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26、視詰めるモノ達

遅れてしまいました。すみません

花梨の種族 鬼人⇒(オニ)に変更します

26、視詰めるモノ達




☆★☆ ??? ☆★☆

 村(廃村)で寝ている所に、空から視線を感じたので見上げれば。雲の合間に黒い靄の様なモノが確認できた(定期的に此方を観察する存在が居る)。手が届く所に居る時は、始末していたのだがのぉ。今では、手が届かない高高度から見下ろされている、実に不愉快だのぉ!


 上空の観察者が消えるまで、寝て過ごすかのぉ・・・っと、思いを新たにした所。視線が()れた気がした。今までに無かった事だのぉ。不審に思い、上空を見据えると、黒い霞(監視者)の高度が下がりだした。此方に来るのかのぉ? っと、擬問に思ったが違うみたいだ。神楔山よりに高度を落としている。どういう事だ? 何かを視附け っふと、今朝の出来事を思い出した。確か、神楔山に光の柱が聳え立った。光柱が消失した後に、調査に向かったが、結界に異変は無かったのだが、あれに関係しているのかもしれんのぉ 調査(もう一度)も兼ねて、黒い霞(監視者)が降りる場所に向かうか



 向かって居る途中で、鳴声(咆哮など)と複数(4つ)の氣(ss)の高まりを感じた。場所は、この先の山道(幅拡の道)。何者かは知らぬが、監視者と一戦 交えようとしてるのかのぉ?


 「 <<影よ 陰よ 我が獣氣を贄に 深淵で眠る瞳よ 彼の地に来たりて 我が瞳と繋がらん 陰眼>> 」


 指定の場所に、自身の瞳の陰(影)を飛ばして、観察する技能を起動する事にした。安易に姿を晒せば、三つ巴になる可能性もあるからな。姿を晒さずに、状況を知る事が大切だろう


 予測した場所(山道)を、見渡せる地点(ポイント)に瞳を出現させた。視界が切り替わった瞬間、朱が走った! 走った先には腐乱鬼(ゾンビ)・・・監視者である半鷹半獅子(グリフォン)腐乱鬼(ゾンビ)の姿が・・・黒い霞(闇の衣)で腐敗臭を抑え、醜悪な姿を隠して居た筈だが・・・今や、その姿を晒している。辺りには強烈な腐敗臭(抑えていた反動)が発散されてるのぉ


 監視者は、難なく朱光を回避して退けたが。朱光の射線と併走(左右に分かれて)していた二匹の獣(熊と狐)の内、山側を走っていた獣(狐)と激突予定だ。朱光の発射元に眼を遣ると、一匹の獣が朱光を吐いていたが、直ぐに吐き終わった。あの朱光は火の吐息(ブレス)だったのか・・・なりは小さいが、あの細長い身体に手足・・・龍なのかのぉ? 熊に狐に龍・・・それに、4に っいや3人の亜人(鬼人に翼人に竜人)と1人の人間か。それと蒼光の繭。初めに感じた複数(4つ)の氣(ss)の高まりは、もう感じられん。っが、新しい氣(ss)の高まりを感じている。状況を視ると、初めの氣(ss)の高まりは、あの4人(亜人と人間)なのだろうだろう。今 感じてる氣(ss)の高まりは、蒼光の繭からだと思われる。多分、蒼光の繭の中にも亜人か人間が居るのだろう。本来、一緒に居るとは思えん顔ぶれだのぉ


 監視者と獣(狐)が激突寸前で獣(狐)が進行方向を僅かに移動(ズラ)して監視者の側面を駆け昇りよった。って、飛翔系を覚えておるのか、あの獣(狐)は妖孤かのぉ? おまけに避ける寸前で自身の背後に生み出した炎玉を衝突(ブツ)けよったしのぉ。監視者は鼻面に炎玉を喰らって悶えてる所に、逆の谷側を走っていた獣(熊)が、炎を纏いながら監視者の横っ腹に突っ込みよった。纏っている炎自体は小さいが って、あの獣(熊)、炎を纏えると言う事は火炎熊ってやつかのぉ?


