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32、恐竜の名前は・・・

32、恐竜の名前は・・・




 目の前の恐竜(守護獣・・・守護恐竜確定!)の寝床に招待され(目指していた廃村に到着)、自己紹介もせずに話し込んでしまっていた事を思い出した。自己紹介って言っても名前ぐらいしか教えら・・・っいや、俺達 全員が希少種族だと気附いている上に、外套に隠れていた極光(オーロラ)の存在にも気附いていたな(俺の身体に張り附き、折れた肋骨の固定をしてくれている。包帯伸縮帯(バンド) 替わり)。じいさんから会う事を勧められてるし、ある程度は話すべきか・・・


 「・・・ ・・・ 自己紹介が遅れたな。俺は大地、種族は仙人だ」


 『ふむ。仙人とな・・・』…念話


 「ああ。っで、こっちの娘が・・・」


 俺の種族を教えると、なんか唸り出したが無視して隣(右側)に居る櫻ちゃんの背を軽く押し出す


 「・・・僕は櫻。種族は龍人」


 『ふむ。竜人? っか?』…念話


 櫻ちゃんの紹介に、何故か疑問が出てる感じだな? 頸を傾げてるし。う~ん、龍人に附いてか? う~ん、龍人、龍人、龍、りゅう


  「(うち)は、桃子! 種族は天狗だよ。よろしく~」…シュタ!(手上げ)


  『ふむ。天狗とな・・・』…念話


 ・・・りゅう! っあ、龍と竜か。ひょっとして竜人って認識したのか? って、俺が唸ってる間に、桃ちゃんが紹介してたよ・・・守護恐竜の奴、櫻ちゃんの種族に附いては棚上げしたみたいだな。桃ちゃんの種族を聴いて唸り出したし、機会があったら説明でいいか。次は逆隣り(左側)の綾目さんだな…チラッ(視線) 綾目さんを視ると頷いたので、理解したようだ


 「(わたくし)は、綾目と言います。種族は吸血姫になります。以後、宜しくお願いします」…ペコリ(お辞宜)


 『ふむ。吸血鬼? ??』…念話


 あ、こっちに附いても擬問符が出てるな、頸 傾げてるし。まぁ~こっちは理解できるな、言葉だけだと吸血鬼を思い浮かべるよな~普通。吸血姫なんて種族が、綾目さん以外に居るとは思えん


 「最後になりましたが、自分は花梨。種族は(おに)です。以後、お見知りおきを」


 『ふむ。おに、(おに)? 鬼人族ではなくてか?』…念話


 「はい、(おに)族です」


 『ふむ。仙人、天狗、(おに)。希少種 等でなく、新種? 竜人は希少種に入る・・・っのか? 吸血鬼は階位によるが・・・』…念話


 ああ~、やっぱり。呟きってか、疑問が念話に乗ってるぞ、おい!…ポリポリポリ(頬掻き)


 「あぁ~、勘違いしてるみたいだから訂正しておくぞ」


 『ふむ? 何か違うのか?』…念話


 「ああ。まず、龍人に附いてだが、竜でなくて龍だ」


 『???』…念話


 ・・・やはり、これじゃ~通じんか・・・どう言えばいいか…ムムムムム(唸る)


 「・・・この子と同じ字を持つ」


 うん? 櫻ちゃんが、頭に張り附いている翠雨(レイン)の指を開いて視せている。頭上に張り附けた状態で器用にやるな。けど、それで意味が通じるのか?


 『うむ? ・・・まさか、五本爪の龍! 昨日、視た時は見間違いと思うていたが・・・気附くのが遅れて、申し訳ありません。』…念話



 …ッズザザザァ、ガバ(後ろに下がり、伏せる)



 ぇえ! いきなり守護恐竜が後ろに下がり、開いた両足の間から上体を倒しだしたぞ、おい~、下顎が地面に附きそうだぞ。ってか、その状態でも迫力あるな~…タラ~リ(汗)


 「・・・お爺さんに、龍と竜の違いを教えて貰ってた」


 うん、櫻ちゃんの行動は、今の言葉で理解したけど・・・守護恐竜の行動にはどういう意図が? …チラッ(視線)


