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20、霊獣武具の具現化=後篇=

20、霊獣武具の具現化=後篇=




☆★☆ 桃子 ☆★☆


 ・・・う・・・っう・・・っぐ・・・う・・・っうぐ・・・っぐぅ・・・ごほっごほごほ


 「まず~~~!!」…ッガバ(身を起こす)


 「っおっと」


 の・・・喉が・・・それに、吐き気が・・・


 「なに・・・なに・・・何が起こったの~」…キョロキョロ(左右視渡す)


 吐き気を堪えながら、廻りを見渡すと


 「大丈夫そうだな。しかし、行き成り身を起こすと危ないぞ」


 「え?」


 注意が飛んできたけど。私の事? ゆっくり左右を見ると、花梨さんが変な態勢で傍に居るのに気附いた。


 「・・・っあ、ごめんなさい」…ペコリ(敬礼)


 思い出した。具現化の影響で気絶した後に、SS(スピリチュアル)回復水を飲ませて貰うように花梨さんに頼んでいたんだった・・・あの不味いのはSS(スピリチュアル)回復水だったのね


 「問題ない。意識の混濁は収まったかい?」


 「はい。もう大丈夫です」


 「だったら、少量残ってるから飲み切ろうか」


 花梨さんが、SS(スピリチュアル)回復水が少し残った硝子麦酒柄附容器(ビール・ジョッキ)を口許に持って来てくれた。飲ませてくれるみたいだけど、飲まないとダメかな


 「飲まないとダメ?」


 「飲んどきましょう。どうぞ」


 「は~い」…こくこく(飲む)


 っうぐ・・・慌てて口許を抑えて、吐き気を抑える・・・ぅううぅううう・・・苦いよ~











 暫くして、吐き気が収まった。もう飲みたくない!


 「大地さん。この味、どうにかしてください」


 「あぁ~。現状のは試作型だからな~。改良は暇が出来るまで待ってほしい」


 「当分、このままですか」…ハァ~(溜息)


 「それとな、これも飲んでくれ」…スゥ~(差出す)


 「こ、これは」


 大地さんが別の飲み物を差し出して来た。また、不味いのを飲まされるの…いや~~~(ムンクの叫び)


 「大丈夫、大丈夫。これは汲みたてだから、初めに飲んだ御神木水(龍血)と同じで美味しいぞ」


 「ほ、ほんとですか?」


 「・・・ほんとう。SS(スピリチュアル)回復水みたいに手を加えてない」


 「美味しかったですよ」


 「美味かった」


 大地さんの言葉を証明するように、櫻ちゃんを筆頭に、アヤメさん、花梨さんも同調した。これなら期待できるかな


 「わ、分かりました」


 怖々しながら、大地さんから硝子麦酒柄附容器(ビール・ジョッキ)を受け取り、中の水を一気に飲み干した・・・あれ、ほんとに美味しかった


 「何の水だったんですか?」


 「LF(ライフ)回復効果のある御神木水(林檎)だよ。これでLF(ライフ)も全回復したはずだよ」


 大地さんの言葉に、慌てて <<ステータス>> っと念じて、確認してみた



 ≪ステータス≫


  名前・・・・・・(ウミ) 桃子(モモコ)

  種族・・・・・・◎天狗(真性(マコト))⇔人(疑似(イツワリ))

  性別・・・・・・女

  歳・・・・・・・14才(幼児)

  Lv・・・・・・・1

   LF・・・・・・32/32

   SS・・・・・・30/30


  ・・・・簡 略・・・・



 ほんとだ、回復してる。御神木水(龍血)と(林檎)の効果は分かったけど、SS(スピリチュアル)回復水の基になる水は、一体どこの水だろ


 「確認が終わったら、あっちの処理しような」…ピッ(指差す)


 ん? あっちの処理? 大地さんの指し示す方を視たら・・・っあ! 忘れてたよ~。それに漆黒(クロ)は大丈夫かな・・・今更だけど


 「漆黒(クロ)殿は大丈夫です。消耗して眠っておられるだけです」


 月夜見さんが、漆黒(クロ)を抱き上げながら教えてくれた。良かった~…っほ(安堵の溜息)


 後は、この器の上に浮いてる、黒色(クロ)の耀きを放つ、2本の杖(白と黒)だ。アヤメさんと花梨さんを参考にすると、一振りしたら輝きが弱くなって、消えてたはず


 近附いて左右の手で、1本づつ掴み取り、一振り・・・予定通り、黒色(クロ)い耀きが弱くなり杖に纏わり附いた・・・一呼吸後、風景に溶け込む様に消えた。2人と同じ結果だ・・・よし、問題なかった


 「ふむ」


 「・・・僕達と若干、違うね」


 「まぁ~、武具が武具だったからな」


 あれ?、大地さん達と、何が違うかったんだろ?


