表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/43

33、今後の方針は?

33、今後の方針は?




☆★☆ 櫻 ☆★☆

 太陽が沈み、3つの月が姿を見せた。3つの月明かりが照らすのは開けた所のみで、森は暗闇が支配し、黒く塗りつぶした様に視える。月明かり以外の光源は、拡場の中程に火が灯り、焚火の様そうをみせている。周囲に、肉の焼ける香ばしい匂いが薄く漂っている。薄くと言う表現で分かると思うけど、今日の晩御飯は焼肉! 塩、胡椒で味付けしただけの簡単なものだったけど・・・肉は、ワッツさんに提供して貰った。何でも、簡易的な肉塊を作り出せるとかで、見せて貰う序に、使用した・・・肉自身の味はしなかったけど、お腹を満たす事はできる。定期的に譲って貰えれば食料不足 解決になるかと思ったけど(肉 限定で)、時間制限があり、超過すると霧散すると言っていた。色々と制約があるみたい。その簡易的な肉塊を、大地(おじ)さんが豪快に焼き、(もも)っちが漫画肉~♪ って、喜んでいた事を述べておこう。勿論(モチロン)月夜見(つき)さんと3匹の分は調理(焼いて、塩 胡椒しただけ)して届済み。後で戻った時に、感想でも聴こうかな・・・


 今は食後の団欒 時間(タイム)。今の内にワッツさんとの話し合いの整理をしてみよう


 始めに、大地(おじ)さんがワッツさんに僕達の置かれている状況を説明した。大体、こんな感じで


 記憶が欠落した僕達(5人)が、半年ほど前に師匠(お爺さん)の手で集められ、ss(スピリチュアル)操作(ss(スピリチュアル)操作は単体技能の為、此方で説明)、霊獣の寝床(亜空間製作)、アイテム収納箱(収納庫の下位版)、存在移行などの4つの技能を習得した所で、師匠(お爺さん)から旅に出る様に言われ、半強制的に転移魔法で飛ばされて来た。智識に附いての補完は出来なかった事も附け加えていた


 説明中に、ワッツさんからの横やりもかなりあった。それはそうだよね。5人共に、同じ技能。それも、お手軽な技能(普通の生活で使用する汎用技能)ならまだしも、特殊な技能(条件の厳しな専用技能)を覚えたって事だから・・・ワッツさんと大地(おじ)さんのやり取りを一部 抜粋すると



 “『汝等(ウヌラ) 以外でも、同じ技能を習得する事はできるのか?』”


 “多分だが、師匠(じいさん)の下でなら覚えれると思うぞ。但し、命の保証はしないがな。俺達も何度、死に掛けたか…ぶるぶるぶるぶる(震え)”


 “『因みに、汝等(ウヌラ)が指導する事は可能か?』”


 “無理! 俺達が指導する事は不可能だ。修行の内容を、ほとんど覚えていない。ってか、生にしがみ附くだけで精一杯だった。それに、薬も服用していたからな・・・何の薬かは判らんし、もう2度と飲みたくはないな。命が幾つあっても足りん…タラ~リ(汗)”


 “『それほどの内容か・・・』”


 “ああ…こっくり(頷き)”



 こんな感じだった・・・ワッツさんが聴きたい事のほとんどが、大地(おじ)さんが語った内容と重複していた。何処から来て、いつ神楔山に登ったのか、目的は何か、汝等(ウヌラ)は何者か等々だった。


 目的の1つは、ワッツさんから色々と情報を教えて貰う様に言われていたので、会いに来る予定だったと言うと驚いていた。途中で遭遇できたのは幸運(ラッキー)だった


 教えて貰う情報の中で筆頭なのは・・・勿論(モチロン)、現在の場所! そして、人の住む町(街?)! そして、切実な食糧問題! 他は・・・


 まず、現在の場所を含めた大雑把な周囲の様子。僕達の居る場所(現在地)は、神楔山(僕達が転移した山の名前)の麓。そして、中央の神楔山を囲う様に山脈が存在し、北に森林(樹戦い海)、東に山岳、南と西に草原からなる。ワッツさん談では、中央に神楔山を有する小規模の大陸。実際に小規模かどうか僕には判らない


 ワッツさんの知ってる街は幾つかあると言っていた。その中で、この神楔山の近場となると3つだと教えてくれた。1つは、東の山岳にある岩場を利用して作られた岩街(炭鉱か鉱山でもあるのかな?)。1つは南の森に半ば埋もれた樹街(浸食された? 切り開いた? どっちだろう)。1つは、西の監視と防衛の為に作られた砦街(何か物騒な所)。都合よく東西南とあり、北に無いのか(もも)っちが聴いたけど、過去に滅びたと言葉 少なに教えてくれた。それで分かったのは過去には神楔山の東西南北に街が在った事。そうそう、砦街はワッツさんが警戒する国の街だと教えてくれた。何でも人族至上主義者達の治める国で、人種こそが至高の存在だ! っと宣う人達の集まりだそうだ。他種族を虐げる者達だから僕達も気を附けろと教えてくれた。僕達は、人じゃ無くなったから警戒が必要・・・近附かないに越したことはない


 そして、食料! 大量に仕入れる必要がある為、ワッツさんに助言を頂くと。街で仕入れる、大型の魔獣を狩る、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)で魔物を狩る。3つの案を出してくれた


 3つの案から検証すると、こんな感じになった


 1つ、街での仕入れは、現金が掛る。僕達の現金は大地(おじ)さんが持ってるだけ。成人男性が一月 暮らせる金額、その場 凌ぎにしかならない。それに、(もも)っち談だけど、小説(ファンタジー)では、街に入るのもギルドに登録するにもお金が掛るっと言っていた。必要な経費がどれだけかかるか不明だから、全員一致で没!


