1、呼び止められる
1、呼び止められる
ある日。暇潰しがてらに散策していると◇◇神社まで来たので、お参りして行こうと思い鳥居をくぐると、藁敷物を敷いて座った状態で船を漕いでる(座った状態で寝てる)じいさんがいた。その前を通り過ぎた所で後から声が
「待て、そこの おっさん」
「???」
周りを見渡して見るも誰もいない・・・って事は俺か? 振り向き俺自身を指させば頷くので、呼び止められたのは俺みたいだ・・・まぁ~確かに40前(正確には39)だが おっさん って言われても、その通りだから問題ないけど・・・じいさんに言われるとは…シクシクシク(泣)
「何か?」
「うむ、お主。面白い思考をしているの~」
「は?」
「人生に夢も希望もなく努力を放棄し何かを成そうとも思わずただ惰性で生きているだけ。そんなお主に聞きたい・・・現状を動かす可能性が手に入るかもしれないとしたらどうするね?」
「・・・むむむ、それが本当なら面白そうだな~」
「では、この板の円が書かれた真ん中に血を数滴たらした上で掌を乗せてくれんかの~」
言いながら腰? っの後ろから板を取り出し藁敷物の上に設置しやがった
「ほれ、小刄じゃ」
言いながら小刄を差し出されたので
「・・・はぁ~」
溜息を吐きながら指先に小刄で少し傷をつけ、言われた通り血をたらして掌を乗せてみると。板ボードに書かれた円そのものが、ほのかに輝き掌を押し返し始めたので、慌てて掌をどけてみると
「っ!?」
「お、でたな~・・・卵?・・・しかも5個か・・・どれどれ~・・・ほほぉ~・・・なるほどの~・・・お主、やはり面白いやつじゃの~」
一人で納得してないで説明してくれよ~・・・いかん一度、冷静にならな・・・深呼吸して落ち着け~
「スゥ~ハァ~スゥ~ハァ~(深呼吸)・・・で、これが現状を変える可能性のあるものか?・・・料理でも作って心機一転でもしろって事か?」
「いやいや、生きているのに料理で使ったら駄目じゃろ」
「っえ? 生きてる? 産み立てなのか? ってか孵化する可能性があるのか?」
まさかな・・・産み立てに見えんしな・・・さすがにな~…タラ~リ(汗)
「孵化するぞ。ただ、その過程は普通とは違うがの~」
まじか・・・ってか、普通と違うってどう違うんだ・・・そもそも
「う~ん。過程どうこうは置いといて・・・自慢じゃないが世話を途中で投げ出す事が判ってるのに、生き物を飼うのはどうかと思うんでな~・・・孵化させるきはないぞ?」
じいさん。話を聞くなり目を瞑って考え出したぞ・・・っと思ったら
「ふむ・・・心配無用じゃ~!!」
っくわ! って目を見開いて叫ぶな~・・・びっくりするやろ・・・しかも何か言い切ってるし
「それよりお主。その卵の中から何かを感じる物はあるかの?」
言われたので5個の卵をつぶさに観察したら
「・・・5個とも細い繋がりを感じる、それに何かの流れを・・・1個は太い流れが俺と繋がり 4個の太い流れが何処かに向かって流れてくが、途中で消えてるな」
「その太い流れで繋がる卵を手に取って貰えるかの?」
卵を取ろうとして手に持ってる物に気付き
「っと、その前に小刄返しますよ」
じいさんに差し出した所・・・???
「あれ? 借りたの小刄じゃなかったけ? 生存鬪争小刄???」
こちらの驚愕を流すして、頷きながら受け取るじいさんがいる・・・しかも笑ってるし
「クッククク(笑) 問題ないぞ」
って・・・まぁ。考えても仕方ないか・・・取り敢えず右手で取り上げ、じいさんに見せる
「ふむふむ、なるほどの~・・・そのまま携帯しとくのじゃ、数日で孵化するじゃろ」
「いやいやいや、数日も持ってたら割れるって。しかも仕事中は持てんぞ・・・ってか、孵化させるのに持ち歩くっておかしいだろ」
「孵化の過程は違うと言ったじゃろ。それに頑丈じゃから滅多なことじゃ割れんし小袋に入れて腰にでもぶら下げとくか身近に置いとけば大丈夫じゃ」
おいおいおい、孵化前提の卵の扱いと違うから・・・何の卵だよ…タラ~リ(汗)
「それに、お主しだいでは孵化を早めれるがの~」
こっちの困惑は無視か・・・飛ばすな~じいさんよ・・・もう深く考えるのやめよ・・・
「早めるって・・・どうすんだ?」
「生命力を大目に分け与えれば可能じゃ~!!」
ドォ~ン!!
じいさんが言い切った瞬間に背後で爆発の幻影が見えたんだが・・・疲れてるのかな・・・
「そ、そうか・・・生まれてこの方、生命力なんか感じた事ないんだが? どうやって多めに・・・ってか、そもそも現時点でも生命力? を分け与えてないんだが?」
「うむ、お主が先ほど言った太い流れこそが生命力じゃ。それと繋がる人物が孵化させる事が出来るのじゃ」
なるほどな~この太いのが生命力になるのか・・・これを意思の力で増やす(制御)するのか?