 「何か違いがありましたか? (ワタクシ)と花梨も桃子さんと同じでしたよ?」


 「・・・多分、武具の形式が違うから、違いがでたかも」


 「気になりますね、どのような武具だったのか見せ合いませんか?」


 アヤメさんが私達を代表して同じだった事を述べて、櫻ちゃんからの気になる発言が・・・花梨さんが見せ合う事を提案したけど、皆の霊獣武具を観たいっす


 「ああ。構わんよ。俺から呼び出そうか?」


 「・・・よろよろ~」


 「「お願いします」」


 「みせて~」


 「では、ちょっと待ってくれな」


 直ぐ始めるのかと思ったら、おじさんが断りを入れて何か確認をしている。なんだろ?


 「〔むむむ、初めに視た時に妖しいと思っていたが・・・〕…小声 ・・・よし、始めるぞ <<我が半身よ 極彩色(カラフル)の耀きと共に 来たれ 太極(ダブル)籠手(アーマー)>> 」



 …っほわぁ~ん(両腕が耀く)



 おじさんは何かを呟いた後に呪文を唱えだした、何を呟いたのかは、変わらなかった。それよりも、唱え終わった時に、両腕(手首から肘)に極彩色(カラフル)な耀きが纏わり附き、耀きが収まると共に。両腕を覆う様に防具(左右で色違いの白と黒)が取り附けられている


 「え~っと、両腕の防具が、大地さんの武具だよね」


 「籠手ですね。剣道や弓道で使われる腕を守るモノ」


 「守る事を主体の武具なのかしら? でも、楯ではないのですね」


 「・・・防ぐと言うより、逸らすのが狙い? 迎撃用(カウンター)に特化」


 「櫻さんの言う通り、籠手は受け流しが基本です。迎撃用(カウンター)も間違いではないですが、どちらかと言うと、格闘主体の近接戦闘用と言った所でしょう」


 「ふむ。何にせよ、速度と技重視の装備で間違いないの~・・・しかし、お主の能力値は」


 「ああ、器用さはそこそこだが、敏捷は皆の中で1番下だな、霊獣達含めても、下から2番目。俺と極光(オーロラ)鈍足組(コンビ)が出来上がった・・・幼児&幼獣の制限は無しと考えてだがな」


 大地さんと相方の極光(オーロラ)が、敏捷の1、2番目(下から)だから鈍足組(コンビ)って、安易的だよ。それに・・・他の能力、精神と運(技能で消滅してる)も最下位争いなんだけどね~


 「この武具に見合った近接戦闘の専門家(エキスパート)に成れる様に頑張るさ」


 「・・・達人になる! っと、言わないの?」


 「そうだな、志は高くが基本だな。接近戦闘を窮めるのもいいか」


 「・・・ん」


 「頼もしいですよ」


 大地さんは何処か遠くを視る様に言葉を発した。その言葉を聞いて、櫻ちゃんとアヤメさんが喜んでるね。他の人達は、凄く優しい眼差しを大地さんに向けてるのは、現状では窮めるのが無理なのを知ってるからだろうな~


 「さて。皆に言っとくぞ、召喚する前に今一度、 霊獣武具の心得 の詳細情報を視る様に。2回目移行の召喚に関する項目が増えてるからな。それを踏まえて、次に誰が呼ぶ?」


 「は~い。私がいくよ~」


 「ほいほい。桃ちゃん、ガンバ」


 え~と、 <<ステータス>> っと。え~~と、 霊獣武具の心得 心得っと・・・あった、詳細情報っと



 ≪霊獣武具の心得 詳細情報≫


  ≪霊獣武具を召喚、送還。並びに、能力を引き出す事が出来る。顕現中は心得が無くても普通の武器として使用できる。■但し、召喚(初回)の時は、陣を必要とし、触媒を用いて霊獣と共に、陣に精神力(ss)を流しながら呪文1を唱える。互いの魂の一部を捧げ、触媒を依代(カタチ)とし具現化する。生命力(lf)と精神力(ss)を消費する≫