 1つ、大型の魔獣を狩るのは、かなりの危険を伴うし、僕らで倒せるかが判らない。参考までに、ワッツさんは大型で、僕らが戦った半鷹半獅子(グリフォン)腐乱鬼(ゾンビ)は中型になる。僕ら自身の戦力(強さ)を把握できてない現状では自殺行為。半鷹半獅子(グリフォン)腐乱鬼(ゾンビ)戦で思い知ったから。これもまた全員一致で没! ・・・それと、近辺の大型の魔獣はワッツさんが掃討した為、今は居ないとの事


 1つ、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)で魔物を狩るのは、ワッツさんが教えてくれた情報を元に考えたら、危険は伴うけど僕達の修練にもなるし、効率面から視ても良いと思う。採用候補!


 ワッツさん情報では・・・迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)で出て来る魔物は、倒すと品物(アイテム)を残して消える。ただ、何も残らない時もあると言っていた。(もも)っちが確率がどうとか、レアがどうとか聴いていたけど、ワッツさんは判らないって答えてた。それと、魔物は倒されても一定時間が経過すると復活するので、狙った魔物を効率的に狩れると教えてくれた。因みに・・・本当に因みにだけど、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)以外に出て来る魔物は、基本、繁殖で増える。一定時間が経過すると復活するなんて事は無い! だから狩り尽くせば居なくなる。他から流れてこない限り・・・以上の事から考えて、食料を残す魔物を視附けて狩りまくれば、大量の食糧が確保できる。解体技術は身に附かないけど・・・


 採用候補なので、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)の何方かが、近くにあるかどうか聴いてみた所。迷宮(ラビリンス)にしろ迷路(ダンジョン)にしろ、世界各地に多数 存在し、この大陸にも複数あると教えてくれた。因みに、僕達が降りて来た山(神楔山と言うらしい)にも、封印 状態ではあるが迷路(ダンジョン)が存在する事も教えられた


 そうそう、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)の違いを、大地(おじ)さんが聴いていたので、纏めてみると


 迷宮(ラビリンス)の特徴・・・入り口に複数の(ルート)があり、どの(ルート)を通るか決めた後は、最奥まで一直線。全ての(ルート)が、最奥に繋がっている


迷路(ダンジョン)の特徴・・・入り口は1つで(ルート)上に分岐点・行き止まり・罠・部屋などがあり、最奥まで入り組んだ作り


 何方も、最奥には強敵が待ち構えている


 っと、こんな感じ


 今後の方針としては


 1、大地(おじ)さんの傷が癒えるのを待つ。治療に専念すれば2~3日と言われていたけど、今日の夜から治療に専念して貰えば、1日遅れの3~4日 程度だと思う


 2、食料確保の為に、迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)に挑む。修練も含めるので、人目の無い場所と条件が附加される。人跡未踏の迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)が望ましい。大地(おじ)さんが完治するまでに調べる


 3、人族の街へ行く。行き先は、南の樹街を予定している。なんでも、ワッツさんの下へ訪れる末裔達(家の修復をした人達)が住んで居ると聴いたので選んだ。


 4、情報収集を含めた色々


 そうそう、今後の方針をワッツさんに伝えた所、一度 神楔山にある封印されし迷路(ダンジョン)に挑戦してほしいと言われた。封印されてるのに、挑戦も何もないと思ったけど、実は裏道があり、ある資格を有した者は通れるとの事・・・これって、封印って言うより行動制限されてるのでは? っと、僕達の共通見解だった


 なぜ、僕達に挑戦してほしいかと言うと、ワッツさんの知る限り、裏道を通れるのは、直系の末裔達のみで。一世代に1人しか資格を有せなかったと言っていた。一子相伝の資格とは・・・僕達が挑んでも有せるとは思えないけど、ワッツさんには何か考えがあるのかな?


 挑戦する見返りとして、街に出向く時は、送ってくれると言う事になった


それと、北は危険なので。相応の実力が附くまでは、北側の山を越えるなと忠告・・・っちがう、警告がされた。何でも迷宮(ラビリンス)迷路(ダンジョン)から溢れた魔物達と既存する魔物達との生存競争が激しく、同一種族でも強さの桁が違うらしい。此方側にも残党が流れて来るが、一筋縄ではいかぬ存在(モノ)ばかりらしい。


 っと、大事な事を忘れていた。実は、ワッツさんの下に訪れる末裔達の祖先とワッツさんは、別の大陸から一緒に流れて来たと教えてくれた。そして、ワッツさん達が居た大陸の中央附近に世界(ユグドラシル)神樹様が居られる様な事を言っていた。ワッツさん自身は合った事が無く、伝え聴いただけの事らしいけど


 何かの機会があれば、お礼を言いに会いに、行かないといけないと思う。僕達を招いてくれた事、亜空間に世界樹の苗木を譲ってくれた事、おかげで霊獣郷と言う、1つの世界が出来た。何時か、この恩に報いる事ができればいいな


 今日の事頃は、団欒 時間(タイム)終わり。そろそろ寝る準備をしないと・・・っあ! そうだった、ワッツさんの身体の大きさなんだけど・・・って、皆が動き出したので、言及はやめておこう




             つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