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和かな雰囲気になったが真実はまだ話しをしなければいけない事があった。
(さてさて、ここからは今後の真子との関係をどうするかの話しだな)
真実は改めて真面目な顔をして真子の顔を見た。
「真子、これからのオレたちはどうする?」
真子は真実とは対照的に憑き物が落ちたような和かな顔をして答えた。
「うーん・・・・そうだねー・・付き合いだしてからまことのこと、ちょっと好きになってきてたんだよねー」
「ちょっとってなんだよ・・・・」
「でもねー・・最近分かったことなんだけど、まことのこと、わたしより断然好きな子がいてねー・・その子との方がお似合いだと思うのよねー」
「オレのことが好きな子? 誰よ?」
「えーっ! それは内緒! 言ったら面白くないじゃーん」
真子は楽しそうに話しをしている。
真実は困った顔をしているのだが、それは完全な誤魔化しで、真子が言っている女性が誰かは既に知っているのであった。
「まこと、今回はわたしがあなたのこと気に入らなくなったから振ったという事でみんなに話しておくわ。あなたは少し落ち込んだ素振りをしてしていれば、その子が釣れるかもしれないわよ」
嬉しそうに話す真子を見て真実は(悪女かこいつは・・・・)と懐疑的な顔で真子を見つめた。
「まあ、その子とわたし、仲良いから、わたしからプッシュしといてあげるから安心しなさい」
完全に憑き物が落ちた真子は飄々とした態度で話しながらテーブルに置いてあったクッキーを食べるのであった。
「真子、バイセクシャルってなかなか周りに言い辛い事だろうから、なんか相談事があったら迷わずオレに相談してくれよ。オレはお前の唯一かどうか分かんねーが理解者だからな」
真実がそう言うと真子は少し目に涙を溜めながら、しかしそれを気付かせまいと笑顔で「ありがとっ」と返事をした。
真子とは彼氏彼女の関係は早くも終わりを迎えてしまったのであった。
(あーっ、あの3人ビックリするだろうなー・・・・あと、下に居る人も・・・・)
佳代と真子編はこれで終了です。
次回からまた新たな恋愛編が始まります。