  ≪2回目以降。召喚は呪文詠唱2、精神力(ss)と生命力(lf)を消費する。送還は念じるのみ≫


  ≪■ 陣・・・・自身の魂に刻み込まれた紋章≫


  ≪■触媒・・・・自身と霊獣の血(体液)≫


  ≪■呪文1・・・大気に満ちる方々よ 土に 水に 火に 風に満ちる力の煌きよ 悠久の時の中 幾千幾万幾夜を越えて (扉の色)の耀き纏い 陰陽交わる 我が半身となす 来たれ 我が身を守り 断ち切る刃よ 霊獣武具具現≫


  ≪呪文2・・・我が半身よ (扉の色)の耀きと共に 来たれ (指定)の(武具名)≫

           ※純白(トリック) ※漆黒(パワー) ※太極(ダブル)


  ≪■注1・・・・初回のみ。陣や触媒、生命力(lf)の最大値から90㌫、精神力(ss)の最大値100㌫が必要≫


  ≪注2・・・・霊獣武具には陰と陽があり、呼び出す時に指定する。純白(陽)の武具(技/凝縮系) 漆黒(陰)の武具(力/拡散系) 太極(対)の武具(陽と陰/一斉召喚)≫


  ≪注3・・・・2回目以降、召喚時に種類(陽、陰、太極)を選択する≫

           ※片側・・・精神力(ss)の最大値から10㌫を使用。顕現中は回復不可

           ※追加・・・生命力(lf)の最大値から8㌫を使用。顕現中は回復不可

           ※全て・・・精神力(ss)の最大値から10㌫と、生命力(lf)の最大値から5㌫を使用。顕現中は回復不可。片側を送還した場合、生命力(lf)が回復可能になる


  ≪注・・・・■表示は工程完了済み≫


  ≪・・・・, etc.≫



 うわ~。色々増えてる、何々、武具の召喚用の呪文、召喚する系統によって若干、変わるんだ…ふむふむ、ふむふむ(考え中)


 今回は、両方とも呼び出すから、太極(ダブル)を使うっと・・・よし


 「いきま~っす <<我が半身よ 黒色(クロ)の耀きと共に 来たれ 太極(ダブル)錫杖(ウェポン)>> 」



 …っしゅわぁ~ん(両手が耀く)



 唱え終わると共に、両手に黒色(クロ)い耀きが集まり、左右(親指側と小指側)に輝きが伸びて行き、弾ける様に黒色(クロ)い耀きが消えて。替わりに杖が出現した。落とさないように慌てて握り占めたよ


 少し振り回してみたけど、2本は邪魔になる~・・・今はいいけど、後で1本は戻そっと


 「・・・桃ちゃん。2本って邪魔にならない?」


 「邪魔だよ~。1本は後で戻す~」


 「魔法の補助具としては微妙ですね」


 「花梨。杖は魔法の補助具としては正しいのでは?」


 「桃ちゃんのは、杖と言うよりも、打撃にも対応した杖。錫杖だと思います」


 おおお。これ、打撃にも使えるの? 確かに、装備欄には霊獣の錫杖って記載になってるけど


 「・・・杖とは違うの?」


 「一緒だよ。ただ、括りが違うだけ。本来の杖は、補助のみに絞る事により効果を高めている分、打撃に弱いぞ。中には花梨の言った様に、打撃、又は他のモノの効果を高めたりするモノもあるよ。その分、補助の効果は微妙になっていくけどな」


 「そうだったのですか、為になります」


 「・・・なるほど」


 「そうだったんだ~」


 櫻ちゃんも私と同じ疑問を持っていたようだけど、大地さんが解説してくれた。感謝


 「さて、じゃ~次は~」


 「・・・ん。僕がいく」


 「ほいほい。 霊獣武具の心得 を見てからするんだよ?」


 「・・・ん」…ん(頷き)


 「ガンバれ~」


 次は櫻ちゃんだ~。けど、大地さんに念押しされてるよ~。


 「・・・いく <<我が半身よ 翠色(ミドリ)の耀きと共に 来たれ 太極(ダブル)九芒星宝珠(オーブ)>> 」



 …しゅううう~~(耀き集う)&っしゅぱ~ん(分離)



