19、霊獣武具の具現化=中篇=
19、霊獣武具の具現化=中篇=
☆★☆ 櫻 ☆★☆
僕達(僕、おじさん、月夜見さん)は、転送円から1番近い、僕の紋章陣(4時)に到着した
僕はおじさん達に頷きかけて、翠雨と共に紋章陣(門)の中央に赴き、月夜見さんから渡された器を置いて、翠雨と僕の指先を切って血を器に溜めて行く。指先を切った時に使ったのは。皆と一緒のサバイバルナイフ(市販品)の方を使った
「・・・翠雨。もう良いと思う」
器の8分まで溜まったので、翠雨に声を掛け、次の工程に進む事を伝える
器を中心にして離れあい紋章陣(門)の中場(端と中心の間)まで下がり、両手両膝を附いて(翠雨は寝そべる様に)詠唱を始める
「・・・ <<大気に満ちる方々よ 土に 水に 火に 風に満ちる力の煌きよ 悠久の時の中 幾千幾万幾夜を越えて 翠色の耀き纏い 陰陽交わる 我が半身となす 来たれ 我が身を守り 断ち切る刃よ 霊獣武具具現>> 」
…ぶくぶくぶく(泡立ち) ッパァ~~(翠の耀き) スゥ~~~~(昇る)
眼を閉じて、集中しながら呪文を唱える。氣(ss)が両手を伝って紋章陣(門)に流れて行くのを感じる事が出来た。徐々に量が増えていき、唱え終わると主に一気に持ってかれた。それとは別に、氣(ss)とは違う何かが全身から放射されてるのも感じる事が出来た、これが生命力(lf)と思う。此方の放射量は終始、同じだった。唱え終わると、物凄い脱力感に襲われて仆れ込んだ。このまま眠りたい・・・
・・・うとうとしてると、誰かの声が
「・・・ちゃん。・く・・ゃん。・くら・ゃん。・くらちゃん。櫻ちゃん」
おじさんに呼ばれてる。何とか眼を開けると。おじさんの顔がまじかにある
「櫻ちゃん。大丈夫?」
「・・・だ、いじょうぶ」
声を出すのも辛いけど、大丈夫な事を頑張って伝える事ができた
「櫻ちゃん。飲めそう?」
「・・・く」
「く?」
「・・・口移し」
おじさんの唇を見詰めながら要望を伝える。この時をおいて他にない!
…ぺちん(軽く叩く)
「もっと大きくなってからな」
「・・・ぶぅぶぅぶぅ~」
口を尖らして抗議したけど、聞き流されてる。残念、おじさんからの口移しは、次の機会に持越し・・・僕からの口移しは、おじさんに飲ませる時に実行するけどね
「ほら。不味いけど、SS回復水やから、ゆっくり飲み」
おじさんが口許に、SS回復水の入った硝子麦酒柄附容器を持って来てくれらので、ゆっくりと飲んでいく・・・何回か噎せたのは仕方ない。ほんとに不味いよ、これ
「・・・おじさん。これ、もっと味をどうにかして欲しい」
おじさんに、おじさんが持ってる空の硝子麦酒柄附容器を指さしながら抗議する
「まぁ~、時間のある時に、改良を試みるよ。当分は我慢してくれ」
味に関しての改善は、先送りみたい…ハァ~(溜息)
っと、それより。翠雨は無事かな? それと武具はどうなったんだろ
「・・・翠雨と武具は?」
「ああ、それなら」
「翠雨殿は無事ですよ。疲れて眠ってしまわれています」
月夜見さんの声にホットした。肝心の翠雨は月夜見さんに抱きかかえられてる。翠雨の方を伺った時に、器(血を溜めた)の上方に、翠の耀きを発する白と黒の玉が、浮いているのを発見した
「武具に関しては、無事に出来上がった様だよ」…クイッ(親指で指す)
おじさんが器&翠雨の方を指差している。実際は、おじさんが指差す前に判ったけど気にしない
おじさんに補助されながら立ち上がった、疲労感とは違う気怠さが抜けない
器(翠色の耀きを発する白と黒の玉)の傍に近附いて、翠色の耀きを発する2個の玉に手を差し伸べると。両方共に弾けた…ぇえ(吃驚)
…パ~ン(弾ける) ヒュン ヒュヒュ~ン(移動)
白玉と黒玉が、それぞれ複数に分かれたみたい。数は・・・多分、9個づつだと思う。耀きは弱まり、纏わり附くような感じに抑えられて、僕の廻りに浮遊している
…ッシュ ッシュシュシュ(線) ボワワァ~ン(耀く)
各玉から一方向に向かって翠色の耀きを発した。耀きは玉と玉を結ぶ線を描いているよう。描き終わったのか、全体が(玉(白と黒)と線)が耀き出して、そして消えた・・・あれ? 白玉と黒玉も消えたよ~…キョロキョロキョロ(周囲視渡す)
「櫻ちゃん。多分、送還されたと思う。再召喚したら出現すると思うよ」
「そうですね。大地殿の認識で間違いないでしょう」
おじさんが自分の予想を述べた後に、月夜見さんが肯定した。う~ん、ここは再召喚すべき?
