22、廃れた道(昔の登山道?)
22、廃れた道(昔の登山道?)
☆★☆ 大地 ☆★☆
村の跡地に向かって移動しだすと直ぐに、下り坂を降りる事になった。下り坂を降りていると、崖に出くわしたので、下方を視渡してみると、拡場の様なモノを視附ける事が出来た。多分、あれが村の跡地だろう。一様、綾目さんに聞いてみるか
「綾目さん。あそこに視える、拡場らしきモノが村の跡地かな?」
「ええと。少しお待ちください」
綾目さんが集中しだしたので、様子を視る事にする
「お待たせしました。あの拡場から影蜂の反応が伺えましたので、村の跡地で間違いないと思います」
暫くすると、綾目さんが顔を上げて報告してくれた
「なるほど。ありがとう」
綾目さんに、労いの言葉を掛ける。拡場は村の跡地で間違いなかったようだが・・・村の跡地は、山裾にあったんだな。この分だと、周りを囲む様な道は、山を取り巻いてるって所か・・・っと、言うか。俺達の出発地点って山の上(山頂)だったのかよ。空気の薄さは余り感じないから、高さは、然程でもないだろうが・・・
鷹の目を発動して確認してみるか。花梨の気配探知は距離があり過ぎるし、視れるなら距離を置いた状態で確認しておきたいしな <<鷹の目>> よし。これで村の跡地附近を強く視るように意識すれば
…ズゥ~~~ム(望遠)
っと、視野全体が拡大された。拡大(縮小)速度は、意識(認識?)の強さにより、変化するのは確認済みだ。しかも、携帯型や設置型の望遠鏡と違い、両手が塞が塞がらないうえに、覗き口が無く、両眼に望遠機能が宿るので、観測や狙撃での道具所持(望遠鏡以外)や近遠切替が円滑に行う事が出来る。ただ、眼(脳?)に掛る負担がでかい気がするがな・・・
視える範囲で村の跡地(半分近く樹木の陰になる)を観察したが、巨大生物は確認できなかった・・・もっと近附かないけんか。まぁ~それはそれとして、村の跡地に向かう最短コースは、崖降りだ。俺的には、ここから降りたいが、今回は視送りだな。登山、初心者の櫻ちゃんと綾目さんが居るし、俺も極光を頭に乗せ桃ちゃんを背負ってる状態では、きついしな。因みに坂を下っている途中で桃ちゃんが氣(ss)を使い果たしてしまった
「皆、ちょっとここで休憩していて貰えるか。降口がないか周りを視てくるは」
崖から少し離れた場所に移動して、皆に休憩を促し。背負っていた桃ちゃんを下に降ろした。頭の下に羽織ってた外套を敷きいれる事も忘れずに行った
「でしたら、自分が行きましょう。大地殿は皆さんと一緒に居て下さい」
「いや、花梨が残って護衛を頼む。気配探知があれば、不意打ちは禦げるだろう」
「・・・おじさんは大丈夫なの?」
櫻ちゃんが桃ちゃんの様子を伺いながら質問して来た
「ああ、極光に周りの警戒を頼むから大丈夫だよ」…ックイックイ(頭上指差し)
櫻ちゃんが桃ちゃんの様子を伺いながら、俺の心配をしてくれ。俺は、頭の上にいる極光の存在を伝えながら大丈夫である事を示した
「・・・ん、それならいい」
「あまり無理をしないで下さいね」
「ああ、分かってる。ほな、行ってくるは」
「・・・「気を附けて」」
花梨は頷きを持って答えてくれたので、頷ぎ返し、この場を離れる
俺は、附近を彷徨きながら視渡すも。崖を除けば、青ガレ(岩屑が積み重なる場所)か急斜面しか視当たらない。尾根でもあれば良かったんだが・・・滅んだとは言え、麓に村があったんだから道があっても良さそうなもんだが・・・っむ、あそこの樹木。樹木間が他と異なる様な気がする・・・鷹の目を起動して視てみると、下草が生えているが、道の様に視える。しかも、青ガレに繋がってるな・・・っふむ、ある程度の調査? を終えたので、皆の所に戻る事にした
「ご苦労様です。無事に戻って来られたようですね」
休憩場所に近附くと、花梨に出迎えて貰えた
「ああ、ただいま。一様、道みたいなのも視附ける事は出来た。問題が少しあるがな」
「そうですか。此方は、桃ちゃんが眼を覚ました以外には変化はありません」
っお。桃ちゃん眼を覚ましたのか。それは良かった
「桃ちゃん、眼を覚ましたのか。良かった良かった」
「皆もお待ちしていますので、どうぞ」…っすぃ~~~(掌で後方を指す)
「ああ」
花梨に促され。花梨の前を横切り、後方の休憩場所に足を向けて進み、皆の姿が視えた所で
「・・・おかえり」
