21、再出発
追記:アヤメさんに漢字を当て嵌めてみた⇒綾目
※アップ時に書き忘れです
21、再出発
☆★☆ 大地 ☆★☆
俺達は、送り込まれた出発地点に戻って来た。相変わらず、木々で囲まれた内側(地図では白マス表示)には生きのモノ気配がない。建造物らしき風化した跡があるから、閉じられた空間ではないだろうに。不思議な場所だな
「さて、皆。食事中に話した通りに準備よろしく~」
俺は皆に声を掛けて、罠発見を使用する事に。擬装だけは、屋敷到着時(霊獣郷内)に適用させた(皆が済ませている)
「 <<我が周囲 我が四方 隠蔽されし 仕掛けモノ 見いだせ 罠発見>> 」
「 <<我、ここに願う 影に潜みし 小さきモノよ 我が魔力を糧に 我が見聞を拡め 彼の虚実を暴く その姿を現せ 影蜂召喚>> 」
「 <<我が周囲 我が四方 生息するモノ 息を潜めしモノ その存在を探れ 気配探知>> 」
…ピコ~ン(詳細な地図)
…ブゥ~ン(蜂)×5
詳細地図(投影型の半透明丸画面(縁無))が立ち上がった。綾目さんと花梨も俺と同時に召喚や気配探知を唱えていたようで。綾目さんは、影蜂を呼び出し、何故か花梨が顔を顰めている
俺は状況に変化がないか、詳細地図をざっと確認してから視界の隅に押しやった。綾目さんも指示する為に立ち上がった所だ(召喚の為に屈んで地面(影)に手を附いていた)
「来てくれてありがとう。すみませんが、1匹は、この先にある村の跡地を…ピッ(指差す)。残りの4匹は、ここを中心に囲っている道らしきモノを調べて来てほしいのです。宜しくお願いします」…ペコリ(敬礼)
…ブゥブブゥ~ン(蜂)飛び散る
綾目さんの指示で、2匹が北(村の跡地)に、他の3匹が東・西・南にそれぞれ飛び立って行った。花梨は何か考え事をしている様子だ
「私にも、何か出来る事があれば良かったんだけど」
「・・・ん、適材適所!」
「そうなんだけど~」
桃ちゃんが何か気にしてるようだけど、櫻ちゃんみたいに割り切るのも手なんだけどな…ポリポリポリ(頬掻き)
「あまり気にしない方がいいぞ」
「・・・おじさんも、ああ言ってる」
「わかったよ~」
「所で、花梨。何かあったのか?」
「この場所に附いて、1つ分かった事がある・・・ここは。気配が乱されている、まともに機能しない」
「乱されている? 妨害電波みたいに、気配探知を妨害する何かがあるって事か?」
「ああ。気配探知が乱され、皆の気配も感じられない」
気になるな。いま居る場所が問題な・・・ ・・・ ・・・あれ? 今、気附いたが。幾ら防御結界を標的にして、攻撃系技能を試したが、廻りに被害がなくね? …キョロキョロキョロ(周囲視渡す)
「どうしたのですか?」
「・・・何かある?」
俺の行動に綾目さんと櫻ちゃんが何事かと聞いてくるし、花梨も気にしてる様子だ。まぁ~行き成り辺りを視渡したら気になるか
「いや・・・ちょっとな。まぁ~大した事ないさ」
俺の返事に、納得してなさそうだが。今は良いだろう・・・今後の事を考えて誰か1人、この場所に扉(霊獣郷)を設定しておきたいが・・・ゲームみたいに、空間転移系技能の複数登録みたいな事、出来ないかな…ポリポリポリ(頬掻き)
「そうだ、移動前に皆の扉(霊獣郷)設定を、この場所にしといてくれるか? ひょっとしたら初期設定みたいに既になってるかもしれんが」
「・・・ん。問題ない」
「おっけ~だよ」
「「分かりました」」
「・・・「「「 <<我が夢 我が想い 我が理想 遠き彼の地>> <<時の回廊>> 」 <<極楽浄土>> 」 <<雲上丘陵>> 」 <<黄泉の泉>> 」
…翠色の…黒色の…蒼色の…紅色の 球体(扉)×4
各自の扉(霊獣郷)が発現したので、この場所の登録は出来たはずだな
「ありがとう。それじゃ~取り敢えずは、村の跡地に向かう事にするか」
「・・・ん」
「は~い」
「待って下さい」
「わか・・・っどうしたました? 綾目様」
綾目さんからの停止が掛かった、何かあったか?
