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8人が楽しく、賑やかに話しをしている中、真実と麻耶は少しヤキモキしていた。

真子に浩太と付き合った理由を知りたかったのだが、なかなかその話しを聞き出せないでいた。浩太が真子にベッタリで真子を引き離して話しをするタイミングがまったくなかったのである。皆で騒ぎ合い1時間ほどが経ってしまい、真実と麻耶は結局真子に話しを聞くことができず、それぞれのカップル同士で別行動する事になってしまったのだった。

真実は麻耶の顔を見ながらヤレヤレと首を振り、麻耶もガックシと肩を落とすのだった。

「んじゃ、オレたちはそろそろ行くわ」

浩太はそう言って立ち上がり、続いて真子が立ち上がり歩き出した。真子が麻耶の横を通り過ぎる瞬間に真子はニヤリとして真実と麻耶の顔を見てスッと麻耶に紙を手渡して去って行ってしまった。あまりの手際の良さに麻耶は驚き言葉を失ったが真子から渡された紙はしっかりと握っていた。

真実は麻耶が握っている紙を見て聞いた。

「麻耶? その紙はなんだ?」

「あっ、うん、今、真子ちゃんから手渡されたの・・・・」

麻耶はそう返答しながら紙を見るとそこには真子からのメッセージが書き記されていた。

「真子ちゃん・・・・」

真実は麻耶がメッセージを見て驚き固まっているのを見て尋ねる。

「麻耶? なんて書いてあったんだ?」

「これっ・・・・」

麻耶は多くを語る事ができず紙を真実に渡し、真実はメッセージを読んだ。

『麻耶ちゃん、まこと、聞きたい事があるって丸わかりだよ。明日13時にカフェ白鯨に来て、そこで説明するから。 真子』

真実も真子のメッセージを見て驚愕し、麻耶を見ながら呟いた。

「あいつ、どこまでお見通しなんだよ・・・・ほんと、ヤバい奴だな・・・・」

真実の呟きに麻耶は無言で頷くしかできなかった。


次の日、真実と麻耶はカフェ白鯨でカフェフラッペを飲みながら真子を待っていたのであった。真実はあと10日程すれば終わる夏休みを思い振り返りながらボーッと天井のシャンデリアを眺めていた。

(この夏は色々とあったなー、前の世界では浩太と智大の2人は彼女ができずに僻まれていたんだけど、今回はみんなに彼女ができて、夏祭りでは全員で楽しく遊んだし、やり直しの人生最高だなー)

横に座っている麻耶は真実が自然と顔をニヤニヤとさせて遠くを見ている姿に引いていた。

「まこと? さっきから何ニヤニヤしてるの? 何か変なこと考えてない?」

疑ぐっている麻耶の言葉に真実は現実に引き戻されてハッとして照れながら応えた。

「別に、変なこと考えてないよ、ただ、今の環境というか、みんなに彼女ができて和気藹々に過ごせて幸せだなーって思ってな」

「そういうノロケなら良し」

麻耶はそう言って真実のほっぺを人差し指でツンツンと突いた。

真実は少し膨れっ面になりながら麻耶に尋ねる。

「麻耶はオレがどんな妄想してると思ったんだよ」

「えっ? なんか卑猥な事でも考えてるんじゃないかと思っただけよ」

「ん? 卑猥? 卑猥ってどんな事だよ?」

真実は食い気味に顔を麻耶に近づけると麻耶は顔を赤らめながら両手を使って真実の顔を引き離そうとするが真実はめげずに顔を近づけようとしてじゃれ合うのだった。

そんなじゃれ合う2人のテーブルに歩み寄り溜息をつく姿があった。

「お客様ー、店内でのじゃれ合いはご遠慮頂けますでしょうかー」

真実と麻耶はハッとして声のする方に顔を向けると、そこには不機嫌そうに仁王立ちしている真子の姿があった。


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