「櫻ちゃん。まずは ステータス を確認して」
迷っていると、おじさんからステータスの確認する事を進められた・・・そう言えば、お爺さんからも、定期的にステータスの確認をする様に指摘されていた。 <<ステータス>> っと、念じる
≪ステータス≫
名前・・・・・・本 櫻
種族・・・・・・◎龍人(真性)⇔人(疑似)
性別・・・・・・女
歳・・・・・・・12才(幼児)
Lv・・・・・・・1
LF・・・・・・-4/46(赤文字表記)
SS・・・・・・34/39
・・・・簡 略・・・・
ステータスを確認すると氣(ss)が全回復している事と、LFが赤文字表示になっている。気怠さの原因はこれかな? おじさん達にも見える様にする
「ふむ。詳細情報(霊獣武具の心得)にも、初回のみ生命力(lf)の90㌫(変動値)を使用とは書いてあったが・・・実際に見ると。結構な怖さを感じるな」
「なるほど、そう言う事でしたか。実際に文字で見るのと体験する事で感じる事はには、違いが発生しますから気を附ける事を申し上げます」
「ああ、そうだな」
この気怠さは、生命力(lf)の低下で起こっていたんだ。数値で見たら4ポイント残ってるけど、どの程度の怪我で幾つ下がるか不明だから、おじさんの怖さも判る
「櫻ちゃん、再召喚はLFが回復してからにしようか」
「・・・ん」
「櫻さん。はい」
「・・・ありがとう」
月夜見さんから翠雨を、受け取り抱きかかえる
「次に行くか」
「はい」
「・・・ん」
おじさんの言葉に頷いて、外周(石レンガ)沿いに、おじさんの紋章陣(0時)に向かう事に
おじさんの紋章陣(0時)に附いた。おじさんは極光を連れて紋章陣(門)に入って行き、中心附近で器を置き、サバイバルナイフで指先を切り、極光が伸ばした触手の先端を切って体液を流し込んでいる。器に溜め終わったようで、器から距離(器を中心に離れる)を取り、両手を附いて呪文を唱え出した
「 <<大気に満ちる方々よ 土に 水に 火に 風に満ちる力の煌きよ 悠久の時の中 幾千幾万幾夜を越えて 極彩色な耀き纏い 陰陽交わる 我が半身となす 来たれ 我が身を守り 断ち切る刃よ 霊獣武具具現>> 」
呪文の途中から、極彩色な耀きが器から立ち昇り、筒の様なモノが迫り上がって来た。合計2本(白と黒)? 器の上方に極彩な耀きを纏って浮いている
…ッドタン(仆れる)
何かが仆れる音が・・・って、おじさん!
極光には月夜見さんが向かってくれたので、任せよう。おじさんには僕だ~~~…ニヤリ(悪戯笑)
おじさんの傍に翠雨を置いて、おじさんを揺する事に
「・・・おじさん、おじさん」…ユッサ ユッサ(揺さ振り)
「ゆ~ら、ゆ~~ら」
「・・・おじさん。余裕あるね」…ジット~リ(半眼)
「身体は、動かん、っが、思考、低下は、何回も、経験、してるか、っらな」
「・・・じゃ、飲む?」
「頼む」
「・・・ん」
おじさんの返事を聞いて、おじさんを抱えてから
…ぐびぐび(口含む)
「ちょ、もご・・・」…ごくごく(飲む)
口移し成功! 続けて飲ませていく
「・・・ん、御馳走様」…御馳走様(♪)
「はぁ~(溜息) 取り敢えず、ありがとう。っで、なぜ口移し?」
「・・・ん。したかったから」
「そう言う事は、もっと大きく、もご・・・」…っちゅ(kiss)
「・・・ん」…御馳走様(♪)
「はぁ~(溜息) 取り敢えず起きるは」…ポリポリポリ(頬掻き)
ちょっとやり過ぎたかな? おじさんが不機嫌そうに起き上がった
「櫻ちゃん」
「・・・はい」
「俺の理性も、それほど強くない・・・自分を抑え附けるにも限度があるんだわ」
っえ、それって、僕もそういう対象に視てくれてるって事? 歳が問題なだけで?