「お帰りなさい」
「お、おかえり~・・・って、ストップ、スト~~ップ」
皆の声に出迎えられたけど・・・紅蓮と漆黒に転がされてる桃ちゃんが居る。何故に? 花梨を…チラッ(視線) っと、視れば。我、関せずって感じで、視向きもしない。綾目さんは、蒼穹を掌の上に乗せて撫で撫でしながら、桃ちゃんを眺めている(蒼穹は気持ち良さそうだ)。櫻ちゃんは、頭に翠雨を乗せて? 貼り附けて? 桃ちゃんを眺めている(垂れ龍として、大人しくしている)
「た、ただいま。元気だな~」
「うぅうう~。本当は回復(ss)の為にも、大人しくしてた方が良いんだけど。退屈だったんだよ~」
「それで、紅蓮と漆黒に遊んで貰っていたのか」
「ち、ちがうよ~。私が遊んであげていたんです~~」
「あ~。はいはい」
「ほんとだよ~」
桃ちゃんは、必死で食い下がってくるが、分かってるよ、桃ちゃん…うんうん(頷き)
さて、調べて来た事を皆に説明して、どうするかの意見をだして貰う事にした
「降り口は、青ガレ(岩屑)? っと、急勾配の坂(樹木の生い茂る中)? っと、崖? 」
「・・・僕達が降りれるのは、急勾配の坂(樹木の生い茂る中)と青ガレ(岩屑)」
「青ガレ(岩屑)は、視通しが良いのと、落石の危険は附き纏いますが、時間(ゆっくり一歩一歩、確実に)を掛ける事により、初心者でも降りる事が出来るのですね。逆に、視通しが悪くなりますが、縄を使用する事で、急勾配の坂(樹木の生い茂る中)を安全に降りる事が出来るのですね」
「自分は、急勾配の坂(樹木の生い茂る中)を推します。青ガレ(岩屑)は、危な過ぎます」
桃ちゃん、櫻ちゃん、綾目さん、花梨の順で喋り、花梨は方針を示唆していたな。まぁ~、妥当な示唆だが・・・っ絶対に、綾目さんの安全を第一に考えてるよな!
花梨も登山経験者だから青ガレより急勾配(縄附)を選んだ様だな。俺か花梨が先行すれば、安全な道程を選択ができる。どちらを選ぶかな?
「・・・花梨さんの意見を採用して、急勾配が良い。青ガレ(岩屑)は恐い」
「う~ん。私は、青ガレ(岩屑)にはちょっと興味があるけど、安全な方で~」
「私も、花梨の述べていた、急勾配(縄附)が良いと考えます」
花梨は、3人(櫻、桃、綾目)の意見を聞いて、うんうん頷いているぞ。気持ちは分からんでもないが。ただ、桃ちゃんが青ガレ(岩屑)に興味が枠とは思わんかったがな。機会があれば連れてきてあげるか~
「じゃ~。急勾配(縄附)で意見が纏まった所で、俺が目星を附けた所に向かうとしようか」
「・・・ん」
「は~い」
「宜しくお願いします」
「分かりました」
皆の返事を聞いて立ち上がり(極光を背に張り附けて)、皆を促して移動する
崖や青ガレ(岩屑)の傍を通り、目的の場所に到着。青ガレ(岩屑)の傍を通る時に、皆に覗いて貰ったけど、櫻ちゃんと綾目さんが即座に 無理 って、宣言が出たな。桃ちゃんは 試してみたい~ っで。花梨が 岩屑の大きさ的には、それ程でもありません。傾斜角度に問題がある っだった。桃ちゃんは冒険心が旺盛だな。花梨は、真剣な表情で青ガレ(岩屑)を視詰めていたな
「とうちゃ~っく」
「・・・ここ?」
「ああ。この場所からなら、下の道に降りれる計算だよ」
「大地さんが、先に降りるのでしょうか」
「ああ。俺が先に降りて周りの状況を確認する。その後、順番に降りて来て貰うけど。花梨は、最後を頼む」
「わかった」
俺は、アイテム収納庫から大容量RV収納箱を取り出し、縄の25mを取り出す(25mか50mのどちらを使うか迷ったが25mに決めた)。山側(通りを挟んだ急勾配の坂の反対側)の樹木に縄結び附け、残りを急勾配の坂に放り投げて準備完了っと
「さて。準備も整ったし、そろそろ降りるは。そうそう、極光を合図要員として置いていくは。」
俺の言葉に従って、極光が俺の背中から地面に降り立つ
「それと、これを渡して置く…サッ(差出す) 必ず、附けて降りるようにな」
「お預かりします」
「・・・おじさん。極光置いてくなら、翠雨連れて行く」…うんしょっと(乗せ替え)
俺が差し出した軍手を、綾目さんが受け取り。櫻ちゃんが自分の頭に乗っていた翠雨を俺の頭に乗せてくれた…ぺちぺちっぺちぺち(翠雨の額叩き)
「ありがとう、櫻ちゃん。宜しくな、翠雨」…ぺちぺちっぺちぺち(翠雨の額叩き)
