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恋愛をやり直しますか? 〜 YES or NO 〜  作者: 相賜 奏合


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103/127

[94]

休み時間になると、教室の空気が花開くように、一斉に賑やかになった。それぞれが、それぞれの楽しみ方で話し始める感じだ。

(ああ、これが8組の凄いところだった)

前の世界線と同じ雰囲気に、胸の奥がホッとする。


前の席から、椅子を引く音がした。

「なあ、マコッちゃんさー」

西が振り返る。


「家どこ?」


「暁月町。西は?」


「俺?、俺は和倉町。あー、そりゃ被らんわ」


そんな、どうでもいい会話。

でも、不思議と居心地が悪くなかった。


「部活、何やるん?」

「まだ決めてない」

「じゃあ一緒に見て回るか」

軽い誘い。

押しつけがましくもなく、断りづらさもない。


(・・・・さすがニッシーだな)

そう思っている自分に、安堵する。


教室の後ろでは、女子たちがキャッキャと笑い声を上げていた。山本美月を中心に、宮谷啓子、大野愛、そして吉田晴美だ。


四人は山本の机を囲んで、何やら楽しそうに話している。内容まで聞こえる大きい声、雰囲気も明るく本当に仲がいい。


「晴美、それ絶対忘れるでしょー」


「忘れないよ、大丈夫」

吉田さんが笑いながら答えている。


(・・・・ここも前と同じだな)


前の世界線と同じように、

吉田さんは、ちゃんと輪の中にいる。


その様子を、山本美月が自然にまとめていた。

誰かが話題から外れそうになると、

仕切りすぎるわけでもなくさりげなく拾う。


一方で、男子の方では有田優斗が笑いを取っていた。


「いやいや、ありたー、それ絶対盛ってるだろ!」


「盛ってねーって!」


誰かが言い過ぎそうになると、

優斗が冗談で流す。


空気が、うまく回っている。


(・・・・やっぱり、こいつらのリーダーシップは凄いな)


前の世界線で、俺が2人を認めていた理由が、

自然と思い出される。


クラスがこんなに花開いた感じになっているのは、間違いなくこの2人がいたからだ。

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