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今回から智大告白大作戦編が始まります。

次の日、真実は朝から部屋の掃除に勤しんでいた。今日はこの部屋に自分を含めて5人がテーブルを囲むことになるので、十分なスペースを確保できるように必要のない棚やオブジェを移動させてスッキリとさせたのであった。掃除と片付けを終えて時計を見ると時間は11時、まだまだ時間はあるのだった。(さてさて、みんなが来るまであと2時間か・・何をしようかな・・・・少し早いが先に昼ご飯を食べるってのも有りかな)真実はそう思い、部屋を出て階段を下りてキッチンに向かった。真弓は出掛けているようで家には真実1人でお留守番状態であった。

真実は食料棚から袋入りのインスタントラーメンを手に取り冷蔵庫を開けてラーメンの具材を物色していたその時。

『ピンポーン』

インターホンが鳴る。(ん? 誰だ? 宅配便か?)真実は物色を中断し冷蔵庫の扉を閉めて玄関に向かい扉を開けた。すると門の所には麻耶が立っていた。

「麻耶? 早いな、どうしたんだ?」

真実が尋ねると、麻耶は申し訳なさそうな顔をしながら答えた。

「早く来すぎちゃった・・・・」

真実は麻耶の表情に引っ掛かりを感じたが、なんの抵抗もない素振りをして麻耶を家に招き入れる。

麻耶はいそいそと玄関に入ってきた。

「おじゃましまーす」

「みんな出掛けててオレしか居ないんだ」

「そうなんだ・・・・」

麻耶は言葉少なめに真実のうしろを付いて歩く。

真実は2階に上がらず、階段を通り過ぎキッチンに向かって歩き出すと麻耶は真実に尋ねた。

「まこと?2階に上がらないの?」

真実は振り返ることなく歩きながら答える。

「ああ、ちょっと早いけど先に昼ご飯食べておこうと思ってさ」

「そうなんだー」

「麻耶は昼は食べたか?」

「・・・・まだ・・食べてない」

「そしたら一緒に食べるか?インスタントラーメンだけど」

「あっ、うん、じゃあ、頂こうかな」

そんなやり取りをしながら2人はキッチンに入っていった。

「麻耶はそこに座ってて、オレが作るから」

真実はそう言いながら冷蔵庫を開けて再び食材の物色を再開させる。

麻耶は一度椅子に腰掛けたが真実に料理をさせるのは申し訳ないと思い立ち上がる。

「まこと、私が作るよ」

「ああ、いいからいいから、オレが作るから麻耶はそこに座って待ってて」

真実は目ぼしい食材を見繕って取り出し、調理に取り掛かった。

麻耶は椅子に腰掛けなおしてラーメンを作っている真実の背中を静かにずっと見つめていた。暫くしてラーメンが出来上がり真実はどんぶりに箸を乗せて麻耶の前にトンと置いた。

「ヘイお待ちー! まこと特製醤油ラーメンだよー! たんと召し上がれー!」

麻耶はニコリとして応える

「ありがと、いただきます」

麻耶はラーメンを一口啜る。インスタントラーメンだが、キャベツ、もやし、豚肉、卵と具材が盛り沢山に入っていて、本当にラーメン屋で食べるラーメンのようで美味しかった。

「まこと! これ、美味しい、すごく美味しいよ!」

真実は麻耶からの評価が上々でご満悦な表情を見せていた。

「だろー? なんたって特製だからな、インスタントラーメンだけど・・オレも食おっと」

そう言って真実もラーメンを啜る。

「おっ、今日のラーメンは中々の出来だな、美味い」

真実はそう言って無心に麺を啜っていくのだった。

麻耶はそんな真実を微笑ましく見つめていた。


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