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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
新年早々石川県で大きな地震が発生しました。
現地の方々の無事と早急な復旧をお祈り致します。
夏祭り1週間前になって麻耶と真子は『カフェ 白鯨』で人気のカフェフラッペを飲みながら裕子が来るのを待ち受けていた。
「真子ちゃん? 裕子ちゃんとの話しは上手くいったの?」
心配そうに見つめる麻耶に対して真子は飄々した態度でカフェフラッペを啜っていた。
「ああ、バッチリだよ、楽勝だった・・・・と言いたいところだけど、結構闇堕ちしてて引き揚げるの大変だったよー」
真子は含み笑いしながら麻耶を見るのだった。
「そうだったんだー・・・・」
麻耶はフラッペをストローでクルクル掻き混ぜながら思い悩んだ顔をしていた。
「まぁ、話しをして裕子ちゃんはスッキリしたと思うよ、次の恋にも前向きになってくれたし。まことと麻耶のことだって応援するって言ってたし、結婚して欲しいって言ってたよ」
真子はニヤリ顔で話すと麻耶はビクッと身体を縦に震わせて顔を赤らめた。
「けっ、結婚って・・まだ早すぎるでしょ・・・・」
「アハハッ、長く付き合って欲しいってことだよ」
真子はケタケタと笑いながら顔を赤らめている麻耶を見ていた。
カランコローン
そんな話しをしていると裕子が店内に入ってきて辺りを見渡し麻耶と真子の座っている場所を探していた。真子が入口に向かって手を挙げると裕子はそれに気づいて2人のテーブルに足早に歩いてきた。
「2人ともお待たせ!遅くなってゴメンね」
裕子は暗い様子はまったくなく、明るい笑顔で登場したのだった。
あまりに明るい笑顔だったので麻耶は予想外だったようで少し驚いた表情で裕子の顔を見ていた。真子は相変わらず飄々とした態度である。
「いいってー、全然待ってないから大丈夫だよ、裕子ちゃん何飲む?」
「私もカフェフラッペだね、夏は白鯨のフラッペしか勝たん!」
裕子はそう言いながら麻耶の隣にチョコンと座って麻耶に抱きついてきた。
麻耶は裕子の行動に更に驚き「えっ?」としか言えなかった。
裕子は抱きついたまま自分の顔を麻耶の左胸に押し当てグリグリしていた。
「麻耶ちゃーん!久しぶりー、麻耶ちゃんの匂いも久しぶりー、そしてこのたわわな果実も相変わらず気持ちいいんだよねー」
麻耶は真実との恋愛でギクシャクする前の裕子の素振りに戻っている事に驚きと安堵が混ざり合いながらいつも通りの塩対応をすべく、冷めた態度で両手で裕子の顔を引っぺがすのであった。
「裕子ちゃん、やめて・・・・」
しかし今日の裕子は久しぶりにご主人様に会った愛犬のように益々力を入れて抱きしめて頭をグリグリと麻耶の左胸に目掛けて進んでいく。麻耶は抑え切れなくなり、もうどうにでもなれ状態で微笑ましいがヤレヤレいう表情をして真子を見る。
「麻耶ちゃん、あとで私は右胸で頼む」
真子は羨ましそうな顔をしながら麻耶にお願いした。
「あなたは絶対にダメです!」
真子は麻耶に全力で拒否されてヤレヤレと肩を竦めるのであった。




