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私の価値

胸くそです。

親がクズなので無理な方はブラウザバックお願いします。

家を出ることになった。

きっかけはどうしても母を(おとし)めたい叔母の一言だった。


「出来の悪い方が生き残っちゃったわねぇ」


お酒が入っていたこともあったのだろう。

普段ならさすがの叔母でも言わないことがポロッと口に出たようだった。

「おいっ!」

叔父が慌てて止めたが、葬儀が終わって親戚一同が集まる精進落としの場でその声は妙に響いた。


姉が亡くなった時に私を病院まで連れて行ってくれた伯父は、顔色を変えて母の妹夫婦である叔母たちを睨みつけた。


場が静まり返る。

誰もが声を出せずにいると、姉の遺影の前で(うつむ)いていた母が、目の前にあったグラスを(つか)んで私に投げつけてきた。


「お前がっ!」


冷えたお茶が注がれていたグラスはその大半を床にこぼしながらも私の胸元に当たり制服を濡らした。

「なぜお前が生きているの!!なぜお前が死ななかったの!!

お前なんかよりあの子の方がずっと生きる価値があったのに!」

金切り声で。魂の底からの叫びが、それが母の本音だと伝えてくる。


「いい加減にしないか!!」

伯父の怒鳴り声で父が立ち上がり、再び号泣し始めた母の肩を抱いて部屋から連れ出していく。



叔母は自分の失言に気付き、バツが悪そうに叔父と2人でそそくさと席を立った。

叔父は私の横を通る時、小さな声で

「すまなかった」

と呟き、叔母がハンカチを渡してきた。

私はそれを受け取って小さく頭を下げた。


食事を続ける気になれない列席者たちがバラバラと席を立ち、私に一言二言告げて帰っていった後、今日は泊まるという伯父夫婦に手伝ってもらいながら後片付けをして部屋に戻った時にはただただ疲れ果てていた。



その日から母は心を病んでしまったようだ。

私を見るとヒステリックに叫び、私を(ののし)るようになった。

母の中での私は姉の命を奪って生き残った卑怯者になったらしい。


私はなるべく母と顔を合わさないように気をつけて生活をしていたが、同じ家に住んでいる以上全く会わずにいるのは難しい。

出会ってしまったら壊れたように私を責めては泣く母に父も限界だったのだろう。



「家を出ていってくれないか?」

父に話があると呼ばれたダイニングのテーブルで私と目を合わさずに告げられた言葉は、ほんの少し、カケラだけ残っていた家族への期待や愛情といった私の心を完全に打ち砕いた。


打たれ弱いので、厳しいご意見をいただくと泣いてしまいます。

初心者だと温かい目でお読みください。

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