[13]
その後、佳代はやはりGTOのヘビーユーザーだったということで仲良くなり5人衆となってワイワイ、ガヤガヤと日々の学校生活を送るのであった。
そして、いよいよイベント開催日、今日は真子が告白をしてくる日である。真実は授業が終わり下校しようとカバンに荷物を入れている時に声を掛けられた。声の方に顔を向けるとそこには石本真子がカバンを持って立っていた。
「野元くん、今日途中まで一緒に帰らない?」
真実は待ってましたと言わんばかりの顔をしそうになったが、怪しまれると不味いと思い疑問を感じたような顔をしながら「おお、いいよ」と返事をして真子と一緒に学校を後にしたのであった。途中で公園があるのでそこに向かい2人はベンチに腰掛ける。
真子の顔を見るととても緊張しているのがわかった。
(あの時はオレ、落ち着いて周りが見えてなかったんだな、45年も歳を喰った経験は生きて来るものだな、今は落ち着いていて相手のことがよく見える)
真子に話す内容もGTOや佳代の事は敢えて避けながら話をした。真子はずっと俯向き加減だったが緊張が解れてきたのか、意を決したように真実の顔を見た。
「野元くん、私、あなたのことが好きです。付き合ってくれませんか?」
あの時は色々と頭がいっぱいになっていたが、今回は真子の言葉が理解出来きた。
「石本さん、オレまだ石本さんのこと知らないし、好きかって言われるとめっちゃ好きって訳じゃないけど、それでもいいかい?」
ちょっとイジワルな言い方かな? と思いながら真子の顔を見ると真子は真実の顔をジッと見ていた。
「かまわない、それでも付き合いたい」
真子の必死な表情に真実はドキッとして真子の悪いイメージが吹き飛びそうになった。
「わかった、石本さん、付き合おう、真子って呼んでいい?」
真実の言葉に真子は何も言わず首を縦に振っていた。
真実はこのやり取りに何か違和感を感じていた。
(高校の時に聞いたイメージと今の真子のイメージがどうも噛み合わないな・・それほど佳代に対して執着を持っているような風に見えないな・・・・まあ、人間裏の顔は180度違うというのは今まで45年散々味わってきたじゃないか、憲一と佳代が付き合えば変わってくるだろう)
真実はそういう結論にして真子と付き合う事にした。真実と真子は仲良く手を繋ぎながら帰るのであった。