 唱え終わると共に、櫻ちゃんの正面に、翠色(ミドリ)の耀きが集い。明暗の附いた拳大の耀く玉が出来上がり、耀きが弾けると共に白と黒の2つに分かれた玉が櫻ちゃんの前に浮いている


 櫻ちゃんのは武器と言うより、何だろ・・・そう、地球(櫻ちゃん)と月(黒玉)と太陽(白玉)の惑星! ・・・っではなくて、地球(櫻ちゃん)の廻りを巡ってる人工衛星(白玉、黒玉)みたいだよ。何の役に立つか判んないけど


 「・・・あれ? 2つだけ?」


 「う~ん。念ずるとかして分離しなか?」


 ? 櫻ちゃんと大地さんが何か違和感を感じてるみたいだよ。何かあったのかな?


 「・・・分離も増殖もしない」


 「増やすのに、何か条件があるのかもな」


 「・・・そうかも。ざんねん」


 「まぁ~。その内、増やせるようになるよ」


 「・・・ん」


 何か判らないまま、2人で完結してるよ~


 「所で、櫻ちゃんの武具は、何系になるのかな? 武器や防具に視えないけど」


 (ナイス)です、花梨さん。私も気になってた~


 「・・・僕のは補助具。攻撃、防御、支援の効果を高める事ができるらしい」


 「補助具ですか。汎用性が高そうですね」


 そう言えば、櫻ちゃん以外、武具に関連した武術を覚えたよね? 私の杖術みたいに


 「櫻ちゃんのが1番、使いやすいのかな? 私達みたいに武具に合わせた技を、覚える必要ない?」


 「でも、逆に難しいのではないでしょうか? (ワタクシ)達の場合は、方向性が定まっています。櫻さんの場合は方向性がありません」


 「・・・方向性がない分、万能であり、器用貧乏に陥りやすい」


 「器用貧乏に陥るかどうかは、櫻ちゃんしだいですよ」


 「・・・ん」


 「さて、後はアヤメさんと花梨のみだけど。どちがら先に呼ぶ?」

 

 大地さんが、アヤメさんと花梨さんに召喚する順番を聞いてる


 「花梨。(ワタクシ)が先でいいですか?」


 「・・・分かりました。自分が最後にします。気を附けてください」


 花梨さんが少し考えて答えています。アヤメさん、花梨さんの順番で決まったみたい


 「それじゃ、アヤメさん。 霊獣武具の心得 を確認してから呼んでな」


 「判りました」…こくん(頷き)


 アヤメさんが大地さんに返事をした後、空中を眺めている・・・確認が終わったのか、何かに頷いてるよ


 「いきます <<我が半身よ 蒼色(アオ)の耀きと共に 来たれ 太極(ダブル)大鎌(ウェポン)>> 」



 …っしゅわぁ~ん(両手が耀く)&っかつん(地面叩く)&っがっしゅん(刃展開)



 唱え終わると共に、両手に蒼色(アオ)い耀きが集まり、左右(親指側と小指側)に伸び上がり、内側(親指側)に伸びた先端から中場までの幅で耀きが膨らみだし、緩やかに湾曲しながら外側(小指側)の先端部に向かって伸びて接触した時に、アヤメさんが外側(小指側)の先端部で地面を一突き。湾曲部分が内側(親指側)の部分を支点に展開したと同時に耀きが弾けて消えた。両手に死神の鎌(刃が長いすぎ)を持った淑女がいます・・・手に持つモノがモノだけど醸し出す雰囲気がね