  「〔ねぇねぇ、恐竜君、どうしたの?〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔どうしたのでしょう?〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔行動から視るに、自分より上位の存在(モノ)に出会った感じを受けますが〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔翠雨(レイ)っちが、恐竜君より上位なの?〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔恐竜殿の態度から、そう判断した限りでは・・・〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔翠雨(レイン)さん、偉い龍さんだったのですね〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


  「〔〔〔・・・ ・・・ ・・・〕〕〕…小声」…ヒソヒソ(コッソリ)


 守護恐竜と櫻ちゃん・・・もとい、翠雨(レイン)かな? 見詰め合ってる傍で、桃ちゃん、綾目さん、花梨が小声で何やら話し込んでるよ。周りを視ると、蒼穹(ソラ)は綾目さんの肩の上で毛づくろいしていて、漆黒(クロ)紅蓮(グレン)が、3人の足元でじゃれている


 広大な自然を眺めながら、守護恐竜が再起動するまで静かに時を過ごした











 …ズサ(物音)



 物音がしたので、惚けてた意識を戻し、守護恐竜を視ると、既に立ち上がって居た。先程の物音は立ち上がった音だったのか・・・


 『翠雨(レイン)殿への謝罪(挨拶を含めた色々・・・)は、済ませた。櫻殿が龍人である事は理解した。もはや存在せぬ、伝説と化した種族と出会えるとは、嬉しい限りだ』…念話


 今の守護恐竜の言葉で分かったけど、龍人が既に絶滅していたとは・・・っいや、それ以前に、昔は龍人と竜人が居たんだな~。違いは・・・


 「ああ。龍人に附いての訂正は、できたみたいだな。でだ、訂正事はもう1つあってな」


 『ふむ、話の流れで行くと、吸血鬼に附いてか?』…念話


 「理解が早くて助かる。吸血姫の最後の部分が、鬼で無く姫と書いて吸血姫だ」


 『ふむ? 鬼で無く姫? 吸血姫? ・・・吸血鬼に真祖なる存在が居るとは、聴いた事があるが。吸血姫など初耳よ』…念話


 守護恐竜の言葉に、俺も同意するな!


 「だろうな、俺も綾目さんと出会って初めて知ったからな」…うんうん(頷き)


 『っと、汝等(ウヌラ)の種族が突拍子もなくて、話が脱線してしまったのぉ。すまんすまん(謝り)。(ワレ)の紹介が、まだであったな』…念話


 「まぁ~、種族が種族だから仕方ないさ」


 『(ワレ)が名はワッツフゥ、種族は暴爆竜。神楔山の守護幻獣の名を頂いている』…念話


 ワッツフゥさんか、変わった名だな。だが、じいさんの言ってた相手で間違いなかった。ここは、相手の信用を得る為に、ある程度は話すべきか・・・っだが、世界転移の事は秘密にした方がいいだろうな。じいさん情報だと、俺達の様な世界転移者は居ないって事だからな。要らぬ騒動を呼込む事もないだろうし


 「ワッツフゥさんか。宜しくたのむ」…ペコリ(お辞宜)


 『うむ』…念話


 「ねぇねぇ、ワッツフゥって何か言いにくいから、何か渾名みたいなのないの?」


 桃ちゃんよ、流石にそれは失礼だと思うぞ…タラ~リ(汗) それに、初対面で渾名 呼びはどうなんだ?


 『渾名?』…念話


 「・・・渾名、または通称。例、ワー。ワッツ。フゥ。など」


 櫻ちゃんも何気に渾名 附けに参加っすか・・・


 「そうそう、(さく)っちが言った様な名前で、何かない? 若しくは(うち)達が附けていい?」


 『それならば、ワッツで良いぞ。大概の者がワッツと呼ぶでな』…念話


 「りょか~~い」


 渾名ってか、通称はあったんだな。しかし、呼ぶって誰が呼ぶんだろうな? 同族か? もしくは、家の修理をしたと言う嘗ての住人の子孫の方々かな?


 「改めて、ワッツさん。ワッツさんも俺達に聞きたい事があると思うが、まず、此方の現状を先に話したいと思う。その話を聞いた上で質問して貰えると助かるのだが?」


 『ふむ、それで良い。先に話されよ』…念話


 「では、まず俺達は・・・ ・・・ ・・・」




             つづく


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