「何かあったか?」
「先程、影蜂から連絡がありました。詳しくは不明ですが。村の跡地に、大きな生物が居るそうです」
何? 大きな生物って・・・何を基準にしての大きさだ?
「綾目さん。その生物の大きさって判る? 大雑把でいいから」
「すみません。漠然としか伝わらないものですから・・・ただ、私達よりも大きいと思います」
ふむ。危険度は判らんが。今後の事を考えて一度、確認しておきたいが…ふむ・・・・・・(黙考中)
「綾目様。その生物は、村の跡地の中に現在も居るのですか?」
「はい。村の跡地内で食事中との事です」
む! 村の跡地内で食事か…ふむ・・・・・・(黙考中)
やはり、確認しておくべきだな。だが、万一の事を考えて、俺1人で動く方がいいな
「花梨」
「なんでしょう?」
「すまんが、皆の纏め役を頼みたい。俺は、報告のあった生物の確認をしてくる」
「それは・・・危険です」
「危険は百も承知だが、何か気になるんだ。一定時間が経過しても、戻って来なかったり、連絡がなければ、死んだものとして事後を頼む」
花梨に警告されたが、ここは譲るべきではないな
「・・・一緒に行く」
「御1人だと、何かあった時に対処がでいません。一緒に附いて行きます」
「怖いけど、皆で一緒の方が良いと思う」
「綾目様。それに皆さんも、大地殿に附いて行くのは非常に危険な事だと、理解していますか?」
花梨に後の事を頼んだ所で、櫻ちゃんに始まり、アヤメさん、桃ちゃんからも一緒に行動すべきとの意見を述べて来た。そんな皆に花梨が警告を告げている
「・・・僕達は誰1人、自身の能力を正確に把握できていない。危険、安全の判断基準が存在しない」
「花梨の心配も判ります。危険を避ける為に、1人が偵察に向かい、調べるてくる事が正しいのだと言う事は理解しています。でも、今は皆さんで力を合わせて進むべき時だと思います」
「この世界の知識や経験がない現状は、皆で力を合わせるのが最善だと思う。危険は覚悟すべき」
「皆さんが、その様に考えておられるなら、あえて反対はしません」
ぅお~い。警告を発した花梨が認めてもうたよ…ポリポリポリ(頬掻き)
「う~ん。皆の気持ちは分かったけど。この偵察は俺の我儘に近いんだけどな~」
「・・・偵察は、何かを感じたから。でしょ?」
「まぁ~な、村の廃墟にいる巨大生物? に附いて。今、調べておかないと後悔するような気がしてな」
「・・・ん、やはり皆で行くべき」
「皆さんで動く事に決まりですね」
櫻ちゃんの質問に答えたら。櫻ちゃんと綾目さんに皆での行動が決定してしまった・・・
「はぁ~(溜息) 分かった。但し! 俺、乃至は花梨の言う事を、ちゃんと聞く事!」
「・・・「「はい」」」
花梨は頷き、他は返事をしたので、よしとしよう・・・最悪、花梨に頼る事になるな
「じゃ、村の跡地(北)に向かうけど、順番は。俺、桃ちゃん、櫻ちゃん、綾目さん、花梨は最後尾を頼む・・・ <<氣よ>> 」
樹木の境目に向けて移動しながら、皆が頷くのを確認し、氣を薄く纏う。極光が張り附いた状態で使ってみたが、問題なく張り附いているな。う~む、影響を受けないのは、俺に攻撃の意思がないからか、極光に攻撃の意思がないからか不明だな
そうそう、花梨との対決後に仙氣操術(氣操術)のLvが上がっていたようで確認した所。強弱って言う氣の放射量を変動させる技が増えていた。この技を使用して最低放射量で使用中だ
準備が整たので、皆を見渡し(全員、氣(魔力)操作を使用して各霊獣を抱えている)、境目(樹木との境界線)を抜ける為に、右手を前方に附き出しながら進む。っと、境目と思われる所で、膜? の様なモノに触れた。そのまま押すと少の抵抗を受けるも、そのまま先に進む事が出来た
…ぶわわゎわゎゎゎゎゎ~~~ん(境界に接触)
通り抜ける時に、何かに包まれてた様な、得も言わぬ感触が全身を通り抜けたぞ!