 「でかいな~。桃ちゃんの錫杖もそうだったけど、アヤメさんの大鎌も片手で持つのは不向きだな」


 「はい。重量が軽いので、片手でも扱えるのですが、長さが邪魔をします。基本はどちらか一方を使う事になると思います」


 「だろうな」


 「・・・長いと取り回しが不便だから仕方ない」


 「うんうん。アヤメさんは(長い武器を持った)仲間だ~」


 「アヤメ様は、武器の特性から言って黒い方(陰)が宜しいかと思われます」


 花梨さんがアヤメさんに助言(アドバイス)してるけど。う~ん、黒い方って広範囲攻撃に適した方だよね? 死神の鎌(大鎌)だから、使用は振り廻し。範囲系・・・合ってる


 「黒い方ですか? 判りました。漆黒(パワー)大鎌(ウェポン)基本(メイン)で使用するようにします」


 「はい」


 そうだ。私も花梨さんに助言(アドバイス)を貰おっと


 「ねね、花梨さん。私はどっちが良いかな?」


 「そうですね~、武具の特性を考えると・・・桃ちゃんも黒い方が良いと思う。点より面を取る事を考えた方が建設的だと思う」


 「なるほど~」


 貫くより、吹っ飛ばした方が良いって事かな? 錫杖的に…ッジ~(凝視) 下(先端)は細いけど丸みがあるから突きは不向きって事だよね…ふむふむ、ふむふむ(考え中)


 「ふむ。最後は花梨だな。皆にも言ってるけど 霊獣武具の心得 を確認するようにな」


 「ああ。心得ている」…うむ(頷き)


 花梨さんは空中に視線を飛ばしてるので、確認していると思う


 「では <<我が半身よ 紅色(アカ)の耀きと共に 来たれ 太極(ダブル)大太刀(ウェポン)>> 」



 …っしゅわぁ~ん(両手が耀く)&シュバ~ン(振り下ろし)



 唱え終わると共に、両手に紅色(アカ)い耀きが集まり、外側(小指側)に小さく膨らみ、内側(親指側)に伸び上がり出した時に、花梨さんは両腕を上げて何かを祓う様に一気に振り下ろした。紅色(アカ)い耀きは振り切った時に弾けて消えた・・・凄くかっこいいぃ~・・・両手に刀を持って佇む姿は、威圧感が凄い~


 「迫力あるな~」


 「御侍さんです」


 「いいな~。私も刀が良かった~」


 花梨さん、羨ましい~。日本人なら刀に憧れるよね! あっちの世界でも、刀・・・っは、無理でも似たようなのないかな~・・・最悪、鍛冶技能を修得して刀を造るって手もあるけど、最終手段にしたいな~


 「やはり手に馴染む。まさか、この様な場所で愛刀を手に入れれるとは思わなかった」


 「その口振りだと、刀を探していたのか?」


 「ああ。自分が修めていた剣術は刀術と言われる古武術でな。師匠の下で練習用に使わせて貰っていたのだ。もっとも、数打ち言われる粗悪品だったがな」


 うわぁ~。花梨さんって刀術を修めてたんだ。凄い! 私は剣道をちょっと齧った程度だよ~


 「なるほどな。ん? でも、見つからなかったのか?」


 「自分が手に入れられる値段で見つかるのは、打刀と模造刀ぐらいでな。太刀は、とてもじゃないが手に入れられる値段ではなかった」


 「打刀? 太刀と模造刀の違いは分かるが。太刀と打刀の違いは?」


 「簡単に言うと、腰に差した時の刃の向きが上か下かの違いだな。他にも反りの深さや刀身の全体的な幅の違いとかがあるがな」


 「なるほどな~。それは知らなかったな」


 …うんうん(頷き) 私も知らない。刀と模造刀の違いぐらいかな知ってたのは。太刀に附いては刀の一種って認識だったし、打刀は初めて聞いた


 「普通はしらないさ。それ「花梨。刀の話は後日にして下さい」・・・申し訳ありません」…ペコリ(謝罪)


 「いえ、良いのですよ」…ふるふる(頸振り)


 アヤメさんが花梨さんの話を遮るなんて、何かあるのかな?


 「・・・皆の武具を視て、思ったのが。おじさんが防御主体(楯)、花梨さんが攻撃主体(近距離)、花梨さんが範囲主体(中距離)、桃ちゃんが呪法具(遠距離)、僕が補助具(支援)。役割が被ってない!」


 「言われてみたら、そうですね」


 「凄い偶然~」


 櫻ちゃんに言われて初めて気附いたよ~


 「確かにな。後、盗賊系が居たら理想的なPTだな」


 「・・・おじさん。盗賊役がんばる」


 「この中で、盗賊に1番向いてるのは・・・っ俺か」…がっくり(凹)


