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静寂が30秒ほど続いたくらいで真実が我に返って智大に質問を投げかけた。
「とも・・・・おまえ、いつから古屋のこと好きになったんだ」
(智大の返答次第でオレは頭を抱えることになってしまう・・・・たのむから最近だと言ってくれ・・・・)真実は祈るように返答を待つが今日の真実の祈りはまったく神に届かない結果続きであった。智大は下を向いたまま静かに口を開く。
「去年の秋くらいかな・・・・その時は可愛いなと思ってて、2年になってGTOする為に1組に足運ぶようになって、よく見かけることになってから好きになった・・かな・・・・」
真実は目を閉じて上を見上げた。
(はい、おわたー・・・・メダパニ喰らいましたー)
上を見上げていた真実は力が抜けたようにガックリと肩を落とし顔も下を向けて考え耽るのであった。
(なんか色々と話しが絡まってくるなー・・・・2年の春からってことは、もし、タイムリープ前もそうだったとしたら、ともは裕子のことが好きだったにも関わらずオレの手助けをしたって事になる。そしてオレと裕子が付き合っている間も見守っていてくれていた・・・・とも!いい奴過ぎるだろおまえ・・・・)
真実は泣きそうになる気持ちをグッと堪えて、この感情が表情から気づかれないように下を向き続けていた。
(今回オレは麻耶と付き合っているから智大と裕子が付き合えるチャンスはある。あるんだが、裕子は今日オレに告白して振られたばかりだ・・・・智大の告白のタイミングは悪過ぎる。今日の話しは智大にするべきなのか?しないでおくべきなのか?)
真実はずっと下を向いて悩んでいた。
麻耶はそんな真実の姿を見て真実の今の気持ちを理解することができた。
(川崎くんがコッチを見た瞬間、まさか私?と思ってドキッとしたわ・・・・でも裕子ちゃんだったのね、ホッとしたわ。私にも話しを聞いてほしいって言ってきた事も理解できた。裕子ちゃんとは1番仲がいいからね、でもタイミングは最悪ね・・裕子ちゃんは今日まことに告白して振られたばかり、まことは下を向いちゃったけど、恐らく今日の事を川崎くんに言うかどうかで悩んでいるんだろうな・・・・まこと、ゴメン、ここは私の気持ちと考えを優先させてもらうわね)麻耶は下を向いている真実の姿を見ながら決心して智大に顔を向けた。
「川崎くん、今から私が話そうと思ってる事はもしかすると川崎くんにとっては大きなショックを受けるかも知れない、傷ついてしまうかもしれない」
麻耶がそう言った時に真実は麻耶が今日の事を智大に話しをしようとしている事を察してバッと顔を上げて麻耶を見て声を上げる。
「ま、まや、ちょ、待て・・」
真実がここまで言葉を発した所で麻耶は手で真実の言葉を遮った。
「川崎くん、裕子ちゃんのことが本当に好きならそれでも今から話す事は聞かなければならない、そして受け止めて進まなければいけない。聞きたくないって言うなら今すぐ裕子ちゃんは諦めて。あと、話しを聞いた後に聞くんじゃなかったと後悔した時は私とまことは川崎くんの協力は絶対にしない! 川崎くんどうする?」
麻耶の真剣で重みのある言葉を智大は噛み締めるように麻耶の顔を見ながら聞いていた。暫く考えて頭を整理した後決心した顔をして返答した。
「墨田さん、オレ聞くよ、聞いてしっかり受け止めて前に進む」
麻耶は智大の真剣な眼差しを見てから真実の方へ顔を向けた
「まこと、どうする?言いにくいようなら私から話すけど?」
「いや、オレから話しをさせてくれ」
真実が優しく返答すると、麻耶はニコリとしてゆっくりと頷いた。
真実は智大に今日学校であった裕子とのやりとりを包み隠さず、すべて話しをしようと決心して真剣な表情をして智大を見るのであった。




