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真実は麻耶の顔をボーッと見つめていた。

(やっぱり麻耶はキレイだなー、そして優しく包まれる様な雰囲気、癒される・・・・。おっと、麻耶に裕子との事を話さないといけないな)真実はボーッとした表情からスッと気持ちを入れ直した表情に戻す。

「そっか、わざわざ来てくれてありがとな。古屋はもう先に帰ったよ・・・・しかしこの内容、気になったのがあるんだけど、キツく当たったって、なにかあったのか?」

真実が尋ねると麻耶は少し寂しい顔をして話し出した。

「うん・・・・まことと付き合ったこと、誰かに聞いたみたいで、結構色々言われたの・・・・それから口を聞いてくれなくなって・・・・まぁ、私が先越しちゃったからね・・・・そうなることも分かってまことに告白したし・・でも友達でいようってLIMOが着たからよかったよ」

麻耶は寂しい表情から安堵の表情へと変わった。

「そうか、よかった・・・・」

真実は何とも言えない顔をしてそれ以上何も言えずにいた。

「まこと、それで裕子ちゃんとなにかあったの?」

麻耶の問いかけに真実はハッとしてまだ説明していなかったことを思い出す。

真実は裕子が告白してきた事と、やっぱり2人の間に割って入れないと諦めた事を説明した。真実が涙を流した事は伏せて。しかし麻耶はすぐに疑問点が浮かび尋ねる。

「ふーん、そうなんだ・・・・でも裕子ちゃんはなぜ急に諦めたの?まことは何か言ったの?」

麻耶は首を傾げながら真実に尋ねた。

(ですよねー・・そう思いますよねー・・裕子のこと考えて泣いたなんて言えないし、ちゃんと断ったからとか言ったら麻耶と裕子の間でその話しになったら嘘ついたのバレるしな・・・・泣いた話しはしないといけないんだよな・・・・)

「うーん・・・・オレ、何も言ってないんだけど・・・・なんか、オレ、泣いちゃってさ・・」

真実は恥ずかしがりながらそう言ってポリポリと頭を掻いた。麻耶は驚きの表情をみせる。

「えっ? まことが泣いたの? なぜ?」

「ん? うーん・・・・なんか色々と合わさったんだよなー・・・・古屋が泣いるの見て貰い泣きと、好きだと言われて困ったと、麻耶と別れてくれって言われて哀しくなったと、あと・・・・麻耶が好きなんだー、別れたくないーという気持ちと・・・・なんかゴチャゴチャになって考えてたら涙が出てた・・・・そしたら古屋が割って入れないって言って諦めて帰っていったんだよ」

「ふーん・・そうなんだー、裕子ちゃんはまことの涙を見て、まことは私と別れたくないんだって思ったのかもしれないね・・・・でっ?・・・・まことは裕子ちゃんと私とどちらがいいの?」

麻耶の予想外の問いではあったが真実は即座に反応して必死の形相となった。

「そんなの麻耶に決まってるだろう! じゃなきゃ涙流さないし」

麻耶は真実の必死さを感じ取ったが疑いの眼差しを真実に向けた。

「えーっ? ホントにー? 本当は裕子ちゃんから告白受けて嬉しくて泣いてたんじゃないのー? 」

真実は麻耶の茶化しを入れた疑いを本気で捉えて必死の形相に悲壮感を合わせた表情を麻耶に向けた。

「まや・・・・なんて事言うんだよ・・・・オレは麻耶のことが好きなのに・・・・」

悲しい顔をして下を向く真実を見て麻耶は良いものが見れたとニコリ顔をして真実を慰める。

「まこと、ごめんごめん、冗談よ、ちょっと言い過ぎた、ごめんなさい」

真実は顔を上げて麻耶を見ると麻耶は満面の笑みで真実を見ていたことに少し拗ねるのだった。

「もーう、まこと、拗ねないの、ごめーんね、まこと大好きだよ」

麻耶は甘い言葉をかけながら真実のほっぺを人差し指でツンツンと突いた。真実はそんな可愛い素振りを見せる麻耶を見て機嫌を直す。

「オレもまやが大好きだ」

そう言って2人は見つめ合い軽く唇を交わす。フレンチではあるが2人きりの教室で甘いファーストキスを経験するのであった。

暫く2人見つめ合っていたが、真実は照れを隠しながら立ち上がる。

「それじゃ、そろそろ帰ろっか、腹減ったしコンビニでなんか買ってくか」

「うん」

麻耶も照れを隠しながら立ち上がる。

そして2人は手を繋ぎ教室を出て帰宅するのであった。


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