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智大は真子が真実を振ったにも関わらず、真実の家にノウノウと入ってきた事に怒り心頭であった。
「おい、まこと!コイツはお前を振ったヤツだぞ、しかも付き合ってそんなに経っていないのにまことのこと、なんも分かってないくせに振ったヤツだぞ!なに考えてるんだよ!」
「まあまあ、ともひろ、落ち着けって」
真子はこのやり取りを見てテーブルに頬杖をついて真実を見て口を開いた。
「へぇー、さすがまことだねー、私達の別れた理由、本当の話しをしてなかったんだね」
「約束だったからな当たり前だろ?まぁ、麻耶には円満破局だって話しはしてたけどな」
それを聞いて真子は頬杖をついたまま麻耶の顔を見ると麻耶はニッコリ笑顔で真子を見ていた。対照的に何も知らなかった智大は呆気に取られた顔をしていた。
「えっ? はっ? 円満破局? なんだそれ?」
智大が呆気に取られながら問いかけているが、真子は気にする素振りも見せずに麻耶から真実の方へ視線を移す。
「で?助っ人ってのは川崎くんの恋愛相談なのね、それでお相手は・・・・裕子ちゃんかな・・・・」
真実と麻耶は同時に同じこと思った。(さすが、真子様[ちゃん])
智大は部屋に入って数分しか経っていないにも関わらずに状況を把握した真子に驚嘆した。
「えっ? なんでわかるんだよ? さっき連絡した時にまことから聞いてたのか?」
「とも、オレは真子には助っ人としてとにかく急いで来いしか言ってないよ」
真実がそう言うと麻耶がうんうんと頷いている姿を智大は横目で見た。
「じゃあ、なんでわかるんだよ、まだ誰も何も言ってないじゃないか?」
智大が慌てふためきながら話していると、真子は智大の方を向いて説明をしだした。
「私ね、なんか分かっちゃうのよ、でもこの状況は考えれば簡単よ。まず、私は助っ人で来たってことは何か問題か相談があったって事、しかも、部屋に入ったら川崎くんがそこに座ってて、その向かいにまこと、麻耶ちゃんが座ってる。これって川崎くんが2人に相談してるよね。まこととまやちゃんに相談して2人が私に助けを求めるって事は接点を考えると裕子ちゃん絡みだよ、ということは川崎くんは裕子ちゃんが好きで相談してきたけど、2人は裕子ちゃんの信用を得られにくい状態だから私が呼ばれたって訳、ねっ、まこと、合ってるでしょ」
「さすが真子様、完璧な推理でございます」
「真子ちゃん、凄い」
真実と麻耶の褒め言葉を聞いて真子は再びテヘペロポーズを智大に披露した。
「石本、おまえ名探偵コ○ンかっ?」
「子供扱いしないでくれる?せめてホームズ辺りにして欲しいわね」
真実は智大と真子がそんなやり取りをしている間、改めて真子の恐ろしさを感じると共に力強い味方が来たことに安堵したのであった。




