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【160万PV突破】オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする 【完結済み年間13位獲得作品】  作者: 山親爺大将
1章 デビュー編

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オッサン齢53歳にしてマンチキンになる 2

28階のバンシーのいる所まできた。

「あ!」

魅夢が本当に出来るか1回試すって言ってたのに忘れてた!


「どうしたんすか?」


「い、いや、なんでも無い…」

今更言えないよなぁ


「あ、鉄也さん!このまま真っ直ぐ歩いたらバンシーに遭遇しますよ」

千紗の天網恢恢の精度がどんどん凄くなっている。


全く相手の姿が見えない位置から当たり前にモンスターを発見する。


「私の出番だね!」

えっへんて感じにそう宣言すると、ふよふよと飛んで行った。


結構遅いな。


結果的に俺が能力封印したみたいなもんだもんなぁ。


なんとか返してあげる事は出来ないのかな?


「あ、みーちゃんが誘導してくれてますね、もう大丈夫です」

そんな事を考えているうちに作業は終了したようだった。


うちのメンバーって優秀だよなぁ。


なんだかなぁ…俺だけアイテム効果頼りの落ちこぼれって感じなんだよなぁ。


しかも、回復量がどんどん増えていつまでこれでいけるか怪しくなってきてるしなぁ。


いけない、いけない、最近考えるとついネガティブになってしまう。


今は目の前の事に集中しないとな。


ボスマミーもあっさり屠って、ロックゴーレム階だ。

最初に取り決め通りボスのレアドロップは俺がもらった。


「これだけの人数を連れてロックゴーレムから逃げるの難しくないか?」

俺は短剣から、いつものシールドに装備を変えながら、笹かまに相談してた。

ボス以外のドロップは全く期待していないので、ボス戦以外はいつもの装備で行動してる。

ボスの時は魅夢のサポートを受けながら短剣で攻撃している。


ここまで来る間に全員がレベルが上がった!と喜んでる姿を見た。

だがそれは逆に僅かな数でレベルが上がるほど、元のレベルが低いっていう証拠でもある。


「そっすねー、一撃で死んじゃうでしょうし、確実に倒しながら下がった方がいいと思うっす」


次のゲートまで最短距離で移動し途中のモンスターは俺が駆逐することで話が決まった。


みんな経験値が欲しいせいか、なんとか5m以内に入ろうとするために、戦いづらい。


気持ちは分かるだけに特に何も言わずに下の階に降りていく。


ウッドゴーレムの次がフレッシュゴーレム、そしてクリスタルゴーレムと続き、最後のボス階がアイアンゴーレムだった。


この階はレアドロップが望めないので、さっさと倒して下に降りる。


俺の装備効果の特性上、動きが遅く防御力が高いゴーレムとの相性がすこぶる良い。


36階でアメジストゴーレムに遭遇した。


「よっしゃ!当たりっす!」

本来下の階で当たるはずのモンスターが上の階で当たる現象がダンジョンのランクが上がれば頻繁に起こる。


一部のフロアのモンスターだけじゃなく、ボスのすぐ下から次のボスまでが全て上に移動すると、そこに生まれた隙間を埋めるように特殊な階層が発生する事がある。


その特殊な階層ではレアドロップも起こり、希少性が高いため価格が高い傾向が多い。


ボスマミーが現れたエリアも特殊階だ。


そして、このゴーレム階もそういう特殊エリアで金額が高いレアドロップを見込める当たりフロアだ。


「あたりも確認できたし、今日はこの辺で撤収で良いっすか?」


「そうだな」

かなり強行軍でここまで進んで来ているので、一緒についてきた強制執行組は疲労が激しい。


ただついて来ただけだが、何があるか分からないダンジョンで、通常じゃ絶対来ることのない階層まで来ている。


精神的疲労は相当だろう。


ある程度モンスターを倒しながら進んでいるのでレベルも上がっては来ているが、それでもレベル差が相当ある。


今日はここまでで、初日の探索は終わった。


あと29日、まだまだ焦るような時期じゃない。


ー2日目ー


36階 アメジストゴーレム

37階 ゴールドゴーレム

38階 プラチナゴーレム

39階 ルビーゴーレム


「思ったより強くないな」

そう言いながら、40階に移動する。


「それは剣崎さんが防御力とHP無視出来るからっすよ。

だいたいゴーレムは強くなるほど硬くなって、タフになるんすけど、スピードと攻撃力はそこまで上がらないっすから」


「なるほど」


「そろそろ、モンスターに遭遇しますよ」

千紗が指をさした方向に白く輝くゴーレムが現れた。


「あー、残念!小当たりっすね」

このエリアのゴーレムの通常ドロップは名前についている宝石や貴金属が含有されている拳大の鉱石がドロップする。


その含有量は様々だが50%を超える事は無いし、10%を超えるのもなかなか無い。

抽出するのにも手間がかかるので金額もかなり安い上に、含有量が判明するまでお金も振り込まれて来ない。


それに対してレアドロップは大きさは小指大だが含有量は100%だ。

しかも、ボスのレアドロップならばサイズは親指大になる。


「パールゴーレムっすね、レアドロップ品は買取で20万っす」


「あれ?思ったより安いな」


「そっすね、大外れのカッパーゴーレムよりましっすけど、ミスリルゴーレムなら1個1000万すからね、さらに下に降りるの確定っすね」


「更に下かぁ…下層のモンスターだよね」


「順当に行けば、動物エリアっすね、爬虫類なら特殊確定なんで、チャンス到来っすね」


「今日中に確認だけしておこうか?」

流石に今まで到達してない階層を移動したので、思った以上に時間かかっているし、他の人の疲労度も今まで以上になってる。


「そうっすね、じゃあボスよろしくっす」


次のエリアこそ!

そう思いながら、白く輝くボスに向かっていく。

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