「蒼穹。貴方も、大地さんの護衛をお願いします」…っかぁ~(蒼穹の鳴声)
綾目さんの呼び掛けに、綾目さんの肩に止まっていた蒼穹が、翼を開いてひと鳴き。蒼穹がやる気、満々(マンマン)じゃん
「ありがとう、綾目さん。頼むな、蒼穹」…っかぁ~(蒼穹の鳴声)
「大地さん、気を附けてよ~」
「ああ。それじゃ行くよ。極光、最後に花梨と一緒に降りて来てくれ。ではな!」
俺も軍手を嵌めて、左手で縄を掴み。下方を視ながら傾斜の緩い斜面を下りる感覚で降りて行く(注意:本来は両手で縄を持ち、山側を向いて降りて行くのが正しい!)。降りている時に感じたが、足元の緩みがほとんどなく、しっかりした感じなので、降りやすい
途中で縄が引っかかっていたりしたけど、問題(藪や獣に襲われる事)なく道(廃れた道)に出れた・・・まぁ~。1mほど足らなかったけど、視なかった事に使用・・・周りを視渡したが両側(山側、斜面側)に樹木が生い茂り、視晴らしはあまり良くないが、道(廃れた道)は問題なく使えそうなので、極光に連絡を入れる
『=こちら=大地=道は=寂れている=っが問題ない=順番=降りて=来てくれ=』
『=了=了解=』
よし、連絡も入れたし、後は待つだけやな。そう思いながら俺は、頭上を視上げた
☆★☆ 花梨 ☆★☆
…っくいくい(引っ張る)
急勾配の坂を覗き込んでいると、外套を引っ張られたので、下を視る。引っ張り主は極光だったようだ
「どうした?」
極光を視て、尋ねると。触手の一本を立てて(先端で丸を作る)、一本を下方を指差す身振手振・・・この場合は、身振触手振かな? その動作を視て
「次の人に降りて来いって、事か?」
極光に問い掛けると、触手を頭上? っに上げて、丸を作っている。正解の様だ。だが、順番をどうするか
「大地殿から、次の人に降りてくるように合図が来た様だ。誰が行く?」
「は~~い。私が行くよ~」
「・・・その次」
「では。私は、櫻さんの後にしましょう。花梨は私の後になりますね」
「はい。極光と一緒に降ります。綾目様は紅蓮と一緒に降りて下さい」
櫻ちゃんも心配ですが。綾目様に紅蓮を託す事にする。
「では、桃ちゃん。先ほどの説明した通り、縄を跨いで両手で持ち、ゆっくり慎重に降りて行って。くれぐれも無茶をしないように」
「は~い。それじゃ~・・・いきま~っす」
漆黒を首の後ろに纏わせて、桃ちゃんが降りだした。それを視ながら、未だに獣一匹、出くわさない事を不思議に思う。気配探知では、色々な気配は探知できるから、生き物は居るはず・・・襲われないのは良いけど、こうも姿を視かけないのは不自然なような。
暫くしてから、極光からの合図を受けたので、櫻ちゃん、綾目様(紅蓮附き)、自分(極光附き)の順で降りて行く
急勾配の坂を半ばまで降りた所で、岩が突き出しており、突き出た岩を超える様に縄が掛けられている。突き出た岩の先端から下を覗くと、大体2m程の段差があった
飛び降りる事にして、軍手を右手に2重(左手のを移す)で嵌めて、縄を右手で軽く持ち、飛び降りる・・・地面が近附いた瞬間に右手の縄を強く掴み、勢いを殺し、右手を緩めて、地面に降り立つ。
「ふむ。問題ないな」…にぎっにぎ(右手の開閉)
右手の状態を確認し、軍手を左手に嵌めなおして残りを下って行く
残り5m程で、下の道(下草に覆われた道)が視えて来た。それと共に、樹木の陰に居る綾目様、櫻ちゃん、桃ちゃんの姿も確認できた。後、もう少し っと思った所で。気配探知が、巨大な気配が急速接近中と伝えて来たのと同じく、自分は黒い影に覆われた…っえ!(驚)
咄嗟の事で固まってしまった所に、声が聞こえ
「花梨! とべ~~」
聞こえた声に、身体が無意識に反応していた・・・声に従って飛んでしまったのだ。斜面の途中で道まで5m。縄も手放している・・・飛んだ瞬間、入れ替わる様に、黒い影が斜面(自分の居た場所)に轟音と共に現れた!
…ッドォ~~~ン!(着地音)
自分は空中で黒い影と眼があった瞬間、やられる! っと、思い。身体を強張らせるが
…シュパ~~ン&っぐさ(矢が突き刺さる音)
、何処からが飛んで来た矢に、黒い影の意識が向いて九死に一生を得た上に、蒼穹と翠雨に片手づつ掴んで貰えたので、地面に叩き附けられる事もなかった(2匹が引っ張る事で、僅かに浮き上がり、落下速度が消えた為)
つづく
花梨の急勾配を降る場面を追加




