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浩太は真実が自分に体を向けた事に気付き身構えるのであった。しかし真実はお構い無しに話し始める。

「次は浩太だな、浩太は今考えている将来を当ててやろうか?」

「えっ? 将来を当てる? オレも誰にも話ししたことないぜ。わかるのか?」

「ああ、浩太は学校の先生になりたいんだろ? いやなりたいというか親からそう言われてなろうかなって思ってるんだろ?」

真実の解答を聞いて浩太は絶句して口を開けたまま固まってしまった。

その姿をみて憲一が驚いて声を上げる。

「えっ? 浩太? もしかして当たってるのか?」

憲一の問いかけに浩太は何も語らず頷くだけであった。真実は間を空けることなく話し始めた。

「浩太、悪いんだけどオレは先生になるのは良くないと思う。今の教師という職業はかなりキツい印象だけど、今後は更に厳しい職業になるとオレは思うんだ。親から言われてやってみるかと思ってると続かない、浩太自身が本当になりたいんだったら別だけど・・・・。浩太、お前は今それよりも楽しいなって思ってる事あるんじゃないのか?」

真実の問いに浩太は更に顔を青ざめて真実を見ていた。

真実の話しを聞いていた3人は明らかに真実の人を見る目が違いすぎて逆に恐怖心が芽生えてしまい言葉を発する事が出来ずに只々真実の顔を見るしかなかった。

その恐怖心を真実は感じ取ることができ(やべっ・・ちょっとやり過ぎたな・・・・少しだけ本当の事言ってみるか・・・・)

「お前らそんな恐ろしい顔でオレを見るなよ・・・・。ちゃんと説明してやるから・・・・その代わり今から言う話しを聞いてからオレを避けないでくれよ・・・・」

真実がそう言うと3人は真実が何を話し始めるのか全く理解できず只頷く事しか出来なかった。

「オレさ、最近未来が見える時があるんだよ、その見える未来が本当かどうかはわからない、だけどその未来の風景があまりにも戦慄で頭から離れなくてさ、今その未来を変えれないかと思って話しをしたんだよ」

真実の突拍子もない話しに3人は驚いた顔で聞いていたが智大が尋ねる。

「まこと、じゃあオレは俳優になれなかったってことか?」

真実は首を横に振りながら応えた。

「いや、智大は一度俳優にはなってたけど辞めてサラリーマンになってた。浩太は先生になって荒くれ生徒を纏めきれなくて責任を取って辞めてサラリーマンになってた。オレが見た風景はサラリーマン姿になったオレたちが居酒屋で話しをしている内容だったよ。智大は中学卒業して俳優をしていればよかった。浩太は中学の時に興味を持ったプログラマーを目指しておけばよかった。って愚痴を言ってたんだよ・・・・」

浩太は前のめりになって割り込んできた。

「まこと! すげーよ! オレ、最近パソコンの組み立てからプログラムまでを趣味で覚えようとしてて、それがめちゃ楽しいんだよ! 誰にも言ってないことをまことが言い当てたって事はその未来は本当なんじゃないか?

浩太がテンションを上げている横で一切未来の話しに出てこない憲一は興味津々でまことに尋ねてきた。

「なあなあ、まこと、オレは? オレはどうなってるんだ?」

憲一の問いかけに真実は少し暗い顔をして応えた。

「憲一、悪い・・智大と浩太の印象が強すぎて憲一の未来での話しは頭に入ってこなかったんだ・・・・」

真実の返答に憲一はガックシと肩を落とすのであった。

「印象に入らなかったという事は憲一に関しては進む道は間違いないってことだよ」

真実は落ち込む憲一を慰めるのであった。

(憲一、悪いな、お前はオレがアレコレ言わなくても幸せな人生を送っているから大丈夫だよ)真実は心の中でそう呟くのであった。


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