「一つ気になるのだが? 太い流れに繋がってる人物(俺も含めて)は知らぬ間に命を吸われてるのか?」…ジト~(呆れ眼)
っと見ながら聞いてみると、じいさんは首を振りながら
「そうではない、卵に流れてる生命力は人が自然と発散させてる生命力を発散前に集めて吸収しとるだけじゃよ・・・お主達に何ら影響はないぞ」
ふ~む。むやみに生命力を吸ってるわけじゃないって事か・・・なら試してみるか、小説や漫画を基にして・・・…スゥ~ハァ~スゥ~ハァ~(深呼吸)して~心を落ち着けて~流れを意識して~
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
あ・・・暖かい・・・全身から暖かいものが滲み出てきて右手を伝い卵に吸い取られてる。この滲み出てる暖かいもの(生命力)がそうか、これを増やすと・・・体の内側に意識を向けて、暖かいもの(生命力)が全身から放射、右手を伝い卵を中心に集まるようにイメージを想像する。一点集中!
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
あれ? 気分が高揚? 意識が希薄? なんだろ・・・
パコ~ン!
「のわ! なんだなんだ」…キョロキョロ(左右視渡す)
周囲を見渡すと、なぜか張扇持ったじいさんを見つける・・・なぜ張扇?
「お主、意識を失うすんぜんだったぞい」
「え~と・・・」…ポリポリポリ(頬掻き)
「じゃが、生命力が何か分かったようじゃな」
「ああ。あの暖かいものだよな」
「後は自宅で強弱つけてやってみることじゃな」
「そうするよ・・・後、他の4個はどうすればいいんだ?」
「卵から流れる太い流れを辿り、見つけるか。相手が現れるのを待つか。どちらかじゃの~」
「ってか、辿れるのか? 途中で流れが消えてるが? 現れるって、向こうに探すすべがあるのか?」
「一定範囲から離れてる為、見えなくなってるだけで、繋がっとるぞ。見えてる範囲で方角が分かるじゃろ、後は驀進するだけじゃ」
「いや、驀進って・・・」…ジト~(呆れ眼)
「まぁ~、相手に見つけて貰うのは、無理かもしれんの~ よほど感覚の鋭い人物なら、あるいはって所じゃの・・・まずは、お主の卵が孵化するまで、現状維持でいいと思うぞ」
「? そうなのか?」
「うむ、1つ1つ処理していくといいぞ」
「ああ、そうするよ・・・しかし1個ならまだしも此だけの数を持ち歩くってどうすれば・・・」
「おお、そうじやった」
言いながら4個の卵を巾着袋に入れ、返した生存鬪争小刄を鞘に納めて紐で縛り両方差し出してきた
「巾着袋は対衝撃吸収が附いておる。高高度から落とさん限り割れんじゃろ。生存鬪争小刄は護身用にでもするんじゃな」
ありがたい っが・・・生存鬪争小刄は銃刀法違反なんだが~…タラ~リ(汗)
「・・・良いのか?」
「うむ、貰っておけ」
「判った。ありがたく使わして貰うさ」
礼を言いながら手に持ってた卵を巾着袋に終い肩に引っ掻け、生存鬪争小刄を腰の後ろに差しておく・・・それを見て、じいさんが
「ではの、良い刺激になれば良いがの~・・・また、会おう」
「ああ、世話になった。また~」
さて、予定変更し家に帰って続きやるか~…テクテクテク(歩)
じいさんと別れた後。散策を取り止め、家に帰って今後の事を考える事にした。2年ほど前に新築で建てた我が家(母親との2人暮し)に帰りつき
「ただいま~」
「おかえり」
「すまん。熱いの1杯頼めるけ~」
「ん~」
珈琲を一杯作って貰い、それを持ち2階に居る事を伝えて、階段を上がって自室へ入る。衣服を寝巻きに着替えてベッドに座り、何時もなら携帯用多機能電子計算機を起動するのだが・・・
着替える時に多機能電子計算卓上に珈琲と一緒に置いていた巾着袋を手に取り霊獣の卵を取り出し生命力の供給分量を増減させてみたりする
・・・色々試したりして解ったことは・・・
★生命力って命その物でなく活力みたいな身体動かす原動力の事のようだ。与えすぎて活力が枯渇すると意識を失うみたいだ
★供給分量も2~3倍が最善のようだ。増やし過ぎても供給過多で溢れてしまう事も確認できた
★こちらの身体の負担も2~3倍なら問題なさそうだ
孵化するまで2~3倍を定期的に変更しながら供給する事にして携帯用多機能電子計算機で相互情報通信小説を読みふける
0時近くなった時。霊獣の卵が軽く揺れだしたので、小説を読むのを一旦中断して様子をみていると(供給は2倍を維持)・・・揺れが大きくなってきたと思ったら、唐突に揺れが止まり卵にヒビが入り出して、上半分が内側から弾けるように砕け散る
砕けた部分から粘液の様な物が湧き出し、楕円形を形成して固まった・・・何故かドラ◆エに出てくる粘液源流体を連想していますな~。そんな事を考えて視ていると、此方を伺う視線を感じた
「初めまして~」
取り合えず挨拶してみたら・・・上方に伸びたと思ったら縮んで、その反動かな? プルンプルン揺れて嬉しそうだ。
「う~む」
気になったのでツンツン突いてみたら、柔らかく弾力性が感じられるな~・・・何度かツンツン突いて楽しんでしまいましたよ…ポリポリポリ(頬掻き)
まったり過ごして居ると、粘液源流体が、卵の殻を取り込みだしたので、観察していると。意識が段々遠のいていくのを感じだ・・・・・・
つづく
○⇒◇や◆に変更
カタカナ表記に漢字を当て嵌めてみた。(例)ナイフ⇒小刄




