからと言って、急いで降りると足を滑らしそう。ってか、今も足が少し滑ったよ・・・岩壁が濡れてるのは反則だよ


 昔の(うち)なら、速攻で筋肉痛になりそうだけど、今の肉体だと負担なく降りれたょ。因みに、下に附いた時に、思いっきり滑ったょ! (ロープ)を掴んでたので、倒ける事は無かったょ。ただ、漆黒(クロ)っちは逸早く退避していたのは・・・


 (うち)の後には、(さく)っち&頭 張り附き翠雨(レイ)っち、綾目(あや)っち&肩乗り紅蓮(グレン)&滑空 蒼穹(ソラ)っちが降りて来た




             つづく

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