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智大がトイレから戻ってくると真実は連絡を終えて智大が戻ってくるのを待ち構えていた。

「ともー、助っ人と連絡ついたぞ、30分くらいで来れるってさ」

真実はそう言いながらお菓子をモグモグと食べ進めるのであった。

「おお、そうか・・・・」

智大はなんとも言えない表情をしながら元の位置に座る。

「少し時間あるし、とも、GTOしようぜ」

真実はそう言ってスマホを横向きにしてアプリを起動させる。麻耶は棚に置いてある本を指差して真実に尋ねる。

「まこと、あの本借りていい?」

「ああ、いいよ」

「ありがと」

麻耶は立ち上がり棚に置いてある本を手に取り、元の場所に戻って座り、本を読みだした。

智大は腑に落ちない気持ちではあるが、真実の誘いに乗ってGTOのアプリを起動させるのであった。

「ピンポーン」

30分ほど経った所で野元家のインターホンが鳴る。

「おっ、来たかな」

真実はそう言いながらもGTOの操作を止めない。そんな真実の姿を見て智大は心配する。

「まこと、迎えに行かなくていいのか?」

「ああ、勝手に入って来るから大丈夫だよ」

真実の呑気な返答を聞いて智大はGTOを操作しながら考える。

(まことは誰を呼んだんだ?勝手に入って来れるなら浩太か憲一、憲一と佳代か?でもあの2人は麻耶ちゃんとの接点はあまりない、麻耶ちゃんもよく知ってる人物っぽいからな・・・・)そんな事を考えていると急に下が騒がしくなった。母真弓が何やら騒いでいるようである。智大は(なんだこの状況は?)と頭の整理が追いつかずスマホの操作を止めてこれから入って来るだろう人物が開ける扉をずっと見ていた。

智大が待てどもなかなか扉が開かず、下ではまだ母真弓が騒いでいる。

「ああ、もう、オカンが邪魔してるな!」

真実が少しイラついた表情でスマホを机に置いて立ち上がろうとすると麻耶が本を読み進めたままそれを止める。

「もう上がって来るんじゃない?待ってましょ」

麻耶がそう言うと真実は堪えて座り直す。

暫くして下の騒ぎが収まって静かになる。すると真実の部屋の扉がゆっくり開いた。

扉が開ききる。そしてそこに立っている姿に智大は驚いた。

「えっ?石本さん?」

そう、そこに立っていたのは石本真子であった。

「もーう、まこと、助っ人としてとにかく急いで来いって何よ?しかもこの状況はなに?」

真子はそう言いながら座っている3人を見渡した。

「ふーん・・・・なるほどね」

真子はそう言ってテーブルの空いてるスペースを見つけて流れるようにスッと座ったのだった。智大はその姿を目で追って、真子が座った瞬間に険しい顔をして真実を見た。

「おい、まこと、まさか助っ人って、こいつのことか?」

智大は怒り気味に真実に問いただすが、真実は飄々とした顔をして答えた。

「ああ、そうだよ、助っ人の真子様だ」

「よろしくニャン」

真子はそう言ってお気に入りのテヘペロポーズを智大に披露して見せた。


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