31、廃村に辿り着く
今回は短めです。他の事に気を取られ過ぎて、此方が疎かに・・・次話は Minecraft の誘惑に打ち勝てるように・・・
31、廃村に辿り着く
☆★☆ 桃子 ☆★☆
恐竜君の根城(本拠地)に連れて行って貰える事になり、移動手段として背中に乗せて貰える事に。私と櫻っちの子供組(幼児補正附)は、後頭部に張り附き。大地っち、綾目っち、花梨っちの大人組(補正無)は、大人しく背中に乗り背鰭(後頭部の下あたりから尻尾の先まで一列に並んだ杭の様な物、背中の部分だけ三列ある)? に捕まって腰を下ろしている。登山道を通って行くものと思っていると、出て来た所(繁みの切れ目)に前傾姿勢? っで、突っ込み、凄い速度で斜面を下り出した。一瞬で迫る樹木、その樹木を滑る様に躱す、別の樹木が眼前に、その樹木も・・・迫る、躱す、迫る、躱す、っが、斜面を下り切るまで凄い速度で絶えず続き、緊張(興奮!)の連続だった。一度、途中で振り返ったけど、樹木が次々 出現していく! 通った形跡が・・・確認できなかったよ。恐竜君の体高だと、樹々を薙ぎ倒さないと通れないと思うんだけど、どういう絡繰りだろう?
斜面から少し離れた所に、緑(植物?)に浸食された何かの残骸があり、その向こうに拡場が。拡場の中央付近で降ろされて、改めて辺りを視渡すと。私達が通って来た、左右に浸食された残骸(元は家と思われる)があり、拡場を中心に扇状に残骸が合計4つ。残骸の隅に山積みされた骨・・・骨! 注視してみたけど動き出す感じがしないので、今は置いとく。腐乱鬼が居たんだし骸骨鬼が居ても不思議じゃないしね! 4つの残骸の対面中央に1件の古びた建物がある。状況から考えると、ここが当初の目的地でもあった廃村だよね? 異彩を放つ1件の古びた建物。今も人の手が入ってるとしか思えないけど、誰か住んでるのかな? 住んでたら廃村とは言えないよね?
「ここが、貴方の根城(本拠地)か?〔確か、廃村って聴いてたんだが・・・〕…小声」…チラッ(視線)
大地っちが、恐竜君に話し掛けながら古びた建物に視線を飛ばしている。やっぱり異彩を放ってるよね、あの建物は
「・・・そんな事より、あれ」…ピッ(指差す)
大地っちの問いを、恐竜君が答えるより先に、櫻っちが そんな事 呼ばわりして、ある場所を指差している。その場所とは・・・山積みされた骨だよ! いや、私も気になってたんだけど、後で良いかと放置していた場所だよ
「確かに気になりますね。昨日は腐乱鬼なる存在に襲われました。骨が動き出したりしないのでしょうか?」
綾目っちの問い掛けに、花梨っちが緊張して山積みされた骨を睨んでるよ!
「腐乱鬼が居たんだ、骨の化け物。骸骨鬼ってのが居ても不思議じゃないよな」
うん。大地っちが、追い打ちを掛けたよ。花梨っちが、左手を耳飾に添え、綾目っちと山積みされた骨の間に、滑る様に割り込んだよ。花梨っち以外、警戒してないよね? 私も警戒してないし。これは不味い兆候なのかな?
『山積みされた骨は、吾の食した魔獣達だ』…念話
「・・・廃棄物? 埋めないの?」
『骨は色々と使えるうえ、埋めるのが面倒でな・・・処理はしているから、魔物化はせんよ』…念話
「恐竜さん。面倒でも埋めるべきです。使用するとしても、全ての骨を使用するわけではないのでしょう? 必要な部分 以外は土に反すべきです」
何だろう。綾目っちが、恐竜君を諭しています。言ってる事は間違っていないと思うけど。埋めると言う発想は、自然に生きる生物が持つのかな? 死体は埋めないと、色々と危険なのは分かるけど、骨はどうなんだろう? 魔物化って言葉があったけど、埋めればしないのかな?