目前には、事前に視えていた樹木(何の木か不明)が生い茂っている。樹木の間隔が狭い様な気もするが・・・附近には視界を妨げる様な背丈程の草(背高泡立草的なモノ)は生えていない様で、視界の妨げになっていなし。足元には枯れ木や枯れ草が殆どで、膝丈程の草(雑草?)が部分部分に密集している感じだ。ただ、樹木の間隔が狭い様な気もするが、暗さはなく、逆に明るいぐらいだ、後ろを視ると… 白っぽい壁がある・・・あれ?
「この壁から出て来たのか?」
不思議に思い、触ろうとすると、黒い影の様なモノが白っぽい壁に映りこみ。徐々に拡大してきているので、後ろに下がり、距離を置く事にした
警戒しながら視ていると、白っぽい壁から滲み出る様に、漆黒を抱いた桃ちゃんが出て来た。壁を潜り抜け・・・っいや、擦り抜けたって所か?
「大地さん、お待たせ~」
「お疲れさん、体の調子はどう?」
俺が考え込んでいると、何時の間にか桃ちゃんが傍に来ていた。その桃ちゃんなんだが精神力(ss)に余裕がなく、直ぐに底が附き添うだったので、やばくなった時点で背負う事を請け負っている。皆も承知だ
「まだ、大丈夫~・・・っあ、櫻ちゃんが出て来た」
桃ちゃんは、自身が出て来た場所を振り返りながら返事をし。ちょうど境界壁(境目の白っぽい壁)から出て来た櫻ちゃんを視附けた様だ。櫻ちゃんは翠雨を頭に乗せた状態で周りを視渡しながら此方に近附いて来た
「・・・お待たせ」
「うむ。苦しゅうない!」
「お疲れさん」
「・・・ ・・・ ・・・」…・・・・・(沈黙)
桃ちゃん。何処の時代の人ですか。しかも、櫻ちゃんに伝わってないぞ…ポリポリポリ(頬掻き)
「え~っと、ごめん…ペコリ(謝罪) 構わないよって事だったんだけどね」
「・・・ん」
桃ちゃんと櫻ちゃんの、ある意味、間抜けなやり取りを視ていると。蒼穹を肩に乗せた綾目さんが出て来て、周囲を視渡した後で此方に近附いて来た
「お疲れさん」
「お待たせ致しました」
「・・・おつ」
「苦しゅうない」
「何処か苦しいのですか?」
おおおおお。凄いぞ綾目さん、その返し。桃ちゃんが固まってるぞ。櫻ちゃんは他所向いてるし
「え~っと、御免なさい…ペコリ(謝罪) 何処も苦しくはないです」
「そうですか?」
あ~なんと言うか、助け舟だすか・・・
「あ~。綾目さん、綾目さんや」
「はい?」
「桃ちゃんの今の言葉は、そう言う意味じゃなくてな。時代劇とかで殿様が、配下・・・他の人にご苦労様って掛ける言葉だよ」
「そうなんですか?」
「ああ」
「判りました」
俺の説明に桃ちゃんが何度も頷いていた。綾目さんも一様は理解してくれたみたいだが。次、同じ事したらも~しらん。残ってるの花梨しか居ないが。櫻ちゃんは他人の振りで通したな
馬鹿なやり取りをしていると、境界壁から紅蓮を片手で抱いた花梨が出て来て、周囲に視線を飛ばして何かを確認している・・・何かに納得したのか此方に近附いて来た
「お待たせしました」
「お疲れさん」
「・・・おつ」
「苦しゅうない」
「お疲れ様です」
「ははぁ~」…ペコリ(最敬礼)
「「「「!!!」」」」…ぇえ(吃驚)
ぅえぇぇぇ。花梨が桃ちゃんに視惚れる程、綺麗なお辞儀をしているぞ。って、花梨には桃ちゃんの言葉の意味が判ったのか、しかも、それに附き合って挙げるとは、附合いがいいな! それに、俺も含めて全員が・・・そう、言った張本人の桃ちゃんも含めて全員が驚いてるぞ
「やっと判ってくれたよ~。ありがと~花梨さん」…ッガバ(抱き附く)
「花梨。凄いです」
「・・・ん」…ん(頷き)
驚きから覚めたのか、桃ちゃんが花梨に抱き附いてるよ。よっぽど嬉しかったんだな~。綾目さんと櫻ちゃんも関心している様子だ
花梨は、何とか桃ちゃんを落ち着かせれたのか。軽く、ぽんぽんっと桃ちゃんの頭を叩いている(軽くだぞ!)
