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暫くして裕子が注文したカフェフラッペが到着したことで麻耶はようやく裕子から解放されて安堵するのだった。

裕子はフラッペを飲みながら真子に質問する。

「まこちー、今日は呼び出してどうしたの?」

真子は裕子の質問に待ってましたと言わんばかりに今日呼んだ理由を説明する。

「ああ、今日はお誘いの話しだ。来週夏祭りあるじゃない? この3人で一緒に行かない?」

真子の誘いに裕子は興味津々、テンションを上げて返答する。

「えーっ!3人でお祭りー? 行く行く! 絶対行くーっ!」

しかし裕子は「あっ」と言ってフト考えて心配そうに麻耶の顔を見てボソリと呟いた。

「麻耶ちゃんは野元くんと祭り行かなくていいの?・・・・」

麻耶は心配そうな顔をしている裕子を優しい眼差しで見つめなが答えた。

「大丈夫だよ、夏祭りは土日と2日間あるでしょ? まことがさ土曜日は男連中で行きたいんだって、日曜日はまことと2人で行く予定だけどね」

麻耶が返答したあと真子が間髪入れずに補足する。

「なので、土曜日は3人で、日曜日は私と裕子ちゃんの2人になるってこと」

裕子はまだ心配事があるのか不安げな顔をして麻耶を見ていた。

「麻耶ちゃん、ホントに私と・・いいの?」

裕子の不安げな顔を見て真子は瞬時に察して更に補足を入れる。

「裕子ちゃん、土曜日に3人で祭りに行こうって言って誘ってきたのは麻耶ちゃんからなんだよ、この前も言ったけど、そんなに心配しなくていいんだって」

裕子は真子の話しを聞いて麻耶を見ると麻耶はニコリとして頷いた。

裕子は麻耶の頷きを見て感無量になり再び麻耶に抱きついた。

「麻耶ちゃーん!大好きだよー・・・・このたわわな果実もーーっ」

麻耶は抵抗せず、やられたい放題で裕子を見守り、真子の方を見てフォローに感謝した。

麻耶が優しい表情で真子を見た時、真子は麻耶の右胸に目線を集中していたのに気付き表情を険しくさせた。

「あなたは絶対にダメです」

麻耶は2度目の拒絶にガックシと項垂れるのであった。

そんな状況下でありながら麻耶は提案を申し出る。

「もし、よかったらさ、夏祭り、浴衣で行かない?」

その提案に麻耶の左胸に顔を埋めていた裕子はバッと起き上がり目をキラキラさせた。

「あーーっ! それいいー! 賛成、賛成!」

「麻耶ちゃん、いいねー、私も賛成だよ」

「ゆ・か・た! ゆ・か・た! ゆ・か・た・だ・ゆ・か・た!」

そう言ってテンションを上げて喜ぶ裕子を横目に麻耶と真子は目を合わせてニヤリとして意思疎通を図る。(ミッションコンプリート!)

麻耶はホッと一息ついてフラッペを飲んでいる時、真子は裕子に対してダメ押しの言葉を投げかけた。

「裕子ちゃん、浴衣は幼いのはダメだからね、ちゃんと男が釣れるようなオトナっぽい浴衣を着て来るんだよ」

真子の突拍子もない言葉に麻耶は「ヴッ」と言って飲みかけのフラッペを吹き出しそうになり口を抑えながら真子を見た。裕子は飄々とした態度で真子に返答した。

「オッケー、まこちー、バッチリ決めてくるよ! 待ちが大事だからねっ、待ちが」

麻耶は裕子の返答にも驚き、今度は裕子を見て思わず声を出してしまった。

「えっ? 待ち?」

裕子は麻耶の顔を見て腕を組みエッヘンポーズで説明を始めた。

「この前ね、まこちーに恋愛相談してたんだ、そしたらまこちーがさ、あなたは自分から『好きだー』って行くんじゃなくて相手が『好きだー』って言って来てくれる人を待つ方が良いって言ってくれたんだー」

麻耶は裕子の話しを聞いて(真子・・・・凄い前振りをぶっ込んだわね・・・・しかも裕子はその話しを信じてる・・・・コレって洗脳?)と思いながら恐る恐る真子を見ると真子は麻耶に向かってお決まりのテヘペロポーズをしていたのを見て唖然とした。そんな麻耶に裕子は更に話しを進める。

「それでねー、相手が『好きだー』って言って来た時には自分がその人のことを嫌じゃないか判断する。そして1番大事なのは相手がどれだけ自分の事を好きなのかを見定める。この2つを判断すれば私は永く、上手く付き合っていけるそうなの。追うよりも追われる立場ってやつよねー、まこちーは占い師みたいだよー」

裕子の話しに真子は続けて補足をいれた。

「裕子ちゃん、あと、そこそこイケメン以上よ」

そんな真子の補足に裕子は真子に向かって可愛く敬礼をした。

「勿論であります! 真子隊長!」

真子と裕子の茶番劇に麻耶は引き攣った笑顔しかできないでいた。

(これ、ともくんが告白したらもう付き合えるようになってる・・・・真子・・どうやったら裕子をこんな風に変える事ができるの? 真子・・ほんとに怖い子っ)

麻耶は平静を装いながらフラッペを飲み進めるのであった。


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