『言いたい事は判らんでもないが、埋めると言う行為は、腐敗性のあるモノを放置した場合の危険性を抑制する事であり、危険性を排除したモノには・・・』…念話
「見栄えが悪いのです。確かに、埋めると言う発想は、腐敗物を放置した場合の危険性を、抑制する行為です。それと供養の意味もあります」
『むむむ・・・ ・・・』…念話
「綾目さん、停止、停止。そこまで」
綾目っちが恐竜君を言い負かしかけ・・・ってか、言い負かした後だよね? 大地っちが止めたの・・・綾目っちの言う事は、私らの常識であり、此方の世界での常識とは、言えないかも・・・
「綾目様。自分達は部外者です。それに、生態が違えば考え方も変わります。同じ人族でも、常識に違いがあるかもしれません。此方の常識を持っていない、異なる理の中で育って来た自分達の考えを押し附けるのは、非常識に当たります」
花梨っちが、綾目っちを諫めてますよ。って、花梨っちてば、綾目っちを甘やかしてる感じが受けたんだけど、諫める事もできるんだ。凄いものを視たな~
「・・・綾目さん、暴走だめ。恐竜さん、あの骨、処理したから問題って言ってたけど、処理しなくて放置したらどうなるの?」
『うん? 処理しなかった場合か? 状況や状態にもよるが、最悪の場合は魔物化・・・あの山積みされた骨だと、白骨鬼系の魔物か、上位互換の魔獣だな・・・しかし、恐竜さんとは・・・』…念話
「・・・上位存在じゃなくて、上位互換? 魔物の上位互換が魔獣なの?」
『上位存在とは、各系列の上位種を指し、上位互換とは、同一種を指す。白骨鬼系の場合は、動物系なら魔獣、人系なら魔人だな。ただ、勘違いしてもらっては困るが、全ての上位互換の存在が、下位互換とされる魔物から成長した訳ではないと言いう事だ。生まれながらに上位互換の存在も居るし、他種族から進化した存在も居る』…念話
「・・・魔物と魔獣(魔人)の違いは何?」
『他種族と意思疎通できるかどうかだな』…念話
「・・・意思疎通は大事・・・同一種と言う事は、例えば、人族で意思疎通 取れない人は魔物?」
『状況しだいだろうな。意思疎通が出来たとしても、異質すぎると魔物とされるのではないか?』…念話
「・・・なるほど。魔物と魔獣(魔人)の境目が不透明すぎる」
『くっくくくく(笑) 今、感じた事を忘れぬ事だ』…念話
「・・・ん」…こくり(頷き)
なんだろう。櫻っちと恐竜君が何か大事な話をしていた気がするんだけど・・・私の頭で理解 出来たのは、魔物とは浅慮思考(欲望に忠実)で、魔獣(魔人)とは深慮思考(知的な存在)。うん、これ、人族に当て嵌めたら・・・大半が魔物になるね…タラ~リ(汗)
「今の話の括りですと。大半の人族は魔物と言う事になりますね」
あ、綾目っちも私と同じ結論に至ったよ
『あくまで、吾の認識がそうであるだけだ。それよりも、連れて来てなんだが、吾の根城にようこそ。歓迎しよう』…念話
「ああ。招いてくれて感謝する・・・1ついいか?」
『ふむ、なんだ?』…念話
「ここは廃村と思ったが、誰か住んで居るのか?」
大地っちが、この場で異彩を放つ建物を視乍ら質問をしている。他の皆も、大地っちの言葉に、建物に視線を送っている
『ふむ、あの建物か。昔、此処に住んで居た末裔達が、定期的に訪れる為に修繕し、使用している。此処に居る間は、使用して貰って構わない』…念話
「なるほどな~。貴方が定期的に手入れをしていた訳ではないのか。しかし、勝手に使用を許可していいのか?」
『ふむ、修繕の際に、本人達からの許可は貰っている』…念話
「そうか。有り難く遣わして貰うよ。それと、自己紹介が遅れたな。俺は・・・」
あの異彩を放っていた建物の理由も分かった、そこに今夜 泊まる事になるのかな? 話の流れでは。しかも、今頃 自己紹介って、遅いような気がするな~
自己紹介は、大地っち、櫻っち、綾目っち、花梨っち、そして私と続き、最後に恐竜君が・・・
『ふむ、吾は・・・』…念話
つづく




