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【160万PV突破】オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする 【完結済み年間13位獲得作品】  作者: 山親爺大将
1章 デビュー編

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オッサン齢53歳にして取り乱す

高評価、ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。

いいねもとても嬉しいです。


モチベ維持が出来るのでとてもありがたいです。

とんでもない轟音とシャレにならない爆風に晒された目の前には、焼け野原が広がっていた。


「殺す気かぁぁぁ!」

思わず笹かまに怒鳴ってしまった。


「めっちゃ爆発したっすね!いやービビった!」


爆発の影響で魔石は飛び散りとてもじゃないが回収出来ない。


「何匹いたんだ?」


「レベル上がってるから、500匹以上は確実に居たと思う」

俺の問いに千紗がアプリを見せながら教えてくれる。


「でもなんで爆発したんすかね?」


「おそらくだけど、普通の火がつく時と違って、中心まで一気に全部同時に発火したんだと思う。

その膨張に耐えきれずに隙間が空いて、そこから一気に空気が入り込んでバックドラフト現象起きたんだと思う」


「へぇ!なるほど!そこまで分析できるとか流石っす!」


「いや、ただの想像だから、あってるか分からないよ」

素直に褒められると気恥ずかしい。


「スライム液とバンブー水鉄砲の組み合わせが有効って事が分かったんで、俺的にはオッケーなんで、なんでもいいっす」

笹かまはそう言うとスタスタと奥に歩いていく。


「ん?どこ行くんだ?」


「え?ボス倒すっすよ」


「え?倒すの?」


「え?倒さないんすか?」


「あ、いや、笹かまが良いなら良いんだけど」


「全然オッケーすよ、サクサクやってささっと下降りるっすよ」


ボス戦は早かった。

水と液の2種類を持った笹かまが相手の気づく前から空中機動で一気に接近してあっという間に粘着させて。


戻ってきた所でファイアーブリッツで一掃だった。


「ペース上げるっすよ!」


途中の踊り場のプレートから1階に移動して登録すると、すぐに戻って11階に降りていく。


11階は森林地帯だった。


セーフティゾーンを抜けて少し歩くと、巨大な蜘蛛が襲ってきた。


「ジャイアントスパイダーっすね、これっつーか虫系はだいたいそうなんすけど、魔石の質が悪くて小さいんで価格低いっす。

一般ドロップの粘着糸は持って帰れないんで、レアドロップの糸くらいっすね金になるの」


「じゃあ、あんまり相手にしない方が良いかな?」


「そっすね、さっさとした降りるっす」

そう言うと、笹かまが警棒であっさり倒す。


やっぱり、笹かまってかなりレベル高いんじゃないか?


12階も森林地帯だった。


「あーここはキラーマンティスっすね、こいつも金になんないっす、無視っすね」


「ムシだけに」


「ん?今なんか言ったっすか?」


「あ、嫌なんでもない」


「あ、じゃあ良いっす」


プッという吹き出したような音が千紗の方から聞こえた気がするが、ここは気づかなかった事にしよう。


13階も森林地帯だが、今までより木がまばらだった。


「あっちゃー、グリーンキャタピラっすよ、これもレアドロップしか儲からないのに、上がってきてるんで出ないっすね。

次行くっす」


14階も森林地帯だ。


「フォレストウルフ!やっべー」


「強いのか?」


「あ、違う意味のやっべーっす。

毛皮が金になるんすけど、こいつ仲間呼ぶんであんまりおすすめしないっす」


そう言ってフォレストウルフを倒すと、前よりも足早に下の階に向かう。


「どうしたんだ?何かあるのか?」


「んーこのダンジョンが厄介なダンジョンかもって感じっすね」


「そうなのか?」


「それを今から確認しに行くって感じっす」


15階は一転して岩山地帯だ。


しばらく歩いて、笹かまが舌打ちする。


「ボムロックっす、レアドロップしないボムロックとかゴミっすよ、俺の都合で悪いっすけど、こいつさっさと倒してした行くっす」


そう言うと一直線にボスに向かって歩き出した。


「お、お、おい、どうしたんだ?」


「ちょっと下の階確認したいんす」


「そ、そうか、分かった」


そう言うとボスまで行って驚くほど手際良く倒す。


「ボムロックは金稼ぐのにヤベェくらい殺したんで、慣れてるんすよ」


俺が感心してるとそう言って下に降りる。


そのまま踊り場のプレートも無視して降りていく。


16階は古戦場みたいな場所だった。


そして遭遇したモンスターはスケルトンだった。


「はぁぁ、ほぼほぼ確定っすね」


「何が確定なんだ?」


「あ、その前にスケルトンの倒し方っすけど、魔石引っ叩けば一発なんで経験値稼ぐなら楽勝っすよ」

そう言ってスケルトンをあっさり倒す。


「ありがとう、で、確定ってなんなんだ?」


「あー多分このダンジョンDUかCUっす、とりあえず1回戻るんで、帰りながら話すっすよ」


笹かまの説明によると、ここはDUかCUというランクらしい。


このUはアンデッドのUなんだそうだ。


特徴としては16階からいきなりアンデッドが出る。


アンデッド以外が20階までの階層で出る時は16階はそっちが優先されるらしい。


なので、余程の例外がない限り16から20階まではアンデッドだそうだ。


そして、このパターンの場合、ほぼ確定で21から25階までもアンデッドが出るらしい。


そして、CUだった場合はさらに26階から30階もアンデッドな上に、31階から出るモンスターは下層のモンスターになるらしい。


ホブゴブリン以降、最悪31階までまともに稼げない上に、出てくるモンスターがいきなり中層を飛び越えていきなり下層のモンスターと戦わないといけない。


え、どうする?


このダンジョンで生活できるようになるの無理なんじゃないだろうか。


「あ、でもリビングデッド出たら一攫千金ありうるっすよ」


俺は、帰ったらリビングデッドをネットで調べようと心に誓った。




少しでも面白いと思った方は、星評価(出来れば5)とブックマークしていただけると、やる気が出ます。

よろしくお願いします。

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