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真実は麻耶とのLIMO通話を終えてフーッと深い溜息を吐いてベッドに倒れこんだ。
(麻耶の進路を正せてよかった・・・・同じ高校に行くって言われた時はマジかーって思ったよ・・・・ある程度レベルの高い高校ならなんとか勉強し直せば受かると思うけど、さすがに関成は無理だわなー・・・・)
真実は天井を見つめながら思い考えていた。
また、真実がタイムリープ前の時と同じ高校に進もうとしている理由は高校1年のクラスで起きるある事件を防ぎたい思っていたからである。それが無ければ真実は間違いなく違う高校に進学していたであろう。真実にとって西岡高校での高校生活は思い出したくないほどの失敗の連続、負の遺産でもあった。中でも真実がトラウマになっていた思い出は西岡高校での3年間で告白を10回して全て振られてしまった「魔の告白10連敗事件」である。この事件は仲良し4人組が大人になっても酒のツマミとして語り継がれていたのであった。今回は既に麻耶と付き合っていて、高校が離れても別れるつもりはないので告白する事はないので問題ないのだが、1年の時に起きる悲しい事件はなんとかしたいと考えていた。
「さてと、まずは浩太と智大の進路だな、あいつら彼女できたから西岡に行くって聞かないかもしれないな・・・・」
真実は起き上がって立ち上がり頭を掻きながら部屋を出て階段を降りるのであった。
次の日、学校が終わってから真実の部屋には珍しく男4人だけで集まっていたのであった。
「なんかオレら4人だけで集まるのって久しぶりなような気がするな」
浩太がそう言いながら3人の顔を見回した。智大は腕を組みながらうんうんと頷いていた。
「最近は女性陣の誰かが必ずいる状態だったからなー」憲一はしみじみ語った。
「んで、まこと、男だけで話がしたいってどうしたんだ?」
浩太が真実に目線を向けて尋ねると智大と憲一も真実を見る。
真実はスーッと息を吸ってから話し始めた。
「実は、智大と浩太に進路のことで聞きたい事があるんだ」
真実がそういうと浩太、智大、憲一の3人の頭の上にクエスチョンマークが浮かび出た。
「オレと智大の進路のこと?」
浩太は何を今更聞きたい事があるのか?と怪訝な顔で真実を見ていた。
「浩太と智大はもう進路は決めたのか?」
真実が2人に尋ねると即答で返ってくる。
浩「オレは西岡しか考えてねーよ、自宅から近いしな」
智「オレも西岡だな、私立とか行く気ないし、裕子も西岡行くみたいだし」
真実は2人の返答を聞いて(やっぱりな・・・・)と思いながら息を大きく吸った。