 監視者は獣(熊)の突撃(タックル)を腹に受け、僅かに体勢を崩したが(悶えてる所に決まった為)、直ぐに体勢を整え、腹部を攻撃(殴る)している獣(熊)を吹き飛ばした。ただ、吹き飛ばす直前に、獣(熊)の背後から何かが(ハシ)り、攻撃に割り込んだ様に視えたが・・・斜面(谷側)に半ば落ちながら止まりよった。斜面(谷側)から直ぐに這い出し、頭を振り振りしている。その様子から、直撃を免れていた事が分かる


 その後も、獣(熊と狐)に、炎を吐き終わって合流して獣(龍)が、代わる代わる攻撃するも、それ程 損傷(ダメージ)を与えられていない感じだ。勿論(モチロン)、火系の攻撃は通っていると思うがのぉ。ただ、監視者が3匹に反撃する瞬間(タイミング)に合わせて、何も無い空間から光や闇が(ハシ)り抜け、妨害している。姿が視えないが4匹目が居ると思われる


 一方、亜人達(人間含む)は、自分達を半透明な障壁(半円球)で覆い隠した。どうも結界(防御系?)を張った様だ。しかも、内側に重ね掛けしたのか、透過率が変わったのぉ。氣の高まりは収まったが、蒼光のz光繭がどうなったかは不明じゃがのぉ(重複障壁のおかげで視えなくなったからのぉ)。ただ、亜人の内の1人だけ、結界(防御系?)に入らずに、後を廻り込むように斜面(谷側)に潜んだけどのぉ。監視者に気附かせずに、伏兵を用意しよったのぉ


 ほぉ~、監視者が強引に獣3匹(4匹?)をふっ飛ばして、後方に下がりよったか。何かするきじゃのぉ。姿勢を低く、四肢に力を入れた後、前傾姿勢で飛び出しよった。監視者と結界(防御系?)の間に割り込んだ獣(熊と狐)は、問答無用で跳ね飛ばされよったのぉ~。獣(龍)は・・・延焼を起こしていた辺りに、水吐息(ブレス)を放って消火活動し、高度を取り出した。炎と水の吐息(ブレス)を吐けるとはのぉ~


 監視者は、勢いよく結界(防御系?)に衝突(ブツ)かり、2枚を打ち破り、3枚目に亀裂を入れよった。重複していたのは分かったが、3重だぶったとはのぉ。監視者は、続けて左腕による一撃を放ち、亀裂を増やし(蜘蛛の巣 状態)、止めになる右腕による一撃を放って結界(防御系?)を粉砕し、中に居た人間?(確認した4人とは別人)も、その一撃に打倒されていた。翼人が葉っぱ(特大?)を監視者に向け、監視者は両腕を前方で交差(クロス)させた時、監視者の身体(両腕を起点に)を何かが切り裂いた(複数)。翼人は不可視の攻撃(複数)を放っていた様だ。続いて、視界を塞がない程度の霧が発生し、人間(確認した方)の身体が霞の様に消えたと思ったら、監視者の両腕(防御姿勢)と同じ高さに、身体を捻じった状態で出現し(空中に浮いてる)、手に持った武器(特殊な形状)を身体ごと振り抜きよった。身体の捻りが加わった一撃は、早く鋭い一撃になったようだのぉ、監視者の両腕を切り落とし、振り抜いた姿勢で霞の様に消え、元居た場所に現れ、それと共に霧が薄れだした。人間と思ったが、もしや人外(亜人)かのぉ? 地面 擦れ擦れから、落下する両腕の間を抜ける影が視え(霧の効果が合った為、景色の変化に気附いた)、その影を追跡する様に、光と影の玉が・・・影は、下方から無防備な頭の横を擦り抜けて頭上に逃れ、監視者が振るった尻尾に弾き飛ばされよったが、監視者も影を追尾していた白と黒の玉が顎下に衝突(ブツ)かり、衝撃で頭を跳ね上げられている。監視者に一瞬の死に体が出来た事になるのぉ。監視者の隙を逃さずに、斜面(谷側)に潜んでいた亜人(鬼)が素早く近寄り、跳躍し頸に一撃を放ち、反対側に剣を振り抜いた状態で着地しよったのぉ。僅かな後、亜人(鬼人)が剣を鞘に納め、その動きに連動するように、監視者の頭が分離(ズレ) 落ちた。亜人(鬼人)の一撃は、監視者の頸を一撃で斬り落としていたようだのぉ。そして、亜人(竜人)がその分離(ズレ) 落ちる頭と身体を、準備万端の光弾(蒼)で纏めて撃ち抜きよったのぉ。威力・・・っと言うよりも貫通力か? 尋常じゃないのぉ。しかも、獣(龍)が火の吐息(ブレス)で仕留めよったのぉ


