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【160万PV突破】オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする 【完結済み年間13位獲得作品】  作者: 山親爺大将
1章 デビュー編

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オッサン齢53歳にして煽る。

「あれだろ?めんどくさい奴って」


「そっすね、獅子唐克司39歳、周りからは唐辛子さんって呼ばれてるみたいっす。

 性格は見ての通り、熱い、ウザイ、考えない、解雇組に騙される為に居るような存在っすね」


「なるほどな、ところで大畑って誰なんだ?」


「リーダー格の男の横で喚いてたあいつっすよ、剣崎さんが腕両方折った」


「あぁ!あれ!絶対俺の事悪く言ってるな」


 そんな話をしてたら唐辛子が戻ってきた。


「おい!大畑達がどこにもいねぇじゃねぇか!」


「元々の拠点に戻ったっす」


「なんでそれ言わねぇんだよ!」


「聞かれてないっすからねぇ」


「なんだと!舐めんじゃねぇぞ!」


「獅子唐さんはウチの要請で来た探索者さんですよね?

 なぜ既に解雇されている探索者の事をお知らせしなければならないのですか?

 その方と結託して何かする予定でもあったんですか?」

 笹かまビジネスモード発動だ。


「グヌヌ…」

 おーリアルグヌヌ来た。

 初めて見たかも。


「他に何か聞きたいことがありますか?

 無いなら説明始めるんで移動して貰えますか?」

 ビジネスモード継続中!


「グヌヌ…」

 グヌヌ2発目来た!

 そして移動して行った。


「剣崎さんも楽しそうに眺めてないで行くっすよ!

 また1階から攻略とかマジでめんどうなんすから、さっさと終わらせるっすよ」


 説明会での笹かまの話を聞いていたら、いくつか条件が変わっていた。

 途中で辞退する場合の契約不履行の罰則金額100万(再就職組は1000万)。

 業務遂行中での報酬条件の見直し要請は罰則金額5倍増額の上、即時解雇。

 装備品は有料レンタルとし、業務完了時は免除、完了前はレンタル料として300万支払い。

 同じくテント使用料も有料とし、業務完了時は免除、完了前は100万支払い。

 滞在中の食費も同じ条件で完了前だと100万支払い。


 途中リタイヤすると最低でも600万は払わないとならない事になる。


「取れそうな所から全部取ったっす」

 と言った笹かまのドヤ顔は見事なドヤ顔だった。


 流石に3度目になるとほぼ作業になってくる。


 あれほど手こずったオークボスも千紗の不意打ちワンパンで瞬殺だし。

 っていうか、序盤のボスはほとんど千紗の不意打ちワンパンで沈む。


 バンシーも、みーの活躍で難なく突破だ。

 ちょっと危険なハイキング気分だな。


「お、おい!ちょっと待て!休憩も無しにどこまで進むつもりだ!」

 あれ?

 思ったよりみんな疲れてた?


「とりあえず、このエリアのボスのマミーまでは行って、厳しいって人はそこで戻ってもらうつもりだが」


「そこで解散じゃ無いのか?」


「最低でも再就職組とお前はティラノサウルスまでは行ってもらうぞ、まさかあれだけ大口叩いて行けないとか言わないよな?」


「グッ…」

 今回はグヌヌじゃ無いんだ。


「何も戦闘しないでただ歩いてるだけだろ?何か問題でもあるのか?」


「ただ、歩いてるだけって!ここはダンジョンだぞ!不測の事態起きないように周りに神経使いながら歩くだろうが!

 ハイキングじゃねぇんだぞ!」

 あ、はい。


「何言っても、その先まで行くからな!文句は目的地に着いてから聞いてやる」

 それだけ告げてさっさと先に進むことにした。


 特に問題なくボスマミーを倒す。


「とりあえず、今回初めて参加の新規組はここで帰って貰って、今まで参加してるメンバーと、再就職組と獅子唐は下行くぞ」

 もう何日もロスしてる。


 少しペース上げないとな。


 ゴーレムエリアを2つとも抜けた。


「な、なぁ、まだ行くのか?」

 唐辛子がまたなんか言ってきた。


「お前がティラノサウルスより強いか確認しないとならないからな」


「ま、まさか、俺にティラノサウルスと戦えって言うのか?」


「俺に喧嘩売ってきたんだからそれくらい余裕だろ?」


「は?何言ってんんだ?お前は美味しい所だけ持っていって、戦うのはその従魔と女だろ?」


「お前こそ何言ってるんだ?俺が戦うに決まってるだろ?後、千紗と魅夢な、つぎ女とか従魔とか言ったら生きてダンジョン出られると思うなよ」


 どうしても、解雇組が千紗を攻撃した時の事を思い出してしまうせいか、千紗がぞんざいに扱われると沸点が低くなってしまう。


「あ、ああ、すまん」

 あれ?謝れるんだ。


 どんどん進んでティラノサウルスの階まで来た。


 通常のティラノサウルスが行く手を阻んでいた。


「どうする?いけるか?」

 唐辛子に聞いてみる。


「いけるわけあるかぁ!」


「そっか」


「え!おい!おい!1人でやるんじゃねぇだろうな?お前危ないって!俺が見てるからって無理するんじゃねぇよ!おい!」

 うるさいので無視してティラノサウルスに近づく。


「ブロック」

 何となくだが、通常のティラノサウルスならブロックなしでもいける気がする。


「シールドバッシュ」

 なんか、ここも慣れたなぁ。


 ティラノサウルスを倒して振り向くと唐辛子が土下座していた。


「数々の無礼お許しください!これからは兄貴と呼ばせてください!」


「え?普通に嫌だけど」

 唐辛子態度変わりすぎだろ。

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