 「大地さん。どんまいです」


 櫻ちゃんの言葉に落ち込んだ大地さんを、アヤメさんが(フォロー)めしだした


 「さて。これで全員、呼び出せたな。でだ、そろそろ昼時なんだが・・・存在移行まで確認してから、昼にしようと思うけど、どう?」


 「・・・それでいい、昼はこっちで食べる?」


 「(ワタクシ)もそれでいいです」


 「自分も、先に用事を済ませてから昼の方がいい」


 「私も~。昼は後でいいよ~」


 大地さんの意見で、昼ご飯は後回しに決まったよ。ただ、お爺さんと月夜見さんは、どうするのかな? 疑問に思ってると


 「昼は皆で食べようと思う。勿論、じいさんと月夜見さんも一緒にどう?」


 「ふむ。御相半にあずかろうかの」


 「宜しくお願いします」…ペコリ(敬礼)


 大地さんがお爺さん達に聞いて、一緒に食べる事になった~。何か楽しみだよ~


 「ほな。やる事やるか~」


 大地さんは宣言後、空中を視出した


 「よし。皆、これを視てくれ」



 ≪存在移行(真性(マコト)疑似(イツワリ)) 詳細情報(開示中)≫


  ≪全身を精神力(ss)で覆い、嘗ての姿を纏う。能力と技能に抑制が掛かり、時間制限がある≫


  ≪呪文1・・・我が内に眠りし 大いなる力よ 我が身を封じ 時の彼方へ 失われし 魂の器を 真性(マコト)を隠す 疑似(イツワリ)(コロモ)と成せ 存在移行(封)≫


  ≪呪文2・・・我を身を封ずる 疑似(イツワリ)(コロモ)を解き放ち 真性(マコト)を晒す 存在移行(解)≫


  ≪注1・・・・効果時間は半日(12時間)。時間表示(カウントダウン)あり≫


  ≪注2・・・・解除は、呪文2を使用。又は、時間経過で解除される。時間経過の場合、冷却時間(クールダウン)が発生する≫


  ≪注3・・・・能力値と固有技能の制限(抑制)あり≫


  ≪注4・・・・精神力(ss)の最大値から50㌫を使用する≫


  ≪・・・・, etc.≫



 大地さんが存在移行の詳細情報を視せて来た。注意事項が色々あるけど・・・嘗ての姿って、変化する前の姿の事だよね?


 「これを視たら、皆も予想出来ると思うが、人の姿を取ると言う事は、依然の姿に戻るって事だと思う。技能の制限も依然と同じ扱いだと思う。ただ、能力値の制限が不明だがな」


 「確かに。大地殿の言う通り、能力値の制限以外は予測が附く」


 「・・・ん。でも、ここで能力値の変動が起こるか否かで、おじさんが前に話した数値として視える変化か、視えない変化なのかの結果がでる」


 「そうですね」


 「っあ!(驚) ほんとだ。良く覚えてたね櫻ちゃん」


 「・・・当たり前」


 …っうぐぅ(困る) 私、忘れてたよ~…シクシクシク(泣)


 「じゃ、俺から使うな <<我が内に眠りし 大いなる力よ 我が身を封じ 時の彼方へ 失われし 魂の器を 真性(マコト)を隠す 疑似(イツワリ)(コロモ)と成せ 存在移行(封)>> 」



 …ぶわぁ~ん(溢れる耀き)&ふわぁ~(薄れて消える)



 大地さんの身体が極彩色(カラフル)な耀きが包み。暫くしたら、薄れる様に耀きが消えていき、大地さんが依然の姿で、現れた


 「ふむ・・・何か身体を抑え附けられてる感じがするな」


 大地さんが身体を色々動かして、確認してる


 「時間表示(カウントダウン)は常に視界の隅に表示されるみたいだな。固有技能は思った通り、全て使用不可か・・・能力値の数値変更は無しっか。これは額面通り受け取ってたら、不味い事になってたな」


 時間表示(カウントダウン)が常に視界に入るって、邪魔にならないのかな?


