表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/94

[51]

真実はその日の内に浩太に連絡を入れて智大の告白作戦会議の話しをした。そしてそこには真子が加わっている事を話すと浩太は予想通り異を唱えたのであった。真実は真子が両性愛者という部分は伝えずに真子と別れた真相を伝えると浩太は瞬殺で認識を改めて逆に真子の株が急上昇するのであった。

「こうた、そしたら明日13時にオレの家に集合でよろしく。あとケンと佳代には内密で頼む。これ以上人数が増えると計画に支障が出る可能性があるからな」

「オッケー、分かった、じゃあ明日な」

真実は通話を切ってベッドに仰向けに倒れこんで今日1日を振り返った。

(今日は色々あったなー・・・・裕子からの告白、智大からの相談、真子とのやりとり、そしてなんといっても最大の出来事は麻耶とのファーストキス、あー、麻耶の唇柔らかかったなー・・・・)真実は麻耶とのファーストキスの場面を思い返しながら身体を反転させてうつ伏せになり枕を抱きしめてキスをするのだった。

「まやー、好きだー」

そう言いながら枕にキスをしながら足をバタつかせているとゆっくりと静かに部屋の扉が開いた。真実はそれに気づかずにまだ足をバタつかせている。

入って来たのは真実の4つ上の兄である野元(のもと) 康成(こうせい)だった。

「まこと? おまえ、なにやってるんだ?」

康成が話しかけた事で真実はようやく康成が入って来たのに気づき、驚き慌てて起き上がってベッドの上に正座をして何事もなかったかのように振る舞った。

康成はそんな真実の姿を見て一瞬引いた顔をしたが直ぐに素の表情に戻して部屋に入ってきて勉強机の椅子に腰掛けた。そしてニヤリとしながら真実に問いかけた。

「オカンから聞いたぞ、おまえ二股してるんだって?」

康成の唐突な質問に真実は「ブーーーッ」と唾を吐き出して驚きの表情で康成を見た。

「なに?しかも今日2人とも部屋に連れ込んでイチャイチャしてたって?おまえ、やるなー、しかも2人とも美人なんだろ?」

真実は康成の話しを聞いて瞬時に母真弓が悪意のある報告をしている顔が浮かんだ。

「あのババア訳の分からない話しをでっち上げやがって・・・・」

真実が真弓に対して怒りの矛先を向けているところで康成は気にする事なく次の質問を投げかける。

「それで? おまえ、2人とやったのか?」

なんとも見事な真ん(まんたま)を投げ込んできた康成に真実は慌てながら顔を赤らめて返答する。

「やってるわけねーだろ!しかも二股じゃねーよ、1人はもう別れたヤツだって」

「別れたってやれるだろうに、そっちのほうが燃えるって言うじゃんかよ」

康成は明らかに揶揄ってきていることに真実は気付いた、そして真弓がそんな報告をしていなくて康成が勝手にでっち上げた話だと瞬時に判断して冷静さを取り戻した。(まぁ、一夫多妻は言ってるかもしれないな、あのババ様は)

「はいはい、もういいって、真子はいいの、オレは今麻耶一筋なんだから」

真実が冷静に否してきた事で康成はもう少し真実が慌てている姿を見たかったと残念がりながら立ち上がって扉に向かって歩き出した。

「ちぇ、もうちょい揶揄えるかと思ったんだがなー、ここまでかー」

「兄ちゃん何しに来たんだよ?」

ガッカリしながら扉に向かって歩く康成に尋ねると扉を出る前にクルリと振り返って答えた。

「ん? おまえに美人の彼女が出来たから揶揄ってやろうと思っただけ」

「なにそれ、くだらないな」

「うるせーな、あっ、まこと、やる時はちゃんとゴム付けろよ、持ってなかったら貸してやっから」

康成はそう言って部屋を出て行った。真実はキョトン顔で康成が出て行った後も扉を見ていた。

「あいつは何をしに来たんだ?」

まあ、これが兄なりの祝福なのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