 目障りだった監視者は、人間達(亜人や獣も含む)が倒した。っが、何が監視者の気を引いたのかが、気になるのぉ。普通に考えれば、今朝の光柱の関係者だろうが、はてさて


 辺りに散っていた者達が戻って来て(消火活動をしていた)、何やら話し合った後。亜人(鬼)が紅玉を作り、残りの者達が、その紅玉に触れて姿を消し。最後に本人が触れ、紅玉と共に姿を晦ましよった。あの紅玉は転移系の力を秘めていたようじゃのぉ


 動くモノが居なくなったので、陰眼を解除し、戦闘の行われていた場所に向かう事にする











 現場に近附くに連れて、腐敗臭と焦げ臭さが鼻に附きだした。焦げ臭さは仕方ないとしても、この腐敗臭の中で良く動けたものよのぉ・・・鼻が馬鹿になっていたか、臭気耐性を持っていたか、何方かじゃろうがのぉ


 監視者が居た場所は黒く焦げ、いまだに燻っているが延焼? が起こらない様に処置が施されている。そして、肝心の監視者は、焼けた骨だけになり、腐敗臭の原因だった腐った肉体は焼失している。普通の腐乱鬼(ゾンビ)なら、この時点で肥しになるのだが、こやつは・・・左脚を頭蓋骨の上に乗せ



 …バキグシャ(踏み潰し)



 一瞬で頭蓋骨を踏み潰し、粉々にした所で、焼けた骨(監視者を構成する骨)が淡く光った後、消滅した。頭蓋骨が砕けた事で、何処かに居る元凶(監視者を操作している存在)の元へ戻ったのだろう。消滅させられないのが忌々しいが、暫くは、姿を視なくてすむのぉ


 周囲を窺い、山火事になる心配がない事を確認。監視者も居なくなり、対峙していた人間達(亜人や獣を含む)も何処かへ転移した。っが、人間達が何処へ転移したかは不明じゃが、戻ってくる可能性もある。暫くは、ここらで監視かのぉ。辺りに漂う腐敗臭は、徐々に薄れるじゃろうから我慢するしかないのぉ…はぁ~(溜息) やれやれじゃのぉ~






☆★☆ ??? ☆★☆

 闇が全てを支配する中で、(ワレ)は久々に歓喜に包まれている。っと言うのも、(ワレ)の肉体は、ある場所にて封印されている。精神(意識)だけは封印の枷から逃れている。其の為、思考し、封印外に影響を与える事が出来る。封印を解く事は出来ぬがな…はぁ~(溜息)


 だが、それも悠久の時の中では、精神(意識)の疲弊(精神と肉体の分離(ズレ)摩耗(ストレス)、鬱屈、等々)に繋がってしまうみたいだ。退屈凌ぎの相手は、結界の内外に居るのだがな。外には(ワレ)を嵌めてくれて人間共。内には(ワレ)を封印する時の触媒(贄)になったモノ。しかし、(ワレ)の精神(意識)が疲弊する様に、触媒(贄)になったモノも精神(意識)が疲弊し、今では、感情の起伏が無くなりつつある。まずい傾向なのだが、刺激がなくてはどうしようもない。因みに、触媒(贄)になったモノの精神(意識)があるのは、(ワレ)の影響である。本来の形で封印が完成していれば、(ワレ)の肉体、並びに精神(意識)は休眠状態に陥っている。触媒(贄)になったモノは、存在そのものが封印と一体となり、脆弱な精神(意識)など、溶けて消えてしまうのだ。(ワレ)のように強ければ、休眠状態になるだけだがな


 封印当初は、私怨(謀られ、討伐(封印)された怨み)を晴らす為。外の人間共に配下のモノを差し向けていたのだが、触媒(贄)になったモノが強言重々(ヤイノヤイノ)と煩わしかった。特定の人間(国)に的を絞ると、触媒(贄)になったモノも思う所はがるのか、四の五の言わなくなった。今では刺激の為に、彼の国(何度か国名は変わる)を襲っている