「・・・アヤメさんと一緒ならいい?」
「あぁ~・・・まぁ、アヤメさんと一緒の時ならな」
…っば ぎゅ~~~(抱き附く)
「っとっととと」
おじさんの言葉に、嬉しくて抱き附いてしまった
…トントントン(肩叩く)
暫くして、おじさんに肩を叩かれた。離れたら、頭を撫でてくれた後、おじさんは器の方に向かって歩きだした・・・っあ、忘れてた
「月夜見さん。極光は大丈夫ですか?」
「ええ。問題ありません。今は眠っておられる様ですよ」
おじさんが、月夜見さんに極光の事を聞きながら器に近附いています。僕も翠雨を抱き上げておじさんに附いて行く
「済みませんが、もう暫く、抱いてて貰っていいですか?」
「分かりました」
月夜見さんも、極光を抱きかかえて近附いて来ている
おじさんは器の傍で立ち止まり、極彩色に耀く物体を観察している。浮遊している物体が何なのか僕には分からない、武器とかではないと思うけど。なんだろ
「・・・おじさん」
「ん、どうした?」
「・・・浮遊している物体は何? 武器に視えないけど」
判らないので、おじさんに聞いてみる事にした
「防具だよ。腕を守る為の物。っで、合ってるはず」
「・・・部分装備? 楯ではないよね?」
「確かに部分装備だな。籠手って言われる腕用の防具だよ。楯とは違い、攻撃を防ぐと言うより、腕を守る為の物だよ」
おじさんは説明の終わりと共に、耀く籠手(白と黒)に手を伸ばし。触れる手前で、籠手(白と黒)が弾け、極彩色に耀く光が、おじさんの両手を包み込んだ
耀きが凝縮されると、おじさんの両腕に薄らと極彩色に耀く籠手(右手に白、左手に黒)が収まっていた
「ふむ・・・問題ないみたいだな」
おじさんは両腕を見た後、動きに支障がないか確認していた
確認が終わった辺りで、籠手が薄らと透き通る様に徐々に形が視えなくなって、消えた
「ふむ。櫻ちゃんのを見た時に思ったが、初期起動時は形の精製で使用された生命力(lf)と精神力(ss)は消費されるみたいだな。2回目以降は召喚して見ないと何とも言えんか・・・」
「御2人の武具を拝見させて貰いましたが、命宿りし武具の様ですね」
「・・・命宿りし武具?」
「武具に宿る能力を、武具自身が判断して行使する事が可能な武具の事です」
「武具が思考し最適な行動を自律的にすると言う事か?」
「いえ。使用者の行動を読んで最適な能力を使用する事の出来る武具の事です」
「・・・どう違うの?」
「使用者の行動を読むのは、命宿りし武具になり。その上位に当たるのが、思考し行動する、魂宿りし武具になります。こちはらは意思の疎通が出来ます、平たく言うと喋ります」
「・・・喋るの?」
「はい。性格により変わりますが・・・人が武具になったと思って貰えれば宜しいかと」
「・・・凄いですね。魂宿りし武具って・・・僕達のは、命宿りし武具だから喋る事は出来ないって事でいい?」
「はい」
う~ん、でも。 <<ステータス>> っと念じて、ステータスを表示した
≪ステータス≫
名前・・・・・・本 櫻
種族・・・・・・◎龍人(真性)⇔人(疑似)
性別・・・・・・女
歳・・・・・・・12才(幼児)
Lv・・・・・・・1
・・・・簡 略・・・・
装備
武器(主)・・・霊獣の九芒星宝珠(Lv1)
(予備)・・サバイバルナイフ(神具)
防具(頭)・・・ー
(胸)・・・ー
(腕)・・・皮製手首巻縄楔付×2 (製作者、大地)
(足)・・・ー
(外套)・・外套(全身)(耐水(全)、耐暑(小)、耐寒(小)、衝撃吸収(小)、対刃(小)、自動修復(小)、機能追加)
装飾品/10・・ー
・・・・簡 略・・・・
装備の項目が・・・あったあった。え~っと、武具の名前の横にLv表記がある。 って事は、何時か進化でもするのかな? もしするなら楽しみではある
「月夜見さん、使用者の行動を読むって言ったよな?」
「はい」
「では、今はまだ、無色って事かな?」
「いえ、既に行動はある程度、読めるのではないかと思われます」
初めて呼び出して、まだ使用してないのに行動を読めるの?
「・・・初めて具現化した所だよ?」
「体液を使用しましたので、情報が流れているとみた方が宜しいかと」
「なるほどな」
おじさんは理解したみたいだけど。血でそこまで判るモノなのかな・・・最新の技術なら、解析できる っのかな…???(疑問符) 月夜見さんの言葉だと、命宿りし武具には、最新の技術より上の解析技術を宿してると言う事かな?
