8月5日 強気(淮南高校戦)
話し合いの末、俺たちは横浜に行くことにきめたのだった。沖縄や北海道は移動するのに車が必要だけど、横浜だと電車で移動しやすいというのが決め手だった。俺は、
ー7月29日ー
やはり、先ほど点がとれなかったせいか?俺たちは、みんなそう思っているんじゃないかと考えていた。ツーアウトランナー1.3塁。打席には、9番ピッチャーの湯浅が打席に入ろうとした。マウンドの優聖は、少し焦っているようだ。
俺 「大丈夫か?」
優聖「まぁ、、、、、。なんとか」
明らかに、動揺しているな。まぁ、さっきの嫌な流れもあるしな。
俺 「困ったら、いつでも言えよ」
優聖「大丈夫っすよ。負けないです」
かなり強気ではあるが、今はコイツを信じるしかない。俺は、声をかけ定位置のセカンドへと戻っていく。バッターボックスに立った湯浅は、打席の中で、軽くバットを振る。当たったら、飛んでいきそうだな。ショートの八幡、ファーストの川中は懸命に声をかけていた。後は、優聖がその期待に応えるピッチングができるか。マウンドの優聖は、セットポジションに入る。そして、キャッチャー橋本のサインに頷いた。優聖は、左足を上げ、グローブを上げる。なんだか、危険な匂いがする。俺はセカンドのポジションを後ろに下げていく。湯浅は、バットを短く持ってタイミングを合わせる。
優聖の投げた球は、インコース高めに。湯浅は、思い切ってバットを出した。大きな金属音とともに、打球は飛んでいく。えっ?俺は、左中間に上がったボールを見つめる。やばい、頼むぞ。打球の先には、レフトの早川、センター侑大が懸命に追っていく。頼む、とってくれ!!俺もセカンドベースに向けて、必死に走っていく。
ピッチャー優聖、キャッチャーの橋本は唖然とした表情でボールの行方を見つめる。ヤバいな、とってくれ。レフト早川、センター山里は、途中まで全力で走っていたが、途中で足を止めてしまった。ボールは左中間スタンドへと入っていく。打球は、ピンポ球のように跳ねて飛んでいく。すると、スタンドからの大歓声が聞こえてくる。俺は、ボールが飛んだ左中間を見つめていると、後ろから打った湯浅が走ってきた。なんていう飛距離だよ。やっぱり、凄いな。湯浅は、2塁ベースを踏み、3塁ベースへと向かった。これで、3対0かぁ。いよいよ、追い詰められたな。ここでのホームランは想定してなかった。