 彼の国の近くにある神楔山。そこに根城を持つ、守護の名を持つ魔獣に乱入されない様に、監視を附けて動きを把握する予定だった所に、興味を惹かれる事が起こった


 あのモノ達の種族、(ワレ)の見間違いでなければ、既に滅んだ種族の筈だが? …チラッ(視線)


 (ワレ)の視線の先には、宝珠が映し出す映像を食い入るように見詰めている触媒(贄)になったモノが居る


 現在、(ワレ)が居る場所は、封印結界と世界との狭間に作られし、闇が支配する空間(肉体が無くても、精神(意識)のみで活動できる様に作られた)。同居人として、(ワレ)に引き摺られた触媒(贄)になったモノ(精神(意識)のみ)。配下のモノを通じ、映像として映す宝珠


 「お主は、この映像に映し出されたモノ達をどう視る?」


 「じぃ~~~~(ガン視) ・・・ ・・・ ・・・ !」…チラッ(視線)


 「っおほん(咳払い) そうですね。このモノ達は戦闘の素人と視受けられます。ただ、強力過ぎる技能を持っているのが気になる所です」


 「うむ。種族に関してはどうだ?」


 「・・・ ・・・ ・・・」


 「・・・ ・・・ ・・・」


 「種族ですか? 霊獣達(狐、熊、龍)や姿を隠していた存在を除外するとして。重症を負った人間(男)、風系魔法を使用した翼人(女)、霧に変化した吸血鬼(女)、鋭い斬撃を放った鬼人(女)、止めの一撃を放った竜人(女)、っと視受けました。ただ、各人ともに私の知っている種族とは微妙に異なる様に感じます」


 おお、良い処を附く上に違和感も感じているのは上出来だな


 「ふむ、各種族に違和感を感じるのは、種族そのものが違うからだ」


 「ですが・・・」


 「(ワレ)も正確には言えぬが、まず竜人ではなく、神代(カミヨ)の時代に滅びたとされる 龍人 だ。次に鬼人だが、此方は地獄の番人 (オニ) だ。そして吸血鬼だが、特定に至った理由は霧化だな? 間違った認識が広がっているが、吸血鬼の霧化は幻影だ、霧化を持っているのは始まりの祖 吸血姫 だ。その次の翼人は、手に持っていた物から推測して人間の進化系の1つ 天狗 ではなかろうか。最後の人間も、進化系統の1つ 仙人 だ」


 「あの、失礼ですが、龍人、(オニ)、吸血姫、天狗、仙人など聞いた事がないのです。それも、人間の進化系統などと・・・。それに、口調から判断しますと・・・召喚された時に感じた圧倒的な存在感()。私達の一族に伝わっていない知られざる種族の事や、今まで垣間見せた膨大な知識。そして未知の技術(現在、居る場所の製作)を習得しておられる。貴方様は何者なのでしょうか?」


 「(ワレ)が何者か、っかぁ・・・いずれ、時が教えてくれよう。それに、種族関連の内容は、お主達一族の長は知っているはずだが?」


 「長様がですか? 私は御目通りした事はありませんが、かなりの高齢で一日の大半を寝て過ごしていると聴いています」


 触媒(贄)が答えた所で、映像が途切れた。途切れる前に映ったのは、守護魔獣だった。頭を潰されたようだ。半鷹半獅子(グリフォン)腐乱鬼(ゾンビ)の眼と宝珠を繋いでいたので、潰されたと言う認識で合っているだろう。時期に所定の位置で復活するだろう、半鷹半獅子(グリフォン)腐乱鬼(ゾンビ)は、そういうふうに製作してある


 「映像が途切れてしまいました」


 「うむ。じゃが良きモノを視た。後程(ノチホド)、砦への襲撃映像が視れるだろう」


 (ワレ)の言葉を聞いて、触媒(贄)になったモノが嫌そうな表情をしたが、これはこれだ。砦への襲撃も恒常(マンネリ)化してきたし、何かこれまでと違う事態が起これば、楽しめるのだがな。


 「あの者達に監視を附けて、見守るのも楽しめるかもしれんな・・・いずれ、この地に招きたいがな」


 「見守る事には同意しますが、この地に招いてどうするつもりです?」


 「くっくくくく(笑) さてな~」


 「・・・ ・・・ ・・・」


 「・・・ ・・・ ・・・」



 お互いが無言のまま見詰めて、時が過ぎていくのに任せる・・・




             つづく


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