「ふむ。さて、ここで話し込んでても仕方ない。皆と合流しようか。それとも、先にLFの回復に向かう?」
「・・・何処で回復できるの?」
「アヤメさんの御神木(林檎)の水でLFの回復ははかれるよ」
「・・・桃ちゃんの紋章陣(10時)を覗いて、誰も居なければ、回復に向かう。居れば先に合流でいい?」
「おk。その案で行こうか。月夜見さんもそれでいいかな?」
「はい。問題ありません」
「ほな、いこか~」
おじさんは、月夜見さんから極光を受け取り歩き出した。僕も翠雨を抱いたまま、おじさんに続いた。月夜見さんも附いて来る
10時半にある転送円まで来たけど、10時にある紋章陣(桃ちゃん用)には人影が見当たらない事を確認して、おじさんを見上げた
「まだ、到着してないみたいだな。2度手間になるかもしれんが・・・先にLFの回復に向かうか」
「・・・ん」…ん(頷き)
「分かりました」…コックリ(頷き)
おじさんの言葉に頷いて、転送円に乗る。おじさんと月夜見さんが乗った所で移動した。どういう基準で転送が始まるのか良く判らない
取り敢えず、2層目に来たので9時にあるアヤメさんの御神木(林檎)に向かう事にする
着いた。早速、おじさんが空の硝子麦酒柄附容器に御神木水を汲んで、僕に差し出して来る
僕は受け取り、おじさんを見てから一気に飲み干した。LFが全快したのを確認
今回の御神木水(龍血、林檎)を飲んで思ったけど。直接、汲んで飲む分には美味しいのに、おじさんが手を加えた御神木水(桃)は不味かった・・・元々の御神木水(桃)が不味いのか、おじさんの手の加え方に問題があるのか、どちらだろう?
「言っておくが、どの御神木水も味は違えど、美味しいからな。不味くなったのは俺の腕が悪いからだ」
「・・・っうえ」…ぇえ(吃驚)
僕は、驚いておじさんを視た。まるで、僕の心を読んだように、的確な答えを返されたからだ
「やはりか」
「櫻さん。複雑な表情になっていましたよ」
そ、そんなに顔にでてたかな~…なでなで(頬撫でる)
「さて、皆の分も汲んだし。戻るか」
「・・・ん」
「・・・ん」…ん(頷き)
「はい」…コックリ(頷き)
おじさんの言葉に頷きで答えた。しかし、何時の間に皆の分を汲み取ったんだろ。気附かなかった
10時半の転送円で1層目に戻って来ると、近くの紋章陣(10時)から黒色い光が立ち昇るのを確認出来た
「おっ。丁度、良い頃合だったみたいだな」
「場所から察するに、桃子さんですね。皆さんの秘力の耀きは、綺麗で興味深い色です」
「・・・秘力?」
「森羅万象、全てのモノが宿す秘められた力の事です。皆さんで言う所の、生命力(lf)や精神力(ss)の事を指しています。それと、各自の才覚で色が附くのです」
「・・・僕達の扉(&武具)が発した色の違いは、才能が違うから?」
「そうなります。〔それに、単色や多色(複数の色が絡み合う)などは有りますが、変化する色など・・・〕…小声」…ッチラ(盗み視)
今、何か気になる事を言われたような
「・・・ん、何?」
「何でもありません。それよりも合流をされませんか?」
「そうだな。ここで話してても仕方ない。落ち合おう」
少し気になるけど、答えて貰えないので仕方ない。合流すべきなのも確かだから
「・・・ん」
「はい」
紋章陣(10時)に到着してみると、花梨さんが桃ちゃんを抱きかかえて、SS回復水を飲ませている・・・っのかな?
桃ちゃんに意識が無い様子。って、花梨さん、よく飲ませる事が出来るな~。観察使用とした時に
「花梨。また無茶な飲ませ方してるな」
「仕方ありません。本来は邪法の一種ですが、ようは使い方しだいです。今回は本人の希望もありましたから」
「そうか・・・ふむ。桃ちゃんの様子から察するに。魔力系の人達は意識喪失になるのか」
「・・・意識喪失? 意識不明じゃないの?」
「ん? 意識不明だと植物状態。一時的に気絶、又は失神の事を指す時は意識喪失だったはず」
「そうですね。今回の場合は、意識喪失で宜しいかと。あくまでアヤメ様と桃ちゃんの症状から判断して。っと、附きますが」
喪失と不明の違いって・・・って、そうじゃなく。アヤメさんと桃ちゃんが精神力(ss)を使い果たすと、SS回復水を飲ませるのも大変だよ。っと、言うよりも、花梨さんにしか飲ませられないのでは?
おじさんは、花梨さんの答えに納得したのか、アヤメさんとお爺さんの下に。月夜見さんは、既にお爺さんの下に居たりする、早い!
僕も花梨さん(&桃ちゃん)のもとを離れて、おじさん達の場所に行く事にする
つづく
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