「大地殿。気配探知を使用したまま、あの…ッチラ(白っぽい壁を盗み視) 壁? っを出て来たのだが、壁? っを出た瞬間に気配探知が稼働しはじめた」
「っお。そうなると…ふむ・・・・・・(黙考中) あの境界壁が探知系の技能の妨げをしていると言う事か」
「境界壁?」
「あの白っぽい壁の様なモノを表現してみた」
「なるほど… 大地殿の仰る通り、境界壁の向こう側には探知は働きません」
これは、境界壁に妨害系の何かが附加されてそうだな。それに、出る事は出来たが入る事は出来るのか?
「皆、すまん。ちょっと待っててくれ」
皆に断りを入れて、境界壁に近附いて右手を伸ばしてみる
…すぅ~~~~っべち(手が固いモノにぶつかる)
壁だ。間違いなく壁だ! 固い感じはするんだがなんだろな?・・・っと、言うか。潜り抜ける? 擦り抜ける? まぁ~どちらでもいいが、その時には膜・・・っいや、空気の層かな? っを、押しのける様に通って来たんだがな…ポリポリポリ(頬掻き)
入る事は無理そうだな、出る事のみ出来る一方通行の壁か・・・何時ぐらいからあるかわからんが、隠された何かが、あの中にありそうだな。考え事をしていると何時の間にか皆の所に戻っていた
「ただいま」
「・・・「「「おかえり」」」なさい」
「・・・何かあった?」
皆の所に戻ってきたら、櫻ちゃんからの質問が飛んできた。まぁ~普通は気になるわな
「花梨の報告を聞いた時にな、あの境界壁…クイッ(白っぽい壁を親指で指す) っを、出る事はできたが、入る事は出来るのかと思ってな。試して来たが、入る事は出来なかったよ」
「・・・だとすると、あの場所は何か重要な所なのか、隠された場所って事?」
「ああ。多分、そうだと思う」
「では。先ほど設定した霊獣郷への入り口は、誰か1人、残して置いたほうが宜しいですね」
綾目さんの指摘はもっともなんだが、誰に任せるかがな。任せた人物が自由に霊獣郷に行けなくなるからな~
「ああ。その通りだが・・・誰が残すべきか・・・本当は、出入口の登録先を増やす事が出来たら良いんだがな」
「・・・現状では、判明していないので仕方ない」
「じゃ~。私か、櫻ちゃん、綾目さんの3人の内から選ぶ?」
「出来れば、そうして貰えると助かります。現状では、自分と大地殿が単独行動(斥候など)をする事があると思われますので」
俺の愚痴の様な呟きを、櫻ちゃんに慰められたよ。桃ちゃんの発言を花梨が補強した感じだが、3人の誰かに押し附ける感じになるよな。これは…う~~ん(唸る)
「では。私が、受け持ちましょう。私が常に誰かと行動を共にすれば問題はありません」
「・・・1人は駄目。僕と綾目さんで交替で受け持つ。技能にLv表記があるから徐々にでも上げて行かないと駄目」
唸っていると、綾目さんが自分が受け持つと良い。さらに櫻ちゃんが2人で受け持つ事を進言してきた・・・ここは、櫻ちゃんと綾目さんにお願いしようか
「綾目さん、櫻ちゃん、すまないが頼めるかな」…ペコリ(謝罪)
「綾目様。櫻ちゃん。すみませんが、自分からもお願いします」…ペコリ(謝罪)
「〔乗り遅れた〕…小声 えっと、2人共、宜しくお願いします」
「・・・いい。僕が決めた事、気にしない」
「そうですよ。私や櫻さんは自分で決めたのですから。気にしないでください」
心良く引き受けてくれたけど。今度、何かあれば2人には楽をさせて挙げれる様に、頑張ろう
「さて、花梨。周りには危険になりそうな気配はないんだよな?」
「ええ」…こくん(頷き)
花梨の報告を信じて、先に進んで行く事にする。気配探知が、どの様に機能しているか俺には判らんからな、細かく聞いても仕方ないしな。花梨の判断に任せよう
「それじゃ、出発するよ~」
全員が頷いたので、慎重に出来るだけ、歩きやすそうな場所を歩いて行く事にする
つづく