 「・・・能力値は感覚的に掴まないといけないと言う事になる?」


 「ああ。もっとも情報が少ないから正確な事は言えんがな・・・それに、自身の能力を正確に掴むまで暫く掛かるかもしれんな~」…ハァ~(溜息)


 「徐々に掴んでいくしかあるまい」


 「そうですよ、大地さん。数値が反映したとしても、(ワタクシ)達には正確に測れなかったと思います」


 「まぁ~、確かにな」…ポリポリポリ(頬掻き)


 溜息を附いてた大地さんが、アヤメさんと花梨さんに諭されてる。何か新鮮な感じが受ける~


 「・・・ん。僕達も存在移行を使用する」


 「そうですね」


 「ああ」


 「うん」


 「誰からいくんだ?」


 櫻ちゃんの言葉に、私とアヤメさんと花梨さんが答えて、大地さんが順番を聞いて来た


 ここは1つ、私からいく~っと、答えようとした時に


 「・・・残りの皆でやる」


 「そうですね。そうしましょう」


 「まぁ~、問題ないでしょ」


 「・・・ はぁ~い」


 少し反応が遅れた~、でも仕方ないよね


 「ほいほい」…っふ(苦笑)


 「・・・いくみ 「「「 <<我が内に眠りし 大いなる力よ 我が身を封じ 時の彼方へ 失われし 魂の器を 真性(マコト)を隠す 疑似(イツワリ)(コロモ)と成せ 存在移行(封)>> 」」」」



 …ぶわぁ~ん(溢れる耀き)&ふわぁ~(薄れて消える)×4



 唱えると共に、廻りが視えなくなった上に、身体が全周囲から抑え附けられてる感じが徐々に強くなってきた~。圧力が半端ない!


 暫くして、徐々に廻りが視えて来た。廻りからの圧力は消えないけど、変化は終わったみたい。視界の隅に何かの数値が・・・って、これが時間表示(カウントダウン)か。眼障りって程でもない、良かった


 皆も変化は終わったみたいで、前の姿に戻ってる


 「うぅぅ~~。物凄く窮屈に感じるよ~」


 「確かに、かなり動きを阻害しますね」


 「・・・少しきつい」


 「重くなってしまいました。体重が増えた訳ではありませんが、精神的に来るものがあります」


 「・・・「「それは言わないで」」」


 アヤメさんのキツイ一言に思わず、突っ込んでしまった。他の2人も同じ気持ちだった様で安心した


 「まぁ~、なんだな。人の身体が如何に低い能力か良く判るな」


 「確かに。人に変化して、抑制が掛かるの能力が劣っている証拠だろう」


 「・・・存在移行。解く?」


 「いや。俺はこのまま、時間経過で解けるのを待つ。冷却時間(クールダウン)が気になるし、試して置いて損はないはずだ」


 「・・・ん、了解。他の皆はどうする? 僕はおじさんに附き合う」


 「(ワタクシ)も附き合います。解除は何時でも試せますし、自身でも試してみたいです」


 「自分も時間経過を試そう。ただ、移動する時には警戒は強めにすべきだな」


 「私も~。皆に附き合うよ~」


 「・・・じゃ、お昼にしよう。お腹空いた」


 「判った。取り敢えず、屋敷に戻って料理しるから。もうちょい我慢してな」


 大地さんの言葉に、皆で頷いて屋敷に向かいます。今の言葉から、大地さんが昼ご飯を作るのかな?











 お昼は、私の予想通り、大地さんが手料理を振る舞ってくれた。花梨さんと月夜見さんも手伝っていたけど・・・


 戻る途中で、大地さんと月夜見さんが食材の事を話していて、月夜見さんの持ち込みの食材も少しは合ったようだけど。櫻ちゃんが、アイテム収納庫<複合>内に食材が眠っている事に気附いて、大地さんに質問していた


 大地さんも忘れていたようで、何でも私達と会う前に極光(オーロラ)と修行(料理も含む)の為に仕入れてたのを忘れてたみたい。なんだかな~


 っで、実際に入っていたのが。少量の野菜と10数個のうどん、焼きそば、缶詰(全てシーチキン)と、10キロのお米(◇◇産)などだよ。今は屋敷の冷蔵庫に移してあるけど、数日で無くなる程度の食材だよ。早く街に行って食材を購入しないと。ただ、お米に関しては、大容量屋外収納庫内に白米と玄米が大量にあるので、暫くは心配ないかな。最古の世界にも、お米があると嬉しいな~ 


 料理は焼うどんだったよ、私と櫻ちゃん、製作者の大地さん以外は初めてらしく(アヤメさんと花梨さんが食べた事がなかった事に吃驚だった)、興味深く食べていた。味は美味しかったけど、濃かった様に感じた(ケチャップの掛け過ぎだよ~)


 お昼も食べ終わり、お爺さんと月夜見さんに見送られて、大地さんの紋章陣(門)から最古の世界に戻った




             つづく

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